ためらふ勿れ若人よ
『ためらふ勿れ若人よ』(ためらうなかれわこうどよ)は、1935年公開の日本映画。白黒サウンド版(無声映画に音楽がついたもの)。雑誌『令女界』に連載された小説の映画化。原節子(撮影時15歳2ヶ月)のデビュー作として知られる。
ためらふ勿れ若人よ | |
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監督 | 田口哲 |
脚本 | 山崎謙太 |
原作 | 高田保 |
撮影 | 福田寅次郎 |
製作会社 | 日活多摩川撮影所 |
公開 | 1935年8月15日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
原は本作での役名「節子」をそのまま芸名とした。主演の瀧口新太郎は幼少期から人気子役として活躍していたが、長じて応召されて満州でソ連軍に抑留され、ソ連に渡っていた岡田嘉子と1950年に同地で結婚するという数奇な運命をたどることになる。
ストーリー
編集地方のある町で学生相手の文具店を営んでいる母(相良愛子)とその娘「お節ちゃん」(原節子)。お節ちゃんは近所の中学生たちの憧れであり、早崎(瀧口新太郎)とその友人たちも例外でない。ところが、お節ちゃんの家は負債があり、金貸しは親子が借金を返さないことをたてに、自分の息子の嫁にしようとする。それを知った早崎たちは思い切って金貸しを尋ねるが・・・。
キャスト
編集スタッフ
編集参考文献
編集- 本地陽彦、『原節子 永遠の処女伝説』、愛育社、2006年