あわじ (掃海艦)
あわじ(ローマ字:JS Awaji, MSO-304)は、海上自衛隊の掃海艦。あわじ型掃海艦の1番艦。艦名は淡路島に由来する。旧海軍御蔵型海防艦「淡路」、たかみ型掃海艇「あわじ」に次いで日本の艦艇としては3代目。
あわじ | |
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基本情報 | |
建造所 | JMU横浜事業所鶴見工場 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 | 掃海艦 (大型掃海艇) |
級名 | あわじ型 |
建造費 | 183億 |
母港 | 横須賀 |
所属 | 掃海隊群第1掃海隊 |
艦歴 | |
計画 | 平成25年度計画 |
発注 | 2013年 |
起工 | 2014年2月27日 |
進水 | 2015年10月27日 |
就役 | 2017年3月16日 |
要目 | |
排水量 | 基準 690トン |
全長 | 66.8m |
最大幅 | 11.0m |
深さ | 5.2m |
吃水 | 2.7m |
機関 | ディーゼルエンジン × 2基 |
出力 | 2,200PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大速 14ノット(26㎞/h) |
乗員 | 54名 |
兵装 | JM61-RFS × 1門 |
レーダー |
OPS-39H 対水上捜索用 光学式監視装置(レーザー・レーダー) |
ソナー |
OQQ-10-1 掃海艦ソーナーシステム ZQS-4 可変深度式機雷探知機 OZZ-2 水中調査用UUV |
その他 |
掃海装備 小型係維掃海具1型改 感応掃海具1型改 掃討装備 自走式機雷処分用弾薬(EMD) |
本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはあわじ型掃海艦を参照されたい。
艦歴
編集「あわじ」は、平成25年度計画掃海艦304号艦として、JMU横浜事業所鶴見工場で2014年2月27日に起工され、2015年10月27日に進水[1][2]、2016年9月24日に公試開始、2017年3月16日に就役し[3]、掃海隊群第1掃海隊に編入され横須賀に配備された。
同年7月18日から7月30日、陸奥湾で機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。
2018年7月18日~7月30日、陸奥湾にて機雷戦訓練及び日米印共同掃海特別訓練を実施する[4]。
2019年6月15日から6月24日までの間、掃海母艦「うらが」、掃海艦「ひらど」、掃海艇「はつしま」、「つのしま」、「なおしま」、「とよしま」、「あおしま」と共に令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練(日米共同訓練)に参加し、硫黄島周辺海域にてアメリカ海軍の第5機動水中処分隊501小隊と共同して機雷掃海、機雷掃討、水中処分員による機雷処分訓練を実施[5]。
2020年6月17日から6月26日までの間、掃海母艦「うらが」、掃海艦「ひらど」、掃海艇「えのしま」、「みやじま」、「いずしま」、「ししじま」、「ちちじま」と共に令和2年度実機雷処分訓練に参加し、硫黄島周辺海域にて機雷掃海、機雷掃討、水中処分員による機雷処分訓練を実施[6]。
2020年11月6日、令和4年度自衛隊国際観艦式に参加[7]。
2023年1月19日から掃海母艦「うらが」とともに令和4年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED23:Indo-Pacific and Middle East Deployment 23)に参加し、2月26日から3月19日にかけてバーレーン王国周辺海域において実施された米国主催国際海上訓練 International Maritime Exercise/ CUTLASS EXPRESS 2023(IMX/CE23)に参加した[8]。なお、派遣期間中、インド共和国、カンボジア王国、シンガポール共和国、バングラデシュ人民共和国、バーレーン王国、フィリピン共和国、ブルネイ・ダルサラーム国、ベトナム社会主義共和国、モルディブ共和国に寄港し[9]、親善訓練等を行ったのち、5月13日に帰国した[10]。
歴代艦長
編集代 | 氏名 | 在任期間 | 前職 | 後職 | 備考 |
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1 | 小林倫彦 | 2017.3.16 - 2018.3.22 | あわじ艤装員長 | 掃海隊群司令部 | |
2 | 中川宏隆 | 2018.3.23 - 2019.6.30 | 自衛艦隊司令部幕僚 | 函館基地隊付 | 就任時3等海佐 |
3 | 大村一 | 2019.7.1 - 2021.3.29 | 掃海業務支援隊 | 水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊 | 3等海佐 |
4 | 元田雄三 | 2021.3.30 - 2022.3.21 | 掃海隊群司令部 | 海上自衛隊幹部候補生学校第1学生隊長 | |
5 | 田口拓馬 | 2022.3.22 - | 横須賀地方総監部防衛部 |
ギャラリー
編集-
IMED23における「あわじ」とシンガポール海軍掃海艇「BEDOK」
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令和4年度自衛隊国際観艦式において、観閲艦「いずも」と反航する「あわじ」
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阪神基地隊における一般公開
脚注
編集- ^ 海上自衛隊 新型掃海艦「あわじ」進水 深い位置の機雷除去も可能に
- ^ 海自の新型掃海艦の進水式 「あわじ」と命名 29年3月就役予定
- ^ 掃海艦「あわじ」の引渡式・自衛艦旗授与式について (PDF)
- ^ 平成30年度機雷戦訓練(陸奥湾)及び掃海特別訓練(日米印共同訓練)の実施について(PDF文書)
- ^ 令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練(日米共同訓練)の実施について (PDF)
- ^ 令和2年度実機雷処分訓練について (PDF)
- ^ “令和4年度国際観艦式”. 防衛ホーム: pp. 6-7. (2023年1月1日)
- ^ “令和4年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED23)の米国主催国際海上訓練 International Maritime Exercise/ CUTLASS EXPRESS 2023(IMX/CE23)終了について”. 自衛艦隊【Self Defense Fleet】/海上自衛隊 (2023年3月23日). 2023年5月15日閲覧。]
- ^ 令和4年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED23)について 海上幕僚監部(2023年1月17日) (PDF)
- ^ 海上自衛隊 掃海隊群 [@JMSDF_A_MF_HQ] (2023年5月15日). "5月13日、令和4年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED23)を終えた掃海母艦「うらが」と掃海艦「あわじ」が隊員家族等に出迎えられながら帰国しました。". X(旧Twitter)より2023年5月15日閲覧。
関連項目
編集
外部リンク
編集- 掃海艦あわじ - 掃海隊群