おふさ観音

奈良県橿原市小房町にある高野山真言宗の別格本山の寺院

おふさ観音(おふさかんのん)は、奈良県橿原市小房町にある高野山真言宗別格本山寺院山号は十無量山。本尊十一面観世音菩薩。正式名称は十無量山観音寺イングリッシュローズが境内に所狭しとあふれる「花まんだらの寺」として知られる。大和三山耳成山畝傍山のほぼ中央に位置する。

観音寺
本堂と花まんだら
所在地 奈良県橿原市小房町6-22
位置 北緯34度30分11.5秒 東経135度47分49.6秒 / 北緯34.503194度 東経135.797111度 / 34.503194; 135.797111座標: 北緯34度30分11.5秒 東経135度47分49.6秒 / 北緯34.503194度 東経135.797111度 / 34.503194; 135.797111
山号 十無量山
宗旨 古義真言宗
宗派 高野山真言宗
寺格 別格本山
本尊 十一面観世音菩薩
創建年 慶安3年(1650年
開山 妙円尼
開基 おふさ
正式名 十無量山観音寺
別称 おふさ観音
積の観音さん
札所等 大和ぼけ封じ霊場
大和七福八宝めぐり恵比寿天
大和十三仏霊場第8番
大和北部八十八ヶ所霊場第79番
公式サイト おふさ観音
法人番号 6150005004926 ウィキデータを編集
観音寺の位置(奈良県内)
観音寺
観音寺
観音寺 (奈良県)
テンプレートを表示

歴史

編集

慶安3年(1650年)4月、この辺りにあった鯉ヶ淵という池の中から白いに乗った観音菩薩が現れ、それを発見した付近に住む娘おふさが小さな堂を建立して比叡山延暦寺北谷にあった観音院の本尊・十一面観音を譲り受けて祀ったことが起源とされている。

現在の本堂は明治時代に庶民の寄付によって建立されたものである。

元禄3年(1690年)に作られた梵鐘があったが、太平洋戦争中の1944年昭和19年)に金属類回収令によって供出された。

境内

編集

花まんだら

編集
 
円空庭鯉の池

参詣者をもてなす目的で、イングリッシュローズを中心に約3,800種およそ4,000株のバラクレマチスハーブなどの植物が境内で栽培・展示されている。花のほとんどは鉢植えで管理され、バラまつり以外の行事期間前後は移動している。鑑賞するだけでなく、近づいて香りも楽しめるようにと、縦横に通路を配して展示されている。花を用いて曼荼羅を境内に表現したとして、寺では花まんだらと称している。

前後の札所

編集
大和ぼけ封じ霊場
大和七福八宝めぐり恵比寿天
大和十三仏霊場
7 新薬師寺 - 8 おふさ観音 - 9 長弓寺
大和北部八十八ヶ所霊場
78 地蔵寺 - 79 おふさ観音 - 80 長岳寺

行事

編集
  • 恵比寿大祭:1月中旬
  • 春の大祭:4月17日・18日
  • バラまつり
    • 春:5月15日 - 6月30日
    • 秋:10月19日 - 11月30日
  • 風鈴まつり:7月1日 - 8月31日
  • 夏祭り:7月17日
  • ボケ封じ大祭:9月15日(安倍文殊院と交互に隔年で行う、現在おふさ観音は西暦末尾奇数年が担当)
  • 秋の大祭:10月17日・18日

交通

編集
奈良交通バス「菖蒲町四丁目」・「湯盛温泉杉の湯」・「大淀バスセンター」・「下市町岩森」行きで「小房(おぶさ)」下車、徒歩5分

外部リンク

編集