JavaOS(ジャバOS)は基礎コンポーネントとしてJava仮想マシンを搭載したオペレーティングシステムである。サン・マイクロシステムによって開発されている。UnixUnixライクなシステムが主にC言語で書かれていることに対し、JavaOSはJavaで書かれている。

2006年現在、サンはJavaOSをレガシーシステムと見なしている(未来の節を参照)。

マイクロカーネル 編集

システムはハードウェアアーキテクチャネイティブなマイクロカーネルをベースとしている。

以下が、カーネルを実行できるプラットフォームである。

仮想マシン 編集

Java仮想マシンはマイクロカーネルの上で走る。

ドライバ 編集

すべてのデバイスドライバはJavaで書かれ、仮想マシンによって実行される。

ウィンドウシステム 編集

AWT APIを実装しているグラフィックスウィンドウシステムもまたJavaで書かれている。

応用 編集

JavaOSは組み込みシステムの上で実行し、セットトップボックスネットワーキング基盤、ATMのような機器での応用を意図して設計されていた。また、JavaStationに搭載されているオペレーティングシステムでもあった。

未来 編集

サンは今、公式にJavaOSをレガシーシステムと見なしており、Java MEへの移行を推奨している[1]。Java ME は API の集合体であり、何らかのOS上で実行されるものでそれ自体はOSではないため、完全な置換にはなっていない。

脚注 編集

  1. ^ entry on JavaOS”. CDC FAQ. 2006年10月11日閲覧。

関連項目 編集

  • Java
  • JNode ほとんどJavaで書かれ、Javaプログラムをネイティブのように走らせるOSを開発している、アクティブなプロジェクト。
  • Inferno

外部リンク 編集