おばけの行進曲』(おばけのこうしんきょく)は、さもなー(sam113)によって2003年12月25日フリーウェアとして公開されたアクションゲーム。敵キャラクターに憑依してその体を操作できるシステムが特徴の2Dジャンプアクションゲームであり、最新版はver.1.03(2004年1月20日)となっている。なお本作の続編にあたる『おばけの行進曲 10th』については後述する。

おばけの行進曲
ジャンル 2Dジャンプアクションゲーム
対応機種 Microsoft Windows 95/XP
開発元 さもなー(sam113)
人数 1人
メディア ダウンロードゲーム
発売日 2003年12月25日
(テスト版:同年12月5日
最新版 1.03/ 2004年1月20日
必要環境 CPU:Pentium500MHz以上推奨
Memory:128MB以上推奨
その他 フリーウェア
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概要

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人間の世界を征服しようとする「おばけ帝国」の皇帝おばけパパを止めるため、皇子であるおばけキッドが「おばけ城」に向かうというストーリーになっている。主人公である操作キャラクターのおばけキッドはは敵に憑依する能力があり、憑依している間はその敵の能力をも操ることができる。憑依中にダメージを受けると、通常時のライフに相当するソウルパワーの代わりにスタミナが減少し、これがすべてなくなると憑依は強制的に解かれる[1][2][3]

作者であるさもなーは、本作について「新感覚の2Dアクションゲーム」であると述べており[4]、「損得勘定抜きに、ただ素直に真正面からぶつかって」制作し、19年分の想いを込めた「渾身の一作」であるとしている[2]。制作にあたって一番苦労した点としてグラフィックをあげており[2]、「それぞれのキャラクターに『らしい動き』をさせるのに」苦労したと述べている[5]。そしてプログラムやサウンドなどの技術は「ほとんど一から」勉強したため、完成までに膨大な時間がかかったとも述べている[2]Readmeによると、制作を始めたのは2002年4月であるという。

なお、さもなー(sam113)による作品としては、2002年1月のインターネットコンテストパークにおいて金賞を受賞した『天使の絵本 -THE FABLES ALTER-』や、2010年公開の『EdiFighter』[6]などがある。公式サイトでは「作品の二次利用は、ご自由にして頂いて構いません」[7]と表明していた。

評価

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ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「軽快なBGMに乗って、テンポよくプレイできる楽しいゲーム」と評されており、キャラクターのかわいいデザインについても評価されている。そして「ジャンプが苦手な人にはちょっと手強いかもしれない」が、「隠しゾーンや隠しアイテム、ルートの枝分かれなど、さまざまな工夫が凝らされている」作品であると評されている[2]

ふりーむ!の記事においても、ほのぼのとした雰囲気の作風やかわいらしいキャラクターについて評価されており、操作方法も簡単で「全体的にうまくまとまっている」と評されているが、「ちょっとステージの内容がマンネリしがち」であるとも評されている[5]

『タダで楽しむ!最強ゲーム100 Windows』(インフォレスト)においても、かわいいキャラクターや簡単な操作について評価されており[4]、「種類の多い敵キャラや、独自の『憑依システム』などを巧みに活かした作品」であると評されている[8]

『WindowsXP World』(IDGジャパン)では、ユーモラスな雰囲気の作品と評されており、「ステージごとにさまざまな特徴があり、隠しゾーンなども用意されている」ため、「じっくりやり込みたい人にもお勧めできる」としている[9]

本作はふりーむ!のFREE GAME AWARDS 2004においてノミネートされている[10]。また『タダで楽しむ!最強ゲーム100 Windows』の読者アンケートでは5位となっており、「シンプルで飽きない」作品であることが評価されたという[8]。『Free Games』(晋遊舎)では、「フリーゲームの中でも多くのプレイヤーに愛されてきたゲーム」を紹介するコーナーとされる「キング・オブ・フリーゲーム」のACT編において言及されている[11]

おばけの行進曲 10th
対応機種 Microsoft Windows(Vista/10
最新版 1.0.0/ 2015年3月26日
その他 フリーウェア(公開終了)
Microsoft XNA Framework
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おばけの行進曲 10th』は、2015年3月26日に『おばけの行進曲』の続編として公開された2Dジャンプアクションゲーム。前作から10年経過した「おばけ帝国」を舞台とする作品になっている。

窓の杜のコーナー「週末ゲーム」では、「序盤はアクションが苦手な人でも気軽にゲーム世界を楽しめて、クリア後にはハードなやり込み要素が満載というゲームバランスは実に秀逸」と評価されている。作風については「全体的にコミカルにまとめられている」とされており、また「最も評価したいのは、プレイの自由度の高さ」とも評されている[12]。同年の窓の杜大賞においてノミネートされた[13]

脚注

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  1. ^ 敵キャラに憑依できるお化けが主人公の2Dアクションゲーム「おばけの行進曲」 窓の杜 2004年1月26日
  2. ^ a b c d e おばけの行進曲 - 新着ソフトレビュー ベクター 2004年4月28日
  3. ^ 『遊べるゲーム フリー&シェアソフト厳選160 For Windows』成美堂出版、2005年、81頁。ISBN 978-4-415-10209-2
  4. ^ a b 『タダで楽しむ!最強ゲーム100 Windows Vol.2』インフォレスト、2004年、48頁。ISBN 978-4-902566-10-9
  5. ^ a b おばけの行進曲 レビュー ふりーむ!
  6. ^ 【週末ゲーム】第445回:多彩な棒術アクションが楽しい横スクロールアクションゲーム「EdiFighter」 窓の杜 2011年4月8日
  7. ^ sam113's home - ウェイバックマシン(2017年12月25日アーカイブ分)
  8. ^ a b 『タダで楽しむ!最強ゲーム100 Windows Vol.3』インフォレスト、2005年、77頁。ISBN 978-4-902566-84-0
  9. ^ 『WindowsXP World vol.5』IDGジャパン、2004年、165頁。ISBN 978-4-87280-218-4
  10. ^ FREE GAME AWARDS 2004 ノミネート作品一覧 ふりーむ!
  11. ^ 『Free games 最強ゲーム大全集』晋遊舎、2005年、30頁。ISBN 978-4-88380-475-7
  12. ^ 第593回:他のおばけに憑依して戦うアクション「おばけの行進曲 10th」 - 週末ゲーム 窓の杜 2015年4月10日
  13. ^ 2015年 窓の杜大賞 ゲーム大賞ノミネート一覧 窓の杜 2015年12月3日

外部リンク

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