誓願寺 (岐阜市)

岐阜県岐阜市にある浄土宗西山派の寺院

誓願寺(せいがんじ)は岐阜県岐阜市伊奈波通りにある、浄土宗西山禅林寺派の寺院で、本尊は阿弥陀如来。岐阜立政寺の末寺である。重要文化財に指定された鎌倉時代の絹本著色兜率天曼荼羅図を所蔵する。

誓願寺
所在地 岐阜県岐阜市伊奈波通1-43
位置 北緯35度25分45.4秒 東経136度46分00.5秒 / 北緯35.429278度 東経136.766806度 / 35.429278; 136.766806座標: 北緯35度25分45.4秒 東経136度46分00.5秒 / 北緯35.429278度 東経136.766806度 / 35.429278; 136.766806
山号 大雄山
院号 妙覚院
宗旨 浄土宗西山派
宗派 浄土宗西山禅林寺派
本尊 阿弥陀如来
創建年 不明
開山 悦空善讃
正式名 大雄山妙覺院誓願寺
文化財 絹本著色兜率天曼荼羅図(国の重要文化財)
涅槃図当麻曼荼羅図(市指定文化財)
法人番号 9200005000628 ウィキデータを編集
誓願寺の位置(岐阜県内)
誓願寺
誓願寺
誓願寺 (岐阜県)
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歴史 編集

創建不詳。開山は悦空善讃と伝わる。もとは尾張国清洲に所在していたが織田信長が住職の岩空上人に帰依していたため、岐阜に入城した際に岐阜市下竹町に移された。その後、善光寺如来が岐阜市伊奈波通りの善光寺に移された際に現在地に移転している。織田信長が本能寺で横死するとそこで亡くなった人々のために墓碑が建立された。その後岐阜城主となった池田輝政も当寺を保護し、制札を付与している。

寺宝の絹本著色兜率天曼荼羅図は鎌倉時代作とされる優品で、弥勒信仰の広まりを考証する上で重要であるとして平成29年(2017年)に国の重要文化財に指定された。また、鎌倉時代から南北朝時代にかけての涅槃図と当麻曼荼羅図も所蔵し共に平成10年(1998年)に岐阜市指定有形文化財となっている[1]。ほかに、池田氏の画像を有する。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 岐阜市 『岐阜市史』p466 岐阜市 昭和3年