1958 FIFAワールドカップ・予選

1958 FIFAワールドカップ 地区予選は、開催国と前回優勝国を含めて55のナショナルチームがエントリーした。

本大会に出場できるのは16チームで、開催国のスウェーデンと前回優勝国の西ドイツは予選を免除された。

出場枠 編集

開催国
前回優勝国
合計
本大会
出場枠
9
3
1
0.5
0.5
0
1
1
16

予選の方式 編集

大陸連盟(OFCは未結成)ごとにグループを組んで、限られた上位のチームが本大会へ出場できる。それぞれグループの予選方法は以下の通りである。

  • UEFA
    • 欧州予選 - 27チームが参加。1組3ヶ国、全9組に分かれて各組1位チームが出場。
  • CONMEBOL
    • 南米予選 - 9チームが参加。1組3ヶ国、全3組に分かれて各組1位チームが出場。
  • NAFC / CCCF
    • 北中米予選 - 6チームが参加。1次ラウンド、2次ラウンドを経て1チームが出場。
  • AFC / CAF (UEFA未加盟のキプロストルコを含む)
    • アジア・アフリカ予選 - 11チームが参加。予備予選、1次ラウンド、2次ラウンド、最終ラウンドを経て1チームが出場。

欧州予選 編集

グループ1 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  イングランド 7 4 3 1 0 15 5 3.00
  アイルランド 5 4 2 1 1 6 7 0.86
  デンマーク 0 4 0 0 4 4 13 0.31

グループ2 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  フランス 7 4 3 1 0 19 4 4.75
  ベルギー 5 4 2 1 1 16 11 1.45
  アイスランド 0 4 0 0 4 6 26 0.23

グループ3 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  ハンガリー 6 4 3 0 1 12 4 3.00
  ブルガリア 4 4 2 0 2 11 7 1.57
  ノルウェー 2 4 1 0 3 3 15 0.20

グループ4 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  チェコスロバキア 6 4 3 0 1 9 3 3.00
  ウェールズ 4 4 2 0 2 6 5 1.20
  東ドイツ 2 4 1 0 3 5 12 0.42

グループ5 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  オーストリア 7 4 3 1 0 14 3 4.67
  オランダ 5 4 2 1 1 12 7 1.71
  ルクセンブルク 0 4 0 0 4 3 19 0.16

グループ6 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  ソビエト連邦 6 4 3 0 1 16 3 5.33
  ポーランド 6 4 3 0 1 9 5 1.80
  フィンランド 0 4 0 0 4 2 19 0.11

ソビエトポーランドの勝ち点が並んだので、中立国の東ドイツで再試合が開催された。再試合では2-0でソビエトが勝ち、出場が決定した。

グループ7 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  ユーゴスラビア 6 4 2 2 0 7 2 3.50
  ルーマニア 5 4 2 1 1 6 4 1.50
  西ドイツ 1 4 0 1 3 2 9 0.22

グループ8 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  北アイルランド 5 4 2 1 1 6 3 2.00
  イタリア 4 4 2 0 2 5 5 1.00
  ポルトガル 3 4 1 1 2 4 7 0.57

グループ9 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  スコットランド 6 4 3 0 1 10 9 1.11
  スペイン 5 4 2 1 1 12 8 1.50
  スイス 1 4 0 1 3 6 11 0.55

南米予選 編集

グループ1 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  ブラジル 3 2 1 1 0 2 1
  ペルー 1 2 0 1 1 1 2
  ベネズエラ -

ベネズエラは予選を辞退した。

グループ2 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  アルゼンチン 6 4 3 0 1 10 2
  ボリビア 4 4 2 0 2 6 6
  チリ 2 4 1 0 3 2 10

グループ3 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  パラグアイ 3 2 1 1 0 7 3
  ウルグアイ 5 4 2 1 1 4 6
  コロンビア 1 4 0 1 3 3 8

北中米カリブ海予選 編集

1次ラウンド 編集

グループ1 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  メキシコ 8 4 4 0 0 18 2
  カナダ 4 4 2 0 2 8 8
  アメリカ合衆国 0 4 0 0 4 5 21

グループ2 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  コスタリカ 8 4 4 0 0 15 4
  オランダ領アンティル 2 3 1 0 2 4 7
  グアテマラ 0 3 0 0 3 4 9

「オランダ領アンティル(ホーム)対グアテマラ(アウェイ)」は未実施。

決勝ラウンド 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  メキシコ 3 2 1 1 0 3 1
  コスタリカ 1 2 0 1 1 1 3

アジア・アフリカ予選 編集

予備予選 編集

中華民国が辞退したため、インドネシアが1次ラウンドに進出した。また、エチオピア韓国のエントリーは拒否された。

1次ラウンド 編集

グループ1 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点率
  インドネシア 2 2 1 0 1 5 4 1.25
  中国 2 2 1 0 1 4 5 0.8
  香港 -

香港は、予選を辞退した。

インドネシアと中国の勝ち点が並んだので、中立国のビルマで再試合が開催された。再試合では0-0の引き分けだったため、3試合合計の得失点率によりインドネシアが2次ラウンドに進出した。

グループ2 編集

トルコイスラエルとの対戦を拒否した為、イスラエルが最終ラウンドに進出した。

グループ3 編集

キプロスが予選を辞退した為、エジプトが最終ラウンドに進出した。

グループ4 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  スーダン 3 2 1 1 0 2 1
  シリア 1 2 0 1 1 1 2

2次ラウンド 編集

エジプトとインドネシアがイスラエルとの対戦を拒否した為、イスラエルとスーダンが最終ラウンドに進出した。

最終ラウンド 編集

スーダンがイスラエルとの対戦を拒否した為、イスラエルがアジア・アフリカ枠の代表となった。しかし、1度も試合をせずに予選通過というのはFIFAでも問題視され、欧州予選各組2位の中から抽選されたウェールズとのプレーオフが開催される事となった[1]


大陸間プレーオフ 編集

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点
  ウェールズ 4 2 2 0 0 4 0
  イスラエル 0 2 0 0 2 0 4

出場国 編集

本予選は2022年大会までで、ホーム・ネイションズ4協会が揃って本大会出場権を得た唯一の大会である。

ヨーロッパ

南米

北中米カリブ海


脚注 編集

  1. ^ Israel’s gameless 1958 World Cup qualifying campaign: how Wales’ stopped the madness” (英語). Football Pink (2022年3月5日). 2022年6月26日閲覧。

外部リンク 編集