おてて絵本(おててえほん)とは、両手を本に見立て、想像力を働かせて物語を作り上げていく親子遊び。子供の想像力に任せて、子供から物語を引き出す手法をとっている。

概要

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おてて絵本は、新潟市西区の絵本作家サトシン(本名:佐藤 伸[1])が提唱した親子ごっこで、彼が1990年代の初め頃に長女と遊んでいた時に思い付いたもので、お互いに物語を即興で作り、絵本をめくるように手のひらを動かしながら、語り進めていくスタイルとなっている[2]

サトシンは、2007年4月から、各地の保育園などおてて絵本のワークショップを開くなどして、おてて絵本の普及を行っている。現在、子どもの想像力をはぐくむ遊びとして全国的に広がりを見せている[2][3]

おてて絵本を扱った作品

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書籍

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テレビ番組

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  • みいつけた! - 「おててえほん」というコーナーでレギュラー放送されている。

関連項目

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  • てのひらえほん - 寺内定夫が提唱している語り聞かせのこと。両手を本に見立てて、想像力を働かせて物語を作り上げていく親子遊びであることは、おてて絵本と同じであるが、こちらは、親が語り聞かせ、子供に空想させる。サトシンは、おてて絵本の名称の使用と活動の継続について、寺内定夫に了承を得ている[4]

脚注

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  1. ^ 「おてて絵本」は子供とつくるお話 - 朝日新聞 2009年9月5日朝刊 2面 「ひと」欄
  2. ^ a b 手広げ、親子で紡ぐ物語 「おてて絵本」楽しんで 福岡市のNPO法人 今夏から普及活動へ - 西日本新聞 2009年6月27日夕刊
  3. ^ 「おてて絵本」50話を1冊に 手のひら広げ子どもが創作 - 新潟日報 2009年7月8日朝刊 23面
  4. ^ てのひらえほん問題 - マイニチサトシン(サトシンによるブログ) 2007年5月1日

外部リンク

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