すずめのお宿緑地公園
東京都目黒区の公園
歴史
編集当地一帯は住宅地になる前までは農村で特に竹林が多く、目黒付近はたけのこの産地として知られていた。たけのこの生産は昭和初期ころまで続き、一帯の竹林にはすずめが多く飛び交い、いつしか「すずめのお宿」と呼ばれるようになった。やがて付近が宅地へと変わっていき、たけのこの生産も見られなくなってきた。そのような中地元の一住民の遺志により、没後自身の所有地が寄付されることになった[1]。目黒区により公園として整備され「すずめのお宿緑地公園」として1981年4月1日に開園した。
公園はかつてのたけのこの産地であることを思わせるような竹林と遊具のほか、一角に当地付近(旧、衾村)にあった江戸時代中期建築の古民家を移築・復元し、農村だった当時の暮らしぶりを再現しているのも特徴である。
古民家は、もとは緑ヶ丘1丁目の栗山重治の旧宅であった[2]。栗山重治は地主・栗山徳蔵の息子である[3]。栗山家は旧衾村の旧家で、江戸時代には代々「年寄」という名主を補佐する村の重要な役職を務めた家柄であった[2]。
主な施設
編集- 竹林
- 遊具
- 栗山家の母屋(目黒区緑ヶ丘にあった古民家を移築・復元したもの。1979年に所有者から区に寄付されていたものを当公園で公開。目黒区指定有形文化財。)
面積:7,493m2
近隣施設
編集アクセスなど
編集脚注
編集- ^ 山本和夫「目黒区史跡散歩」学生社、p68
- ^ a b 目黒区古民家(旧栗山家主屋)についてのよくあるご質問、目黒区公式サイト。
- ^ 『人事興信録 第14版 上』ク66頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年8月30日閲覧。
参考文献
編集- 人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
座標: 北緯35度37分4.4秒 東経139度41分4.8秒 / 北緯35.617889度 東経139.684667度