桂川駅 (京都府)
桂川駅(かつらがわえき)は、京都府京都市南区久世高田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である[1]。駅番号はJR-A33。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
桂川駅 | |
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西口(2008年10月) | |
かつらがわ Katsuragawa (久世) | |
◄JR-A32 西大路 (2.8 km) (1.1 km) 向日町 JR-A34► | |
所在地 | 京都市南区久世高田町6-7 |
駅番号 | JR-A33 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 東海道本線(JR京都線) |
キロ程 |
518.9km(東京起点) 京都から5.3 km |
電報略号 | カツ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
15,874人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 2008年(平成20年)10月18日 |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス設置駅 京都市内駅 |
筑豊本線及び篠栗線の
概要 編集
2008年10月18日に開業した。当駅は西京区との境界付近にある。西京区内にはJR京都線が通っているが駅が設置されていない。このため西京区民の利用もある。JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅であり、「京都市内」の東海道本線(JR京都線)としては最西端に位置している。当駅開業により、「京都市内」着の乗車券で向日町方面に乗り越したときの精算運賃が安くなったケースもある。
仮駅名はJR桂駅であったが、『近傍を流れており、広い範囲の地域に親しまれている、一級河川「桂川」』にちなんで、桂川と命名された[2][3]。なお阪急京都本線の桂駅とは離れており、洛西口駅のほうが近い[4]。また、副駅名として、駅所在地の「
歴史 編集
駅設置計画当初は2005年度冬の開業を目指していたが[5]、当駅周辺の都市再開発事業の遅れの影響や、当駅の地下をくぐり抜ける都市計画道路久世北茶屋線(京都府道201号中山稲荷線の一部)の拡張工事を受け、開業は延期となり、その後も延期が繰り返されていた。
年表 編集
- 2006年(平成18年)6月17日:久世北茶屋線の函体構築が完成した事を受け、駅舎の建設工事が始まる。仮駅名は「JR桂駅」であった。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)3月:駅西側の再開発地域(京都桂川つむぎの街)の土地区画整理が完了。
- 2014年(平成26年)10月17日:イオンモール京都桂川が駅西側に開業(プレオープンは10月10日)。駅コンコースと新たに建設したペデストリアンデッキで直結。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入[6]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバーが導入され、使用を開始する。
- 2022年(令和4年)
駅構造 編集
内側・緩行線のみ停車できる、島式ホーム1面2線(12両編成対応)を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。併せて京都市による東西自由通路とエレベーター・エスカレーター・多目的トイレが整備された。総工費は約19億円[7]。当初から外側線を走る列車が停車しないことを前提にしており、内側線のみにホームが設置された。
駅舎は、屋根を滑らかな斜めにする事で地域の発展を表現し、カーブを描いたガラス張りの壁面のある階段で桂川の流れを表現したデザインとなっている[7]。
駅の西口がバスターミナル等のある事実上の表口である。駅舎のすぐ脇に開業前から存在した高圧鉄塔が建っている。一方、東口には特急はるかや吹田総合車両所京都支所へ出入庫する回送列車などが通る貨物線の築堤が存在するが、駅の建設にあたり一部が盛土から高架橋に改築され通路が整備された。駅舎自体は貨物線に隠れてしまうため、高架橋に駅名が掲出されている。
直営駅であるが駅長は配置されておらず、高槻駅が当駅を管理している。ICOCAが利用でき、ICOCAの相互利用対象カードも利用可能である。
のりば 編集
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | JR京都線 | 下り | 高槻・新大阪・大阪・三ノ宮方面[8] |
2 | 上り | 京都・草津方面[8] |
- 上記の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
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改札口(2023年2月)
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切符売り場(2023年2月)
-
ホーム(2023年2月)
接近メロディ 編集
2007年(平成19年)3月18日以降に開業したJR京都線・JR神戸線の新駅には、駅独自の接近メロディが導入されていたが、当駅には導入されておらず、電子ベルのみ導入されていた。2015年(平成27年)3月12日からは京都駅で使用されている接近メロディの音質見直し版が大阪駅・島本駅を除くJR京都線内の各駅に導入され、当駅にも導入された。[要出典]
ダイヤ 編集
日中時間帯は普通列車(大阪方面行きは高槻駅から快速)が1時間に4本停車する。朝夕は本数が多くなる。なお、朝ラッシュ時(平日は8時以前、土休日は7時以前)は7両の普通電車のみが停車する。
利用状況 編集
2019年度の乗車人員は15,874人であった。 なお、開業前は1日の予想乗車人員は4,200人を見込んでいた[7]。
京都府統計書[9]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
2008年 | 4,170 |
2009年 | 5,548 |
2010年 | 6,507 |
2011年 | 7,331 |
2012年 | 7,811 |
2013年 | 8,427 |
2014年 | 11,208 |
2015年 | 13,158 |
2016年 | 14,134 |
2017年 | 14,926 |
2018年 | 15,375 |
2019年 | 15,874 |
駅周辺 編集
南西にあるキリンビールの京都(桂)工場跡地において、都市再開発事業が進められた。2005年5月より工場施設の取り壊しが行われ、一度更地にされた後2008年より区画整理工事が行われている。中核となる イオンモール京都桂川は2014年10月17日にオープンした。イオンモール京都桂川オープンに伴い、バス路線の拡充が行われた。
- 京都市営バスは同年10月10日より、当駅と洛西バスターミナルを結ぶ特西4号系統を新設、JR二条駅と阪急桂駅とを結ぶ69号系統の経路を変更し当駅に乗り入れさせる対応をとっている。
- ヤサカバスは、当駅と洛西ニュータウン内を循環して結ぶ7、8号系統を新設。
- 京阪京都交通は、土休日のみ運転の15号系統を新設。京都縦貫自動車道を経由して亀岡駅までの路線の試験運行を開始した(試験運行期間のみで終了)。
- 阪急バスも、洛西口駅を経て洛西バスターミナルや阪急東向日方面などへ路線を開設したが、2020年12月31日までに全系統が廃止された[10]。
駅前には、駅前広場と、東西それぞれに駐輪場が整備されている。
バス路線 編集
「JR桂川駅前」停留所にて、以下の路線バスが発着する。
隣の駅 編集
脚注 編集
- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、22頁。
- ^ “JR京都線 新駅名称などについて”. 西日本旅客鉄道 (2008年6月18日). 2008年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月22日閲覧。
- ^ 昭文社 日本全国鉄道旅行
- ^ 連絡運輸の設定は無いが、振替輸送実施時は徒歩連絡案内が行われる。
- ^ 「RAILWAY TOPICS(「JR」◆JR京都線にも新駅 着工3年後に開設)」『鉄道ジャーナル』第37巻第8号、鉄道ジャーナル社、2003年8月1日、93頁。
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ a b c 交通新聞2008年6月23日1面
- ^ a b “桂川駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月10日閲覧。
- ^ 京都府統計書 - 京都府
- ^ “【2020年12月31日】長岡京市・向日市域 一部系統の路線廃止について” (PDF). 阪急バス (2020年11月30日). 2021年4月29日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 桂川駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道