「書くことができないこと」の症例に対する自己治療の失敗
1974年の論文
『「書くことができないこと」の症例に対する自己治療の失敗』(かくことができないことのしょうれいにたいするじこちりょうのしっぱい、英: The unsuccessful self-treatment of a case of “writer's block”)は、心理学者のデニース・アッパーが発表した、ライターズ・ブロックについての学術論文である。
概説
編集1974年に学術雑誌の応用行動分析ジャーナルに掲載された、本文が存在しない最も短い学術論文[1]。100回以上引用されている[2]。
空白のページを用いることで、ライターズ・ブロックのイメージを補強し[3]、執筆の簡潔さを奨励する事例であると言われている[4]。また、ユーモアが学術論文で用いられていることの例として使用されている[5]。
評価
編集リアルクリアポリティクスによると、査読者は「この論文はおそらく雑誌の空白のページの端にあるだろう」と評価したとしている[1]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b Ross, Pomeroy (2014年1月20日). “The Shortest Science Paper Ever Published Had No Words, and Was Utterly Brilliant” (英語). RealClearScience. 2022年7月11日閲覧。
- ^ “Upper: The unsuccessful self-treatment of a case...”. Google Scholar. 2022年7月12日閲覧。
- ^ Carter, Geoffrey Vincent (2007). Rereading and rewriting bloc/ks: Teaching multi-modal literacies through an apprenticeship in proper names. p. 3. ISBN 978-0-549-30355-8
- ^ Glasser, Stephen P. (2014). Essentials of Clinical Research. Springer. pp. 415-416. ISBN 978-3-319-05470-4
- ^ Fry, William F.; Salameh, Waleed A. (1987-12). Handbook of Humor and Psychotherapy: Advances in the Clinical Use of Humor. Professional Resource Exchange. p. 150. ISBN 978-0-943158-19-8
- ^ “Humor in Science (Episode 1: Writer’s Block)”. arno simons (2013年6月20日). 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
外部リンク
編集- Upper, Dennis (1974). “The unsuccessful self-treatment of a case of “writer's block””. Journal of Applied Behavior Analysis 7 (3): 497. doi:10.1901/jaba.1974.7-497a. PMC 1311997. PMID 16795475 .