獣人』(じゅうにん、原題: La Bête humaine)は、1938年に製作・公開されたフランス映画ジャン・ルノワールが監督し、ジャン・ギャバンシモーヌ・シモンが主演した。[1]

獣人
La Bête humaine
監督 ジャン・ルノワール
脚本 ジャン・ルノワール
原作 エミール・ゾラルーゴン=マッカール叢書
出演者 ジャン・ギャバン
シモーヌ・シモン
音楽 ジョゼフ・コズマ
撮影 クルト・クーラント
編集 スザンヌ・ド・トロイ
マルグリット・ルノワール
配給 フランスの旗
日本の旗 東宝
公開 フランスの旗 1938年12月23日
日本の旗 1950年7月15日
上映時間 103分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
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1950年に新宿で撮影された傷痍軍人ら。奥に『獣人』の看板がある

ストーリー 編集

ある日、助役のルボーとその妻セヴリーヌは知り合いの金持ちを殺したところを鉄道機関士のジャックに見られてしまう。死体は見つかったものの、ジャックは夫婦の存在を明かさなかった。やがて、セヴリーヌはジャックに近づいたことがきっかけで、彼と親しくなってしまう。

キャスト 編集

スタッフ 編集

  • 監督:ジャン・ルノワール
  • 原作:エミール・ゾラ 『ルーゴン=マッカール叢書』
  • 製作:レイモン・アキム、ロベール・アキム
  • 音楽:ジョゼフ・コズマ
  • 撮影:クルト・クーラント
  • 美術:ユージン・ルーリー
  • 編集:スザンヌ・ド・トロイ マルグリット・ルノワール
  • 装置:ユージン・ルーリー
  • 衣裳:ロール・ルーリー

製作 編集

この映画はこれまでのルノワール作品と違って、監督自身が自らつくりたいと思ったものではなく、ジャン・ギャバンに鉄道の機関士を演じさせていたいと思ったプロデューサーのレイモン・アキムによってルノワール監督に持ち込まれたものである。しかしジャン・ギャバン自身も機関士の役をやってみたいと思ったのと、「どん底」「大いなる幻影」に続いてルノワール作品への三度目の出演ということもあって、見事に機関士になりきって彼の代表作の一つになった[2]

脚注 編集

  1. ^ kinenote.
  2. ^ 丸尾定『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、キネマ旬報、1984年

参考資料 編集

外部リンク 編集