β-ウレイドプロピオナーゼ
β-ウレイドプロピオナーゼ(Beta-ureidopropionase、EC 3.5.1.6)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- N-カルバモイル-β-アラニン + 水β-アラニン + 二酸化炭素 + アンモニア
従って、この酵素の基質は、N-カルバモイル-β-アラニンと水の2つ、生成物はβ-アラニンと二酸化炭素とアンモニアの3つである。
この酵素は加水分解酵素、特に鎖状アミドの炭素-窒素結合に作用するものに分類される。系統名は、N-カルバモイル-β-アラニン アミドヒドロラーゼ(N-carbamoyl-beta-alanine amidohydrolase)である。この酵素は、ピリミジン代謝、β-アラニン代謝、パントテン酸及び補酵素Aの生合成の3つの代謝経路に関与している。
構造
編集2007年末時点で、この酵素の6個の構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1R3N、1R43、2V8D、2V8G、2V8H及び2V8Vである。
出典
編集- CAMPBELL LL (1960). “Reductive degradation of pyrimidines. 5. Enzymatic conversion of N-carbamyl-beta-alanine to beta-alanine, carbon dioxide, and ammonia”. J. Biol. Chem. 235: 2375–8. PMID 13849303.
- CARAVACA J, GRISOLIA S (1958). “Enzymatic decarbamylation of carbamyl beta-alanine and carbamyl beta-aminoisobutyric acid”. J. Biol. Chem. 231 (1): 357–65. PMID 13538975.
- Traut TW, Loechel S (1984). “Pyrimidine catabolism: individual characterization of the three sequential enzymes with a new assay”. Biochemistry. 23 (11): 2533–9. doi:10.1021/bi00306a033. PMID 6433973.