あんことは、肉付きが良く丸い体型をした力士を指す相撲用語。和菓子の「餡子」ではなく、魚の「アンコウ」のような体型に喩えた言葉である。逆に、筋肉質や痩せ型の力士を鶏ガラの「スープ」の例えでそっぷと呼ぶ。

概要

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あんこは伝統的に理想の力士像とされてきたが、近代相撲では動きが鈍いあんこ体型が上位に食い込むことは非常に難しくなってきている。また、あんこが過ぎるとバランスが悪くなり、自身の体重によって立ち回りが悪くなったり足腰を痛めやすくなったりする。

アマチュア相撲では小学生・中学生の選手が(余方としての生活があることを考慮せず)過度に増量するなどの勝利至上主義が問題となっており、元鶴竜の音羽山親方も引退後のトークショーでそのことを指摘している[1]

2023年大会の4年生部門のわんぱく横綱の大嶋将生の特集が中京テレビのYouTubeチャンネルで放映された際は、小学4年生で100kgに達していた大嶋の極度のあんこから、コメント欄でも「今からあの体型では大相撲での関取昇進は無理」という趣旨の冷ややかな声が目立った[2]

あんこが顕著な力士の一例

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引退力士

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現役力士

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派生語

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あんこは日本のプロレスでも同様の意味で使われている。

あんこ型レスラーの一例

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脚注

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