け゜
日本語の音節 [ŋe̞] を表す特殊な仮名のひとつ
け゚、ケ゚は、日本語の音節 [ŋe̞] を表す特殊な仮名のひとつ。
平仮名 | |
---|---|
文字 |
け゚ |
字源 | けに半濁点 |
JIS X 0213 | 1-4-90 |
Unicode | U+3051U+309A |
片仮名 | |
文字 |
ケ゚ |
字源 | ケに半濁点 |
JIS X 0213 | 1-5-90 |
Unicode | U+30B1U+309A |
言語 | |
言語 | ja |
ローマ字 | |
発音 | |
IPA | ŋe̞ |
種別 | |
音 | 鼻濁音 |
概要
編集一種の音符であり、音節 /ge/ が鼻濁音 [ŋe̞] として発音されることを明示したいとき、「げ」に代えて用いることがある。用途は国語学関連および日本語の発音教育などに限られ、一般的な日本語の文字表現に用いられることはない。五十音図中にも存在せず、通常、初等教育で教わることもない。
なお、日本語の標準語および多くの方言において [ŋ] は /g/ の異音にすぎず、 /ŋ/ という音素を有しているわけではないことに留意されたい。(日本語の方言§濁音化と鼻音化)
け゚に関わる諸事項
編集- 文字コードでは、日本産業規格(JIS)のJIS X 0213には「け゚」の文字が 1 文字として単独の位置を与えられている。一方、JIS X 0213に対応したUnicode 3.2では、仮名と半濁点との組み合わせで表すこととなった。