さんふらわあ きりしま
さんふらわあ きりしまは、商船三井さんふらわあが運航するフェリー。本項目では、2018年9月15日就航の2代目を取り扱う。
さんふらわあ きりしま (2代) | |
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大阪港さんふらわあFTに着岸中の「さんふらわあ きりしま」 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | 日本 |
所有者 |
フェリーさんふらわあ 商船三井さんふらわあ |
運用者 |
フェリーさんふらわあ 商船三井さんふらわあ |
建造所 | JMU横浜事業所磯子工場 |
姉妹船 | さんふらわあ さつま (3代) |
信号符字 | 7KBX |
IMO番号 | 9797022 |
MMSI番号 | 431011467 |
経歴 | |
発注 | 2015年11月16日[1] |
起工 | 2017年 |
進水 | 2017年9月30日 |
竣工 | 2018年8月末[2] |
就航 | 2018年9月15日[3] |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 13,659 トン[3] |
全長 | 192.00 m[4] |
幅 | 27.00 m[4] |
喫水 | 6.8 m[4] |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | 2基 |
推進器 | 2軸 |
出力 | 17660 kW[4] |
航海速力 | 23ノット[4] |
旅客定員 | 709名[4] |
乗組員 | 40名[1] |
車両搭載数 |
大型トラック(13m)121台 乗用車(5m未満)140台[4] |
概要
編集さんふらわあ きりしま (初代)の代船としてジャパン マリンユナイテッド横浜事業所磯子工場で建造され、2018年9月15日に就航した。[5][6]。なお、当初は2018年6月就航予定とされていたがその後夏季の就航予定に順延された。
2015年11月16日に大阪-志布志航路の使用船舶2隻の代替と新造船の概要が発表された。その後、2017年1月31日、船名は先代の「さんふらわあ さつま」「さんふらわあ きりしま」をそれぞれ継承することが発表された。薩摩と霧島は南九州を代表する地域名で、南九州への「カジュアルクルーズ」を容易にイメージしやすいこと、前船が約24年間に渡って活躍しており、その名が親しまれていることなどが理由とされた。
設計
編集先に建造された1番船の3代目さんふらわあ さつまの同型船である。
船内
編集船内デザインはクルーズ客船のにっぽん丸の改装などを手掛けた渡辺友之によるもので、カジュアルクルーズ船として「船旅」を楽しむことを主眼に、船室の個室化と設備の充実化、パブリックスペースの拡大が図られた[4]。
デザインコンセプトの主軸として、明治維新世代の13歳の女子「さくら」が設定されている[7]。
船室
編集前船と比較して個室が2割増(94室)となり、新たに専用バルコニーを有するスウィートが設けられたほか、全室にシャワー、洗面台、トイレが完備された。寝台は階段式となり、TVが装備された。
なお発表当初、「スーペリア」は「スタンダード」、「プライベートキャビン」は「プレミアムツーリストベッド」、「プライベートベッド」は「ツーリストシングル」と呼称されていた。
クラス | 部屋数 | 最大定員 | 設備 |
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スイート | 2-3名×10室 | 30名 | 専用バルコニー、バス、トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、空気清浄機、スリッパ |
スイート(バリアフリー) | 2-4名×2室 | 8名 | 窓(バルコニーなし)、バス、トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、空気清浄機、スリッパ |
デラックス | (洋室)2-5名×38室 (和室)2-5名×2室 |
200名 | 窓、シャワー、トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、空気清浄機、スリッパ |
デラックスウィズペット | 2-4名×10室 | 40名 | 窓、シャワー、トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、空気清浄機、スリッパ |
スーペリア | 1-2名×32室 | 64名 | シャワー、トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、スリッパ |
プライベートシングル | 7名×1室、9名×1室 | 16名 | テレビ、コンセント、スリッパ |
プライベートベッド | 16名×11室 (グループ)4名×4室 |
192名 | 読書灯、コンセント、テレビ、洗面台(グループのみ)、スリッパ(グループのみ) |
ツーリスト | 14名×2室、18名・15名×1室 (バリアフリー)14名×2室 |
100名 | 読書灯、コンセント、共用テレビ |
スタンダードシングル (ドライバールーム) |
1名×75室 | 75名 | 洗面台、コンセント、テレビ、スリッパ |
設備
編集パブリックスペースが前船の2.5倍に拡張され、レストランも面積は1.5倍、席数2割増(206席)となった。大浴場は1.7倍に拡張され、24時間利用可能なシャワールームが設けられる。また、トラックドライバー専用の大浴場が別に設けられる。
パブリックスペース
- エントランス - 3フロア吹き抜け
- レセプション
- ドッグラン
- プロムナード - 客船「にっぽん丸」同様に大きな丸窓を配置する[7]。
- ペットルーム
- キッズルーム
- ゲームコーナー
- 喫煙コーナー
- ベビールーム
供食物販設備
- レストラン - 船首側に「仙厳園の満開の桜から」、船尾側に「仙厳園の書院から」の壁画をあしらう[7]。
- 売店
- 自動販売機
入浴設備
- 大浴場
- シャワールーム - 24時間利用可能
脚注
編集- ^ a b 『高効率ハイブリッドCRP推進システムを搭載した大型フェリーの受注』(プレスリリース)ジャパンマリンユナイテッド、2016年11月16日 。2017年2月2日閲覧。
- ^ Fさんふらわあ、新造船「さんふらわあ さつま」内覧会開催 - WEB CRUISE(2018年4月26日)
- ^ a b 新造フェリー「さんふらわあきりしま」が就航 - LogisticsToday(2018年9月19日)
- ^ a b c d e f g h i 『大阪⇔志布志航路 新造船2隻建造決定! 2018年竣工』(プレスリリース)フェリーさんふらわあ、2016年11月16日 。2017年2月2日閲覧。
- ^ “フェリーさんふらわあ 大阪⇔志布志航路 新造船 「さんふらわあさつま」就航日決定のお知らせ”. 共同通信PRワイヤー(共同通信社) (2018年2月21日). 2018年2月23日閲覧。
- ^ “新「さんふらわあきりしま」9月就航 大阪~志布志航路は新造船2隻体制に”. 乗りものニュース (2018年6月26日). 2018年6月28日閲覧。
- ^ a b c 新造船さんふらわあさつま・きりしまデザインコンセプト - フェリーさんふらわあ