「民都・大阪」フィランソロピー会議
「民都・大阪」フィランソロピー会議とは、大阪府及び大阪市の「副首都構想」である「副首都ビジョン」(2017年3月)に基づいて、府・市の「副首都推進局」を事務局として設置された会議[1]。企業を核とした「民」の力の発揮を長年主張してきた大阪にあって、非営利公益セクターの結集によって、従来とは異なる視点で「民」の力を発揮していこうとした会議体。会議メンバーは、原則として学校法人、社会福祉法人、公益法人、NPO法人などの理事長から構成されていて、議長は出口正之国立民族学博物館・教授が務めている[2][3]。 会議規約第9条に基づきメンバーは報酬や旅費などの実費も支給されないボランティアである。[4]また、会議の下に分科会が設置されている[2]。
「フィランソロピー」とは、社会公益のための寄付やボランティアのことを指すが、ギビング・プレッジなど世界的な寄付ブームを先取りして命名されている[5]。また、非営利セクターの全国組織が省庁別に東京で縦につながり、多くのトップ層が政府出身者に占められていることとの対比において、地域で「面」として公益組織の非営利セクター出身の民間トップ層が集まることの重要性が語られている[6]。
世界で初めての「フィランソロピー都市宣言」を謳い、吉村洋文大阪市長(当時)がフィランソロピー大会2018で宣言文を読み上げた[7]。
世界のフィランソロピストが活動しやすいような都市づくりを目指している。 基本計画は2022年3月に活動の報告書として公開された。
2022年11月には、フィランソロピー大会OSAKA2021で大会宣言された大阪の財団・社団の結集について、大阪財団・社団連合会(会長堀井良殷)が正式に発足した[8]。
主な活動
編集分科会
編集フィランソロピー大会
編集脚注
編集- ^ “副首都ビジョン”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ a b c “「民都・大阪」フィランソロピー会議”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “大阪)寄付など民間資金と団体マッチングへ 新組織設立:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年7月29日閲覧。
- ^ “「民都・大阪」フィランソロピー会議規約”. 大阪府. 2021年9月29日閲覧。
- ^ “寄付黄金時代と脱・東京一極集中 出口正之氏(写真=ロイター)”. 日本経済新聞 電子版. 2020年7月28日閲覧。
- ^ 池内啓三/久保井一匡/出口正之 (2018). “民都・大阪」フィランソロピー会議発足記念非営利ビッグ3鼎談―非営利再結集で新時代を”. 公益・一般法人 968: 16-23.
- ^ “フィランソロピー都市宣言を行いました”. 大阪市. 2020年7月28日閲覧。
- ^ 後藤沙織 (2023). “大阪で財団者案連合会が発足 公益認定委員を推挙”. 公益・一般法人 1063号: 15.
- ^ “資金分科会について(「民都・大阪」フィランソロピー会議)”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “人材分科会について(「民都・大阪」フィランソロピー会議)”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “共創分科会について(「民都・大阪」フィランソロピー会議)”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “第7回「民都・大阪」フィランソロピー会議議事概要”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “フィランソロピー大会OSAKA2018を開催しました”. 大阪市. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “フィランソロピー大会OSAKA2019を開催しました”. 大阪府. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “第3回フィランソロピー大会OSAKA2021を開催しました”. 大阪府. 2023年1月4日閲覧。