うしおの沢池(うしおのさわいけ)は、島根県雲南市大東町山王寺にあるため池である。2010年(平成22年)3月25日農林水産省ため池百選に選定された[1]。また、周辺は1999年(平成11年)に山王寺の棚田 [2]として同省にて認定されている。

うしおの沢池
所在地 日本の旗 日本島根県雲南市大東町山王寺
位置
うしおの沢池の位置(日本内)
うしおの沢池
北緯35度22分20秒 東経133度00分46秒 / 北緯35.37222度 東経133.01278度 / 35.37222; 133.01278座標: 北緯35度22分20秒 東経133度00分46秒 / 北緯35.37222度 東経133.01278度 / 35.37222; 133.01278
淡水・汽水 淡水
湖沼型 人口
プロジェクト 地形
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概要

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1763年(宝暦13年)に標高360m、松江市境の場所に水面約4haのため池として築造され[3]、その後何度も増築や改修を行い、現在も50haの水田の灌漑を行っている。池の底には断層があるといわれ、2箇所から湧水が湧き出ている。

神話のふるさと

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この地域には「簸の川大蛇退治」(ひのかわおろちたいじ)の伝説がある。

素戔鳴尊出雲の国、簸の川の川上にお降りになった時、一人の姫を連れて嘆き悲しんでいる老夫婦にお会いになられました。嘆き悲しむ訳を尋ねになると、老夫婦は八岐大蛇の荒振る様を話されました。 やがて大蛇が現れ、酒を呑み酔いつぶれて眠ったすきに、十握の剣をもって退治なされました。 その時、大蛇の尾先より天叢雲剣を得られました。そして、稲田姫を妻としてお迎えになり、須賀の地へ宮づくりをされました。

これをはじめとする出雲神楽が盛んで、島根県無形文化財である「海潮神代神楽」[4]に代表される神話のふるさとの地でもある。

山王寺の棚田

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平均勾配 面積 枚数 水源 法面構造 事業導入 開発起源 対象農家数 10a当収量 戸当営農規模 戸当枚数
1/8 19ha 200 天水・ため池 土羽 安土桃山時代江戸時代 36 480kg 3.5ha 10

山王子地区の棚田は、地すべり地域であるが、防止対策事業等により今後も耕作の継続が見込まれ、維持・保全活動も活発になっている。また、耕作により傾斜地の保全機能を果たしているとともに、水源涵養機能も果たしている。

アクセス

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関連項目

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脚注

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  1. ^ うしおの沢池 - 農林水産省ため池百選
  2. ^ 島根県の棚田百選 - 日本の棚田百選
  3. ^ 雲南ニュース市報うんなん2010年6月号
  4. ^ 神代神楽 - 雲南市

外部リンク

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