「7」
『「7」』(ナナ)は、日本のシンガーソングライター、ナオト・インティライミの7枚目のオリジナルアルバム。2018年12月12日にユニバーサルシグマより発売された[5]。
『「7」』 | ||||
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ナオト・インティライミ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | ユニバーサルシグマ | |||
チャート最高順位 | ||||
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ナオト・インティライミ アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988031314005 (UMCK-9982、初回限定盤) EAN 4988031314029 (UMCK-1615、通常盤) | ||||
『「7」』収録のシングル | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「 - YouTube |
映像外部リンク | |
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ナオト・インティライミ 7th Album「7」teaser | |
ナオト・インティライミ 7th Album「7」SPOT |
音楽性
編集前作『Sixth Sense』以来約2年ぶりとなるオリジナルアルバム。シングルとしてリリースされた「夢のありか」「ハイビスカス」「しおり」「Start To Rain」に加え、2008年から2010年までサポートミュージシャンとしてツアーなどに帯同していたMr.Childrenの桜井和寿とのコラボーレーション楽曲「
本作について、ナオト・インティライミは「ジャンルで言ったら2、30種類ぐらいの音楽が混ざっていて、J-POPをベースにそれぞれミックスしました」と語っている[6]。また、今回はアルバムを意図して楽曲制作しておらず、「あれもこれもと1曲ずつ仕上げていったら、いつの間にかアルバムができてたって感じ」とも発言している[7]。
アルバムタイトルの意味は、7枚目のオリジナルアルバムという意味のほか、虹(7色)、ドレミファソラシド(7つの音階)、1週間(7日)、七つの海といった意味が込められている[7]。
リリース・プロモーション
編集初回限定盤、通常盤、初回限定ファンクラブ盤の3形態で発売。初回限定盤はCD+DVD、通常盤はCDのみ。初回限定ファンクラブ盤はCDに加えカードゲーム「狩歌」のナオト・インティライミバージョンが付属する[8]。
本作と、2018年10月24日に発売された21stシングル『Start To Rain』との連動応募特典が用意された[9]。
元々は2018年12月5日発売予定であったが1週間後に延期となった[5]。
本作のアートディレクターは中尾祥憲 (Sabeevo) が担当。
収録曲
編集CD
編集- 全作曲:ナオト・インティライミ(#1, #2, #11除く)
- Shake! Shake! Shake! [3:52]
- 作詞・作曲:ナオト・インティライミ、Shane Facchinello / 編曲:浅田厚志
- ソカを主体にしつつ、カントリー&ウエスタンを混ざ合わせた楽曲[6]。
- Start To Rain [3:37]
- 作詞・作曲:ナオト・インティライミ、Shane Facchinello / 編曲:ナオト・インティライミ
- 21stシングル。
Amor y sol with 桜井和寿 [3:51]- 作詞:桜井和寿、ナオト・インティライミ / 編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)、ナオト・インティライミ
- タイトルの直訳は「愛と太陽」[11]。
- ラテン調の楽曲[12]。元々海外向けの曲として制作されており、歌詞もスペイン語のみで書かれていた[13]。しかし、ナオトが桜井と初めて2人で食事に行った[14]際に本楽曲のデモ音源を聴かせたところ、桜井は「この曲は日本人もめっちゃ好きだよ、この憂いは」と絶賛[13]。ナオトが日本語の歌詞に乗せ直すのは難しいと伝えたところ、桜井主導のもと2人で歌詞を書くに至った[15]。
- 歌詞について、桜井は「サウンドはラテンが流れてるんだけど、日本語で歌った場合はラテンの景色を感じさせないようにしたいって思ってたんです。だからわざと冒頭に“勇太郎”とかそういう日本人の男の子の名前を挙げてるんです」と語っている。また、「陰があるナオトを感じてほしかった」ともコメントしている[16]。
- 2018年4月15日に開催されたライブツアー『こんなの初めて!! ナオト・インティライミ 独りっきりで全国47都道府県 弾き語りツアー2018』北陸電力会館 本多の森ホール公演に桜井がシークレットゲストとして出演した際に初披露された。その2人でのパフォーマンスがスタッフやファンから好評だったため、桜井の快諾もあり音源としてリリースすることが決まったという[15]。
- ミュージック・ビデオが制作されており、ショートバージョンがナオトの公式YouTubeチャンネルで公開されている。監督は須永秀明が務め、ナオトと桜井が出演しているほか、ダンサーとして山田葵が出演している[17]。
- ベスト・アルバム『The Best -10th Anniversary-』にも収録された。
- Sunday -オーガニックver.- [3:18]
- 作詞:ナオト・インティライミ、福島カツシゲ、Owen真樹 / 編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- My Great Days [4:27]
- 作詞:ナオト・インティライミ、福島カツシゲ / 編曲:大久保薫、ナオト・インティライミ
- タイトルは「まぐれ」を英語風に読むとこうなる語呂合わせから[11]。
- 同窓会 [4:04]
- 作詞:ナオト・インティライミ、福島カツシゲ、Owen真樹 / 編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)、ナオト・インティライミ
- Eraser [3:34]
- 作詞:ナオト・インティライミ / 編曲:大久保薫
- 自分自身を消せない消しゴムに例えた楽曲[15]。
- セーフティーゾーン [2:56]
- 作詞:ナオト・インティライミ、福島カツシゲ / 編曲:大久保薫、ナオト・インティライミ
- 本楽曲について、ナオトは「自分も含めてセーフティーゾーンからモノを言いがちだよねって」「隣の顔をさぐりながら風見鶏をまわして生きてる人の醜い部分をシニカルに歌ってる」と語っている[18]。
- ベスト・アルバム『The Best -10th Anniversary-』にも収録された。
- 夢のありか [4:00]
- 作詞:ナオト・インティライミ、常田真太郎 / 編曲:大久保薫、ナオト・インティライミ
- 19thシングル。
- ワーナー ブラザース ジャパン配給映画『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』主題歌[19]。
- NTTドコモ dヒッツ「ひとり動物園篇」CMソング[20]。
- ハイビスカス [3:37]
- 作詞:ナオト・インティライミ、福島カツシゲ / 編曲:大久保薫、ナオト・インティライミ
- 20thシングル。シングルバージョンとは違い、歌い出しがカットされている。
- MBS・TBS系ドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』主題歌[21]。
- 東映配給映画『覚悟はいいかそこの女子。』主題歌[21]。
- Sing a song [3:16]
- 作詞・作曲:ナオト・インティライミ、Shane Facchinello、Kevin Anyaeji / 編曲:Kevin Anyaeji、ナオト・インティライミ
- 21stシングル『Start To Rain』カップリング曲。
- しおり [4:02]
- 作詞:ナオト・インティライミ、佐伯youthK / 編曲:大久保薫
- 20thシングル。
- テレビ東京系ドラマ『執事 西園寺の名推理』主題歌[22]。
初回限定盤付属DVD
編集- ナオト・インティライミ LIVEキャラバン2017「旅歌ダイアリー」@Zepp Osaka Bayside
- 「7」 (Jacket Making)
参加ミュージシャン
編集- ナオト・インティライミ:Gut Guitar (#1, #2, #5, #11), Acoustic Guitar (#3), Electric Guitar (#8), Chorus (#3, #5 - #9, #11), Mbira (#10)
- 田中義人:Electric Guitar (#2)
- 木島靖夫:Acoustic Guitar (#9), Electric Guitar (#9)
- 鈴木渉:Bass (#2, #9)
- 波田野哲也:Drums (#2)
- 小笠原拓海:Drums (#9)
- Luis Valle:Trumpet (#5)
- 鍵和田道男:Trombone (#5)
- 竹村直哉:Tenor Sax (#5), Baritone Sax (#5)
- 宮本笑里:Violin (#6)
- 弦一徹ストリングス:Strings (#9)
- ミトカツユキ:Piano (#9), Electric Piano (#2), Organ (#2)
- 大久保薫:Keyboards (#5, #7, #8, #10, #12), Programming (#5, #7 - #10, #12)
- 栗林悟:Piano (#6)
- Rhyan Bésco:Rap (#4)
- Shane Facchinello:Chorus (#1, #2, #11), Whistle (#2)
- Kevin Anyaeji:Chorus (#1, #11), Programming (#11)
- 桜井和寿:Chorus (#3)
- 森の愉快な仲間たち:Chorus (#5, #6), Gaya (#4, #6)
- 浅田厚志:Programming (#1, #2), Electric Guitar (#1)
脚注
編集出典
編集- ^ “「7」(初回限定盤) | ナオト・インティライミ”. ORICON NEWS. オリコン. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “【ビルボード】RADWIMPS『ANTI ANTI GENERATION』が総合アルバム首位 クイーン旋風は止まらず”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2018年12月19日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Albums Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2024年8月19日閲覧。
- ^ “オリコン月間 アルバムランキング 2018年12月度 21〜30位”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月19日閲覧。
- ^ a b “ナオト・インティライミの新アルバムに桜井和寿参加、コラボ曲が今夜初オンエア”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年11月16日). 2020年8月2日閲覧。
- ^ a b 高橋拓也 (2018年12月12日). “ナオト・インティライミ「『7』」インタビュー|好き勝手作っちゃいました! 新ティライミと旧ティライミをつなぐ「7」の軌跡 (1/3)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2024年8月19日閲覧。
- ^ a b 猪又孝 2018, p. 1.
- ^ “ナオト・インティライミ2年ぶりオリジナルアルバム、FC盤で「狩歌」とコラボ”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年10月22日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ “21stシングル「Start To Rain」&7thアルバム「7」連動応募特典デザイン決定!”. ナオト・インティライミ公式サイト. エンジン (2018年11月29日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ “ナオト・インティライミ、世界のトレンド取り入れた最新作「7」サブスク解禁”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年2月14日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ a b c 猪又孝 2018, p. 2.
- ^ 小松香里 2021, p. 31.
- ^ a b 谷岡正浩 2021, p. 24.
- ^ 秦理絵 (2018年11月16日). “ナオト・インティライミ J-POPシーンで求められる自分らしさと、いま自分がやりたい音楽をナチュラルに鳴らす現在のモードとは?”. SPICE. イープラス. 2024年8月19日閲覧。
- ^ a b c d e 高橋拓也 (2018年12月12日). “ナオト・インティライミ「『7』」インタビュー|好き勝手作っちゃいました! 新ティライミと旧ティライミをつなぐ「7」の軌跡 (2/3)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2020年8月2日閲覧。
- ^ 鹿野淳 2021, p. 81.
- ^ “ナオト・インティライミ、ミスチル桜井和寿とMVでもコラボ「感慨深いを超えてます」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年11月30日). 2020年8月2日閲覧。
- ^ 猪又孝 2018, p. 3.
- ^ ““冒険と友情”といえばナオト・インティライミ!映画「モンスト」主題歌書き下ろし”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年10月20日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ “ナオト・インティライミ、新曲が竹野内豊出演の「dヒッツ」CMソングに”. BARKS (2016年11月25日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ a b “ナオト・インティライミ「覚悟はいいかそこの女子。」主題歌担当、ドラマ挿入歌はサイダガ”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年5月25日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ “ナオト・インティライミ“ナオトの日”に20枚目のシングル発表、購入者ハイタッチ会も”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年4月7日). 2024年8月19日閲覧。
参考文献
編集- 猪又孝「Liner notes」『「7」』付属ライナーノーツ、ユニバーサルシグマ、2018年12月12日、1 - 3頁。
- 『別冊カドカワ 総力特集 ナオト・インティライミ 10th Anniversary +1』第878巻、KADOKAWA、2021年9月29日、ISBN 978-4-04-896802-7。
- 谷岡正浩「『The Best -10th Anniversary-』ナオト・インティライミと巡る42曲のBEST & MUSTな音楽旅行!」15 - 27頁。
- 小松香里「レコーディング・スタッフが語る ナオト・インティライミ“音のこだわり” ③久保田真悟(アレンジャー)」30 - 31頁。
- 鹿野淳「Spiritual Message ①桜井和寿(ミュージシャン)」77 - 81頁。
外部リンク
編集- 公式サイト
- 告知映像
- ミュージック・ビデオ
- 歌詞
- インタビュー