きたかみ (護衛艦)
海上自衛隊の護衛艦、いすず型護衛艦の3番艦
きたかみ(ローマ字:JDS Kitakami, DE-213→ASU-7016)は、海上自衛隊の護衛艦[1]。いすず型護衛艦の3番艦[1]。艦名は北上川に由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の球磨型軽巡洋艦「北上」に続き2代目にあたる。
きたかみ | |
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基本情報 | |
建造所 | 石川島播磨重工業 東京工場[1] |
運用者 |
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艦種 | 護衛艦(DE)→特務艦(ASU) |
級名 | いすず型 |
艦歴 | |
計画 | 昭和36年度計画[1] |
発注 | 1960年 |
起工 | 1962年7月7日 |
進水 | 1963年6月21日 |
就役 |
1964年2月27日[1] 1990年1月31日(特務艦に種別変更)[1] |
除籍 | 1993年11月16日[1] |
要目 | |
排水量 | 基準 1,490 トン[1] / 満載 1,750 トン[1] |
全長 | 94.0 m[1] |
最大幅 | 10.4 m[1] |
深さ | 7.0 m[1] |
吃水 | 3.5 m[1] |
機関 | マルチプル・ディーゼル方式 |
主機 | 三菱 12UEV30/40ディーゼルエンジン × 4基 |
出力 | 16,000PS[1] |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大速 25 ノット[1] |
燃料 | 249トン |
航続距離 | 6,000海里(16ノット時) |
乗員 | 180名[1] |
兵装 |
68式50口径3インチ連装速射砲 × 2基 65式533mm4連装魚雷発射管 × 1基 375mm対潜ロケット4連装発射機 × 1基 3連装短魚雷発射管 × 2基 55式爆雷投射機(Y砲)× 1基(1968年撤去) 54式爆雷投下軌条 × 1条(1968年撤去) |
FCS |
Mk.63 砲射撃指揮装置 SFCS-1C 水中攻撃指揮装置 |
レーダー |
OPS-2 対空 OPS-16 対水上 |
ソナー |
OQS-12 捜索用 OQY-2A 攻撃用 OQA-1B 可変深度式(1968年装備) |
電子戦・ 対抗手段 | NOLR-1B ESM |
艦歴
編集「きたかみ」は、第1次防衛力整備計画に基づく昭和35年度計画乙型警備艦1213号艦として、石川島播磨重工業東京工場で1962年7月7日に起工され、1963年6月21日に進水、1964年2月27日に就役し、同日付で第3護衛隊群隷下に新編された第32護衛隊に「おおい」とともに編入され大湊に配備された。
本艦は1、2番艦と兵装が異なり海上自衛隊の艦艇として初めてボフォース・ロケット発射機及び3連装短魚雷発射管が装備された。
1968年10月、艦尾の爆雷投下軌条及び爆雷投射機が撤去され、VDS(可変深度ソナー)が装備された。
1968年12月16日、第32護衛隊が大湊地方隊隷下に編成替え。
1990年1月31日、第32護衛隊が廃止となり、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7016に変更。大湊地方隊に直轄艦として編入。なお、特務艦への改造工事で長魚雷発射管が撤去されている。
1993年11月16日、除籍[1]。就役中の総航程は63万3,300浬に達し、地球約29.7周分。翌年岡山県岡山市で解体された[2]。