おざわゆき
おざわ ゆき(1964年[2]11月13日[3] - )は、日本の漫画家。愛知県名古屋市出身[4]。夫は代表作である『築地あるき』や『築地まんぷく回遊記』の共著者である渡邊博光。
おざわ ゆき | |
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生誕 |
1964年11月13日(60歳) 日本・愛知県名古屋市 |
職業 | 漫画家 |
ジャンル | 女性漫画 |
代表作 |
『築地まんぶく回遊記』 『築地あるき』 『凍りの掌 シベリア抑留記』[1] |
受賞 |
第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の新人賞 第44回日本漫画家協会賞大賞 第42回講談社漫画賞一般部門 |
公式サイト | 公式ウェブサイト |
略歴
編集中学時代から少女漫画誌に投稿をはじめ[4]、高校1年生時に集英社の少女漫画誌『ぶ〜け』でデビュー[2]。2012年(平成24年)に父のシベリア抑留体験を元に描かれた『凍りの掌 シベリア抑留記』で第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞[2][5]。2015年(平成27年)には『凍りの掌 シベリア抑留記』と母の戦争体験を元に描かれた『あとかたの街』が第44回日本漫画家協会の大賞を受賞している[2]。2018年(平成30年)には、講談社『BE・LOVE』連載中の漫画『傘寿まり子』が第42回講談社漫画賞一般部門を受賞した。
なお、『凍りの掌 シベリア抑留記』は、元々同人誌として刊行され全3巻が2008年(平成20年)に完結[5]。2012年(平成24年)に再編集版が一般書として刊行された[5]。2015年(平成27年)には新装版がBE・LOVEコミックスより刊行されている。2019年(令和元年)8月10日には作者が『凍りの掌 シベリア抑留記』を描き上げるのに悪戦苦闘する姿をドラマ化したドラマ×マンガ『お父さんと私の“シベリア抑留”〜「凍りの掌」が描く戦争〜』がNHK BSプレミアムで放送された[6]。
また、『あとかたの街』も『凍りの掌 シベリア抑留記』と同じくNHKでテレビドラマ化され、ドラマ×マンガ『あとかたの街〜12歳の少女が見た戦争〜』として2020年(令和2年)8月14日にBSプレミアムで放送されている[7]。これは作者による母親への取材の過程をドラマにし、実際の漫画を随所に織り交ぜて進行するもので、木村多江がおざわゆき役を演じた[7]。
作品リスト
編集- マイ・ラブないと(『ぶ〜け』1981年増刊号) 単行本未刊行
- 幾何学模様の青春(『ぶ〜け』1984年2月号) 単行本未刊行
- 凍りの掌 シベリア抑留記(2012年)
- あとかたの街(『BE・LOVE』2014年2号 - 2015年18号) 全5巻
- 傘寿まり子(『BE・LOVE』2016年12号 - 2021年7月号) 全16巻
- LP〜ライフ・パートナー〜 3番目の配偶者(『オフィスユー』2019年6月号 - 2021年10月号) 全3巻
- またのお越しを(『BE・LOVE』2022年2月号[8][9] - 連載中) 既刊3巻
渡邊博光との共著
編集出典
編集- ^ “おざわゆき『あとかたの街』インタビュー【前編】少女の目を通して描かれる戦時下の”日常””. 産経ニュース. 2017年4月16日閲覧。
- ^ a b c d “第44回日本漫画家協会賞大賞受賞作「あとかたの街」「凍りの掌」2冊同時刊行記念 おざわゆき特別インタビュー”. 講談社. 2017年4月16日閲覧。
- ^ Twitterより
- ^ a b “日本漫画家協会賞大賞を受賞・おざわゆきさん”. 産経ニュース. 2017年4月16日閲覧。
- ^ a b c “文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品”. 文化庁. 2017年4月16日閲覧。
- ^ “小野賢章さん&黒羽麻璃央さんからコメントをいただきました!『お父さんと私の"シベリア抑留"〜「凍りの掌」が描く戦争〜』”. NHK (2019年8月2日). 2021年3月13日閲覧。
- ^ a b “ドラマ×マンガ「あとかたの街〜12歳の少女が見た戦争〜」”. NHK. 2021年3月13日閲覧。
- ^ “BE・LOVE 2022年2月号”. BE・LOVE. 講談社. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “「傘寿まり子」おざわゆきの新連載がBE・LOVEで開始、女子2人のお店経営物語”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月28日) 2021年12月28日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- おざわゆき (@yukiozawa) - X(旧Twitter)