くにおくんの熱血サッカーリーグ
『くにおくんの熱血サッカーリーグ』(くにおくんのねっけつサッカーリーグ)は、1993年4月23日に発売された、ファミリーコンピュータ用ゲームソフト。『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』(1990年)の続編。前作から操作方法や戦術、ルールなどシステム面で変更されている点がある。
ジャンル | サッカーゲーム |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | テクノスジャパン |
発売元 | テクノスジャパン |
デザイナー | 甲斐浩二 |
プログラマー |
高橋充 さかがみたかゆき |
音楽 |
澤和雄 浦部拓 |
美術 | 坪谷衛 |
シリーズ | くにおくんシリーズ |
人数 | 1 - 4人(対戦プレイ) |
メディア | ロムカセット |
発売日 |
1993年4月23日 |
その他 | 型式:TJC-NV |
概要
編集くにお、げんえいを始めとした、「熱血高校ドッジボール部 サッカー編」に登場した各校のキャプテンたちと日本代表「熱血FC」を結成し、熱血サッカーリーグ世界一を決める「テクノスジャパン・カップ」で優勝するため、世界各国のサッカーチームに勝負を挑む。ゲームデザインは甲斐浩二。
本編である熱血リーグモードでは最大2人、対戦モードでは最大4人まで遊ぶことができる。この場合、熱血リーグモードでは2Pがキーパー、対戦モードでは3Pと4Pがキーパーを担当する。さらに、PKモードも遊ぶことができる。難易度はやさしい、ふつう、むずかしいの3段階で、やさしいを選んだ場合、敵も味方も必殺シュートを撃たなくなる。熱血リーグモード以外で選べるチームは熱血と強豪、中堅5チームのみとなる。
ゲーム内の選手にはステータスが設定されており、体力、シュート力、防御力、そして走力タイプが割り当てられている。走力タイプには、ハイスピード(A)、スピード(B)、ノーマル(C)、悪路に強い4WD(D)の4つに分けられている。 熱血リーグモードでは、対戦する国を選択していくリーグ戦であるが、総合成績で一定数勝利することによってトーナメント形式のテクノスジャパンカップに移行する。
熱血リーグモードでの可変的なステータスとして、選手の機嫌と言うのが存在する。これは、「みーてぃんぐ」で選手と会話したりアイテムを上げたりすることで変化する。また、選手データを見ることで、選手の性格や好物などを知ることができる。
登場キャラクター
編集熱血リーグモードのみ、補欠のメンバーが使用可能。カッコ内の数字は背番号。
レギュラー
編集- くにお(9)
- 熱血硬派。ドッジボール部主将なのだがサッカーで日本代表になってしまった。必殺技は「なっつしゅーと」と「ばくれつあたっく」。今作では能力は平均的で1Pとしては物足りないものがある。
- よりつね(8)
- 服部学園所属。移動能力が高く、必殺技「つばめがえし」を使える貴重な万能型メンバー。フォワードにすると必殺シュートを連発する。欠点はあたりが弱い。よくわからない性格。
- さじ(10)
- 死愚魔高校所属。フォワードにすると思いがけないハッスルプレイを連発する。必殺技は「とるねーどきっく」。
- ほりばた(2)
- 堀々学園所属。性格が協力的で、あたりも強い。CPUとしてかなり使えるメンバー。必殺技は「ばくれつあたっく」。
- いわかべ(3)
- マタギ学園所属。理想ポジションはDFだが、あたりは強くない。必殺技は「どりるあたっく」。
- げんえい(1)
- 熱血高校所属で、虹をも掴むゴールキーパー。あたりが強く、今回も頼りになる。必殺技は「ひっさつどりぶる」、「とるねーどぱんち」。
補欠
編集- うがじん(4)
- 恐山商業高校所属。よくわからない性格。前に敵がいるとおもしろいドリブルをする。必殺技は「とりぷるあくせる」。
- おにたけ(5)
- 山本興業高校所属で彼女がいる。サングラスをかけて強そうに見えるが、能力は平均的であたりも普通。強豪相手ではあたり負けしてしまう。必殺技は「ひっさつどりぶる」。
- くもん(6)
- 優秀院付属高校所属。偏差値は高いがサッカー能力は平均的。必殺技は「ばくれつあたっく」。
- かいずき(7)
- 一本釣水産高校所属。あたりは強くないが、必殺シュートはキーパーを惑わせることができる。必殺技は「ばくれつあたっく」。
- つねを(11)
- 四満忠実業高校所属。熱血メンバーの中で、おそらく一番あたりが強くシュート力がある。必殺シュートはイタリア、ブラジルなどの強豪キーパーをも吹っ飛ばす。キーパーでも十分にいけるステータスを持っている。必殺技は「ひっさつどりぶる」。
- かるろす(12)
- サンポウロJr.ハイスクール所属で、前作にはいなかった男。控えの選手だが、キーパーならげんえいよりも優秀。あたりも強い。必殺技は「とりぷるあくせる」、「とるねーどぱんち」。
相手チーム
編集12チーム中、いたりあ、ぶらじる、どいつは強豪。あるぜんちん、かめるーんは中堅。これらのチームは総合力が高く、タックルしても倒れないことが多い。そして必殺シュートを撃ってもキーパーは容易に吹っ飛ばず、逆に必殺シュートを撃たれると、熱血のキーパーは吹っ飛ばされることが多い。倒すにはコツが必要。
あじありーぐ
編集- かんこく
- 特筆すべき戦術や個の力が無く、ゲーム中最弱。勝つとキムチを食べて炎をはく。フォーメーションは2-1-2(左からFW、MF、DF、以下相手チーム欄において同様)。
- よんどく(FW)
- まんす(FW)
- ちょんいる(MF)
- みんほ(DF)
- よんす(DF)
- すんちょる(GK)
- たい
- ばくれつあたっくを使ってくるが、弱い。勝つとムエタイキックを繰り出す。またステージはコンディションの悪い土ステージになりやすい。フォーメーションは2-2-1。
- とんちゃい(FW)
- さけっと(FW) - 足が速い。が、ステージのコンディションが悪いことが多く、あたりも弱いので、脅威とは言えない。
- ぷみぽん(MF)
- ぴぷん(MF)
- たにん(DF)
- ちゃちゃい(GK) - 1点差以上つけられるとボールをとった後ひとり攻めを始める。このチームの失点の大部分はこのせい。
- もんごる
- 守備的なチームでかんこく、他のあじあ勢に比べると多少あたりが強い。ボールを取りに近づくとシュートを当てられることがある。勝つと人間騎馬でコートを回る。フォーメーションは2-1-2。
- あじゅる(FW)
- がざん(FW)
- じょるきん(MF)
- もんとく(DF) - あたりが強い。
- ふるちん(DF) - あたりは意外に中堅レベル。シュート力もあるので必殺シュートを撃たれると危険。
- いしむと(GK) - (熱血以外の)あじあ勢のGKの中では一番あたりが強い。
あふりかりーぐ
編集- かめるーん
- 強豪に近い中堅レベル。ツバメ返しを使うことができ、必殺シュートもかなり強くバシバシ撃ってくる。あたりも強い。勝つとわりおばがダチョウ(?)にのって動き回る。フォーメーションは2-1-2。
- だこすた(FW) - あたりは強豪レベルで必殺シュートは強豪のキーパーをも吹き飛ばす。ボールを持ったら要注意。
- おばんご(FW) - 他のメンバーに比べあたりが多少弱い。
- わりおば(MF)
- むがべ(DF) - 他チームにて、同名の別人が存在する。
- くんじゃら(DF) - 他のメンバーに比べあたりが多少弱い。
- じゃわら(GK) - 「じゃれら」と名前が変わってしまうことがある。
- ぎにあ
- このチームだけ、特殊なコンディションの悪い砂ステージになることが多い。戦術面ではとりぷるあくせるを使ってくるもあたりは弱い。勝つと喜ぶだけ。フォーメーションは2-1-2。
- まぶい(FW)
- むがべ(FW) - 他チームにて、同名の別人が存在する。
- ぬげま(MF)
- もぶつ(DF)
- そぐろ(DF)
- あで(GK) - 同点か熱血が負けているとき、ボールを持つとひとり攻めする。
- せねがる
- このチームの必殺シュートは、白鳥をイメージさせるもので、破壊力は低いが美しい。あたりは普通。勝つとガッツポーズジャンプ。フォーメーションは1-2-2。
- うぇんば(FW)
- ぬじょま(FW)
- るむんば(MF)
- ぬじぇり(MF)
- おべんじょ(DF)
- むんじゃら(GK)
なんべいりーぐ
編集- あるぜんちん
- 中堅。ひっさつどりぶるを使う。ただ同点か熱血が負けているときは、キーパーがボールを持つとひとり攻めするので戦いやすい。また必殺シュートは強いが時々しか撃たない。勝つとバナナでお手玉。フォーメーションは2-2-1。
- えすこばる(FW) - 足が速い。熱血のよりつねに似た存在。他のメンバーに比べあたりが多少弱い。
- せるじお(FW)
- らとーれ(MF)
- おりばれす(MF) - 他のメンバーに比べあたりが弱い。
- ばるば(DF)
- いぎーた(GK) - 同点か熱血が負けているとき、ボールを持つとひとり攻めする。
- ぶらじる
- イタリアに次ぐ強豪。つばめがえしを使い、強力な必殺シュートを連発してくる。熱血陣地に攻め込ませないことが重要。勝つとリオのカーニバル(?)のごとく踊る。フォーメーションは2-2-1。
- さらびあ(FW) - 足が速い。
- めんどーさ(FW)
- でぃあず(MF) - あたりが強め。
- ぶーにょ(MF) - 足が速く、つばめ返しを頻繁に使う。熱血のよりつね的な存在でボールを持つとかなり厄介。
- さんとす(DF) - あたりが強く、必殺シュートを当ててもなかなか貫通しない。
- ろどりげす(GK) - ゴールから離れる癖がある。
- めきしこ
- やや強引な戦術が得意で、どりるあたっくを使う。また、メンバー全員が仮面をかぶり、ゴールをとられても表情が変わらない。勝つとサボテンになって喜ぶ。フォーメーションは1-2-2。
- あぎなが(FW)
- あびれす(MF) - キャプテン。あたりが強め。
- ごんざれす(MF)
- さらざーる(DF)
- たばじょす(DF)
- えんりこ(GK)
ゆーろりーぐ
編集- いんぐらんど
- ひっさつどりぶるを使ってくる。げんえい、かるろす、つねお以外をキーパーにしていると必殺シュートを止められない可能性もある。勝つとエレキギターを弾く。フォーメーションは2-2-1。
- ないじぇる(FW)
- まーく(FW) - 足が速い。
- でびっど(MF)
- まーちん(MF) - あたりが強め。
- へんりー(DF) - あたりが強め。
- あんでぃ(GK) - あたりが強め。
- いたりあ
- 最強チーム。体力に秀でている上につばめがえしを使い、必殺シュートをバシバシ撃ってくる。ボールを持たせないことが先決。勝つと「らふぁえれ」が花火を片手に仲間を追い掛け回す。仲間は泣いている。フォーメーションは2-2-1。
- りかるど(FW) - 足が速い。
- じょるじょ(FW) - 足が速い。
- らふぁえれ(MF)
- るか(MF)
- じゅぜっぺ(DF)
- じょばんに(GK) - 全チーム中最強の選手。とるねーどぱんちも使える。
- どいつ
- 強豪。あたりが強くひっさつどりぶるまで使うので熱血メンバーはあたり負け必至。ただ、つばめがえしが使えないので、必殺シュートも時々しか撃たない。それでも普通のシュートも威力があるので、キーパーの目の前で撃たれると危険。勝つとえっけるとがソーセージを食べ続ける。フォーメーションは2-2-1。
- へるまー(FW) - 足が速い。
- りーどる(FW) - 足が速い。
- えっけると(MF)
- ばるにけ(MF)
- しゅるつ(DF) - 足が速い。
- ぶれーめ(GK) - 足が速い。
他機種版
編集No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | くにおくん熱血コンプリート ファミコン編 |
2016年12月8日 |
ニンテンドー3DS | アークシステムワークス | 3DSカード | CTR-P-BKCJ | 他シリーズのファミコン10作品との合同収録作 | |
2 | くにおくん ザ・ワールド 〜クラシックスコレクション〜 |
2018年12月20日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Steam |
アークシステムワークス | Switch専用ゲームカード ディスクROM ダウンロード |
他シリーズのファミコン17作品との合同収録作 |
スタッフ
編集- グラフィック:つぼりん・とおる(坪谷衛)、あんでぃ・まるやま
- プログラム:たかはし・68K(高橋充)、さかがみたかゆき
- サウンド:あみーご・さわ(澤和雄)、でんじゃらす・うらべ(浦部拓)
- パッケージ:けろりん・やまね(山根明子)、まんじゅう・くみこ(向井久美子)
- サンクス:みつひろ(吉田晄浩)、しろ(白戸政男)、べんがる、よこぺん、みわちゃん、さかもと
- デザイン:つるつる・かい(甲斐浩二)
評価
編集評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・4・6・4の合計21点(満40点)[3][1]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.2点(満30点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.9 | 3.3 | 3.4 | 3.5 | 3.6 | 3.4 | 21.2 |
関連作品
編集脚注
編集- ^ a b “くにおくんの熱血サッカーリーグ まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年8月12日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、44頁、雑誌 26556-4/15, JAN 1126556041201。
- ^ 『ファミコン通信』、アスキー、1993年4月30日。