さよならDecember
概要
編集1987年に発行された。作者の初期作品から読み切りの短編を選んでいる。不良少年、バイク、恋愛といったテーマをこの頃から取り扱っている。
「恋のローラーブギ」、「おまえとララバイ」の2作品に関しては、絵や作風が特に初期のものである。また、後年の作品で指摘される「登場人物の名前が作品間で同じになる傾向」は、この時期に既に始まっている[2]。
なお、同じく初期の短編である「あこがれの白いスポーツカー」(後年のインタビューやプロフィールにおいてデビュー作として名前の出てくる作品)と「テディボーイ」は収録されていない。
収録作品
編集- さよならDecember
- 高校生同士の純愛物。
- ホントにAPRIL
- これも高校生同士の純愛物。
- バナナディンの夏
- 高校生カップルの妊娠騒動。
- September Street -9月通り-
- 前後編の2話構成。大学生同士の切ない恋愛物。
- 恋のローラーブギ
- ローラースケートに夢中になる女子高校生たちを描いた異色作。絵柄が特に初期のものであり、漫画的表現(走ると脚が増える等)が多用されている。
- おまえとララバイ
- 『あいつとララバイ』のパイロット版ともいえる読み切り作品。登場人物の名前こそ異なるが、ほとんどの設定は『あいつとララバイ』に何らかの形で引き継がれている。
※初出の掲載誌、掲載号は、単行本に記されていない。
単行本
編集- 1987年10月17日 第1刷 ISBN 4-06-102086-2