いいむろなおき
いいむろ なおき(11月11日 - [2])は、日本のマイム俳優・演出家・振付家。いいむろなおきマイムカンパニー主宰。兵庫県在住。
いいむろなおき | |||||
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生年月日 | 11月11日 | ||||
国籍 | 日本 | ||||
職業 | マイム俳優・演出家・振付家・パントマイミスト・俳優 | ||||
ジャンル | 舞台・映像 | ||||
活動期間 | 1998- | ||||
著名な家族 | 飯室康一(父) | ||||
公式サイト | マイム俳優いいむろなおき公式サイト | ||||
主な作品 | |||||
舞台 『マイムの時間』/『マイムの時間2』 『素浪人ワルツ』 『ノンバーバルシアター[ギア-GEAR-]』 映画 『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』 | |||||
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来歴
編集人形劇団を主宰する両親のもと、幼少期から舞台を観る機会に多く恵まれ育つ。兵庫県立宝塚北高等学校演劇科在学中に「マイムの神様」と呼ばれるマルセル・マルソーの日本公演を見て衝撃を受け、翌日からフランス語の勉強を始める[3]。高校卒業後、1991年渡仏。パリ市マルセル・マルソー国際マイム学校入学。1994年同学校卒業後、ニデルメイエ国立音楽院コンテンポラリーダンス科最上級クラス入学。翌年、審査員全員一致による金賞で首席卒業。フランスと日本でマイム、パントマイム、ダンスなどの公演活動やワークショップを行う。
1998年、拠点をフランスから日本に移し、「いいむろなおきマイムカンパニー」[4]の名称で国内でのソロ活動を始める。2002年、ソロ活動と並行して自身が作・演出・振付・主演を務める集団マイム劇の創作・上演を開始。舞台公演、ワークショップや外部指導、マイム演出、海外フェスティバルへの参加等をおこなっている。
2005年、平成17年度「文化庁新進芸術家海外留学制度研修員」として渡仏、3か月間パリで再びマイム研修を受ける。
受賞歴
編集- 2000年 平成12年度大阪府舞台芸術奨励新人
- 2000年 平成12年度大阪文化祭賞受賞
- 2004年 韓国・春川国際マイムフェスティバル「第1回トッケビ・ナンジャン・アワード」受賞
- 2009年 第3回世界デルフィックゲーム大会[即興マイム部門]金メダル受賞
- 2009年 神戸ビエンナーレ2009「大道芸コンペティション部門」特別賞受賞
- 2011年 平成23年度兵庫県芸術奨励賞受賞
- 2019年 第8回 KOBE ART AWARD 大賞受賞
主な舞台
編集[作・演出・振付・主演作品]
- ソロ短編作品集『眩暈、あるいは机上における孤独な創作について』(1998年)
- ソロ短編作品集『マイムの時間』(1999年初演、以降再演多数)
- ソロ短編作品集『マイムノココロミ』(2000年)
- ソロ公演『ソウゾウスルカラダ』(2002年)
- 『オボロゲナキオク -réminiscence- 』(2003年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『M! -マイムトマリオネットのアンサンブル- 』(2003年/出演:いいむろなおき・飯室康一)
- 『アンバランス -unbalance-』(2004年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 30人の集団マイム劇『guest』(2005年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『contact』(2006年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『from the notebook』(2007年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『Yのフーガ』(2008年)
- 『follow the arrows フォロー・ジ・アローズ 〜矢印の方へ〜』(2008年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『ゾウをのみこんだウワバミの絵』【マイム meets フランス文学】創造人材育成ワークショップ大阪 発表公演(2008年)※再演:2024年AI・HALL[5]
- 『Waiting ~とりあえず、黙って待ってみる…~』(2010年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『Yのフーガ11′』 原作:稲垣足穂「一千一秒物語」より(2011年)
- 『黙劇le petit prince 小王子奇遇物語』マカオ公演(2011年)
- 『DIVISION POINT -分岐点-』(2012年初演/いいむろなおきマイムカンパニー)※再演:2013年こまばアゴラ劇場、2016年兵庫県立芸術文化センター
- ソロ短編作品集『マイムの時間2」(2013年初演、以降再演多数)
- いいむろなおき×長谷川寧 ArCairo 『Phantom Form, Invisible Move』 (2015年)
- 『doubt -ダウト-』(2016年初演/いいむろなおきマイムカンパニー)※再演:2017年こまばアゴラ劇場、2018年兵庫県立芸術文化センター、2023年扇町ミュージアムキューブ[6]
- 『butterfly effect -バタフライエフェクト-』(2017年/いいむろなおきマイムカンパニー)
- 『走れ!走れ!!走れ!!!』(2017年初演/いいむろなおきマイムカンパニー)※再演:2018年吹田メイシアター、2019年茨木市市民総合センター、2020年長浜文化芸術会館、2022年豊中市立ローズ文化ホール、2023年姫路キャスパホール
- 『オリンピアの夢』(2018年初演/いいむろなおきマイムカンパニー)※再演:2021年兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター
- 『かえるの?王子さま』 (2019年初演/いいむろなおきマイムカンパニー)※再演:2021年、2022年伊丹市立演劇ホールAI HALL、2022年姫路キャスパホール、2023年ノビアホール
- 『夢みる旅人』 (2023年初演/いいむろなおきマイムカンパニー)
[振付・ステージング・マイム指導]
- 兵庫県立ピッコロ劇団『長ぐつをはいたネズミ、あるいは放課後の時間割』(2004年)
- 兵庫県立ピッコロ劇団『ピッコロ版銀河鉄道の夜』 (2011年)
- OSK日本歌劇団『レビュー in Kyoto』 (2013年)
- 兵庫県立ピッコロ劇団『海賊、森を走ればそれは焰……―九鬼一族流史―』(2014年)
- ライブスペクタクル『NARUTO-ナルト-』マイム振付・指導 (2015年、2016年)
- 『ALL OUT!! THE STAGE』演出協力・マイム指導 | 演出:西田シャトナー(2017年)
- 『Amazing Performance W3(ワンダースリー)』振付 | 原作:手塚治虫、演出:ウォーリー木下[7](2017年)
- アイホールがつくる「伊丹の物語」プロジェクト 『さよなら家族』マイム指導(2017年)
- 舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰[8]マイム指導 | 脚本・演出:末満健一(2018年)
- MONO『その鉄塔に男たちはいるという+』マイム指導 | 演出:土田英生(2020年)
- 音楽劇『プラネタリウムのふたご』マイム指導 | 演出:ウォーリー木下 (2021年)
[出演作品]
- 『素浪人ワルツ』主演 | 作・演出:ウォーリー木下 (2010年)
- 『曽根崎心中』出演 | 主演:山内惠介・高橋ユウ(2013年)
- 『PERSONA3 the Weird Masquerade 〜青の覚醒〜』マイム振付・指導・出演(2014年)
- 『La Vie 彼女が描く、絵の世界』マイム振付・指導・出演 | 主演:大空祐飛(2014年)
- 『PERSONA3 〜群青の迷宮〜』マイム振付・指導・出演(2014年)
- 綺譚『桜の森の満開の下』〜藤間勘十郎文芸シリーズ其の壱〜 出演 | 構成・演出・振付・音楽:藤間勘十郎、出演:中川晃教・市川ぼたん・いいむろなおき(2014年、2015年)
- 『PERSONA3 the Weird Masquerade 〜蒼鉛の結晶〜』マイム振付・指導・出演(2015年)
- 『死刑執行中脱獄進行中』[9]出演 | 原作:荒木飛呂彦、演出:長谷川寧、主演:森山未來(2015年)
- 『PERSONA3 最終章〜藍の誓約/碧空の彼方へ〜』マイム振付・指導・出演(2017年)
- ストレンジシード静岡2019『スはストレンジのス』マイム振付・指導・出演 (2019年)
- ストレンジシード静岡 コアプログラム『χορός/コロス』 振付・演出・出演 | 演出:ウォーリー木下(2023年)
- 『素浪人ワルツ2023』主演 | 作・演出:ウォーリー木下(2023年)[10][11][12]
- ノンバーバルシアター『ギア -GEAR-』マイムパート 出演(2012年〜無期限ロングラン中)
- 『東京2020パラリンピック開会式』出演
- 『ハムレット』出演 | 主演・柿澤勇人 | 演出:吉田鋼太郎(2024年)[13]
海外フェスティバル・公演
編集- 『Pantomime in Bangkok』(タイ・バンコク)招聘(2002年/2003年/2004年)
- 『韓国春川国際マイムフェスティバル」招聘(2003年/2004年/2009年)
- 『韓国仁川国際クラウンマイムフェスティバル』招聘(2003年/2005年)
- 『韓国釜山国際演劇祭』招聘(2004年/2006年)
- 『韓国密陽夏季公演芸術フェスティバル』招聘(2006年)
- 『韓国全国演劇コンクール』招聘(2009年)
- 『韓国春川国際演劇祭』招聘(2009年)*素浪人ワルツ公演事務局/上演作品「素浪人ワルツ」(作・演出:ウォーリー木下)
- 『第3回世界デルフィックゲーム大会』【即興マイム部門】参加 金メダル受賞 (2009年)[14]
- 『韓国ソウルフィジカルシアター・フェスティバル』招聘(2009年/2010年/2013年)
- 『韓国釜山国際演劇祭』招聘 (2010年)*素浪人ワルツ公演事務局上演作品「素浪人ワルツ」(作演出:ウォーリー木下)
- ソロ公演『マイムの時間』ベトナム公演 | 国際交流基金招聘(2010年:ハノイ・フエ)
- ソロ公演『マイムの時間』アジアツアー | 国際交流基金招聘(2011年:ベトナム・フィリピン)
- 『黙劇le petit prince ゾウをのみこんだウワバミの絵』マカオレジデンス製作公演| 澳門文化中心招聘(2011年:マカオ)
- 『韓国金泉家族演劇祭』招聘(2013年)
- ソロ公演『マイムの時間2』アジアツアー| 国際交流基金招聘(2013年:ベトナム・フィリピン)
- 『韓国大田ARTマイムフェスティバル』招聘(2017年)
- ソロ公演『マイムの時間』韓国亀尾公演 | 「アジア演劇祭」招聘(2018年)
- 『KonRak Mime Festival』招聘(2018年:タイ・バンコク)
- マイムワークショップ発表公演『韓・日、マイムでつなぐ』レジデンス製作指導 |小劇場GONGTEODA招聘(2019年)
- ソロ公演『マイムの時間2』韓国亀尾公演 | 「アジア演劇祭」招聘(2022年)
映画
編集[出演作品]
- 『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』[15]監督:辻凪子(2022年)[16]
出典
編集- ^ 神戸新聞NEXT 2019.07.26
- ^ https://natalie.mu/stage/artist/102863
- ^ 心をつかむ魔法の動き いいむろなおきさんのパントマイム 匠と巧 日本経済新聞 関西タイムライン 2020/2/3 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55103460R30C20A1AA1P00/
- ^ https://stage.corich.jp/troupe/1628
- ^ “いいむろなおきマイムカンパニーが「ゾウをのみこんだウワバミの絵」を再構築”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年10月4日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ 自称関西最強のマイム集団「いいむろなおきマイムカンパニー」3度目の再演となる集団マイム劇[doubt -ダウトー]を12月1日より扇町ミュージアムキューブ CUBE01にて上演 舞台・演劇動画ニュース「エントレ」2023.11.24 https://entre-news.jp/2023/11/522165.html
- ^ https://natalie.mu/stage/news/239047
- ^ https://stage-toukenranbu.jp/archive/hiden/index.html
- ^ https://natalie.mu/comic/news/156668
- ^ 巌流島に行きたくない佐々木小次郎を大胆に脚色、いいむろなおきがマイムで描く 産経新聞WEST 2023/7/13 https://www.sankei.com/article/20230713-2B6U4YKHINL7HKMV2J46BHGQ4A/
- ^ 佐々木小次郎を描いた新感覚マイム いいむろなおき「素浪人ワルツ」、13年ぶり再演 神戸新聞NEXT2023/7/16 https://www.kobe-np.co.jp/news/culture/202307/0016590046.shtml
- ^ 演出家・ウォーリー木下、「特別な人」と13年ぶりの伝説作を語る Lmaga.jp 2023/7/19 https://www.lmaga.jp/news/2023/07/692831/
- ^ “柿澤勇人主演「ハムレット」全出演者を発表、吉田鋼太郎「心強いバディが集結」”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年12月19日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ 「デルフィックゲーム大会」=ギリシャ時代に行われていた文化芸術オリンピック。近年復活し2009年に3回目の大会が行われた。
- ^ https://www.iamjam-movie.com/
- ^ 荻野目洋子が活弁映画の魅力を語る『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』井浦新、周防正行監督、山崎バニラら9名のコメントが到着 エンタメ特化型情報メディアSPICE 2022/12/1 https://spice.eplus.jp/articles/311605