e進法

ネイピア数を底とした、最も効率性の高い記数法

e 進法とは、記数法の底に自然対数の底(ネイピア数)を使った記数法である。(実用的ではないが)ある仮定の下で最も経済的である、という特徴がある。

e 進法が最も経済的な記数法であることの証明 編集

数を   (   )進法で表すとしたとき,
この数一を表すのに   個の記憶素子が要求されるものと仮定する。このとき、  (  定数)桁の数を表すのに必要な記憶素子の数   は,

 

と表せる.
また,   進法で表された   桁の数の情報量   (   は定数,   )について,

 

従って,   の情報量を   進法の   桁で表すのに必要な記憶素子の数   は,

 

ここで,

 

より,   を最小にする   の値を求めるには,  微分係数が0となるような   の値を求めれば良い.

 

  のとき,  であるので,

 

以上より最も高効率な記数法は   進法である.

参考文献 編集

  • 伊東規之『マイクロコンピュータの基礎』日本理工出版会
  • 桜井進『超・超面白くて眠れなくなる数学』PHP研究所

関連項目 編集