「岸辺露伴 ルーヴルへ行く (映画)」の版間の差分

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: ルーヴル美術館文化メディエーション部の職員であり、取材にやってきた露伴たちをアテンドする{{Sfnp|パンフレット|2023|p=11}}。
; モリス・ルグラン
: ルーヴル美術館にてよく模写をしていた画家。彼の描いた黒い絵を露伴はオークションで競り落とす{{Sfnp|パンフレット|2023|p=3}}
 
== キャスト ==
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=== 原作との違い ===
ドラマシリーズに引き続き脚本を務めた小林は荒木より、仁左右衛門と奈々瀬を悲恋にすること、そしてルーヴル美術館で死ぬ消防士たちを悪者にしてほしいという要望を受けていた{{R|natalie20230608}}。そのため本作ではZ-13倉庫のシーンのあとに、新たに書き起こされた尺の長い過去編が入る構成となっている{{Sfnp|ヴィジュアルブック|2023|p=124}}。また、本作の露伴は原作より年齢が高く設定されているため{{Efn2|明確な年齢は設定されていないが、演じている高橋と同じくらいの30代後半と設定されている{{R|natalie20230608}}。なお、原作の露伴は27歳{{Sfnp|原作|2011|p=1}}。}}、奈々瀬を思い出す展開に違和感が生じないよう、モリス・ルグランや黒い絵の設定を足し、「露伴が漫画のために美術を調べていて、そのためにオークションに潜入し、そこから事件に巻き込まれることで過去に少しずつ繋がっていく」という展開となっている{{Sfnp|ヴィジュアルブック|2023|p=127}}。
 
ドラマシリーズから引き継がれたオリジナル要素の一つとして、露伴と京香のコンビがある。ドラマシリーズでの京香は荒木の物語に存在する「ユーモア」の要素を引き受ける、息抜きになるようなキャラクターとして描かれた<ref>{{Cite web|和書|url=https://mindra.jp/post/154/|title=演出・渡辺一貴インタビュー『岸辺露伴~』は作り続けたい|accessdate=2023-12-10 |date=2021-12-23|website=TVガイドみんなドラマ|publisher=東京ニュース通信社}}</ref>。小林は二人の関係を「全然住む世界が違っていて、普通なら友だちになることもなく関係が終わっちゃうふたり」と捉えており、本作では、露伴は京香を「ちょっと面白いかも」と感じるようにはなりつつも、それ以上の関係にはならないように意識されている{{Sfnp|ヴィジュアルブック|2023|p=129}}。
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:露伴と京香が2階建てバスに乗るシーンが撮影された。このシーンでは信号や他の車のタイミングが合わず、理想の画が撮れるまで30分以上、何十周も凱旋門を周回した{{R|cinematoday20230427}}{{Sfnp|ヴィジュアルブック|2023|p=79}}。
;ヴィクトル・ユゴーの弁護士事務所
:ルーヴル美術館文化メディエーション部のオフィスとして使用された{{Sfnp|ヴィジュアルブック|2023|p=79}}
;ルーヴル美術館
:撮影は閉館後から翌朝にかけて行われた。渡辺らによる下見は10回ほど行われたが、閉館後の人がいない美術館は雰囲気が全く異なり、本番では考えてきたことをリセットし、その場で感じたことを大事にしながら撮影は行われた<ref>{{Cite web|和書|url=https://otocoto.jp/interview/ikenobe210/2/|title=渡辺一貴監督が語る 現実にルーヴルへ行くという奇跡が起きた『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』|accessdate=2023-11-19|author=池ノ辺直子|date=2023-05-27|website=otocoto|publisher=バカ・ザ・バッカ|page=2}}</ref>。
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{{出典範囲|text1=パリパートの音楽は日本人がパリ風の音楽を制作すると陥りがちな「疑似[[ミシェル・ルグラン]]」にならないように意識し、[[モーリス・ラヴェル]]や[[クロード・ドビュッシー]]のようなフランスの近代音楽風のものを、|ref1={{Sfnp|ヴィジュアルブック|2023|p=148}}|text2=新音楽制作工房のメンバー・丹羽武史が菊池の依頼を受けて制作した|ref2={{R|snrec20231121}}}}。
 
江戸時代パートの音楽は新音楽制作工房のメンバー・大野格と菊池の共作となっている{{R|snrec20231121}}。大河ドラマのようになるのを避けるため、[[グスタフ・マーラー]]や[[ジャコモ・プッチーニ]]のようなドラマティックなクラシックが作曲された{{Sfnp|パンフレット|2023|p=19}}。ラストシーンにて使用された「愛の遺伝」は「大空位時代」と同じく[[ボーカロイド]]が歌唱した[[アリア]]がトップノート{{Efn2|曲中で最も高い音のこと{{R|snrec20231121}}。}}になっており、「大空位時代」へのアンサーとなっている{{R|snrec20231121}}{{Sfnp|パンフレット|2023|p=19}}。
 
== 封切り ==
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* {{Cite book|和書|editor=井藤涼|others=瓶子吉久 発行|title=岸辺露伴 ルーヴルへ行く VISUAL BOOK|date=2023-05-31|publisher=集英社|isbn=978-4-0879-0119-1|ref={{SfnRef|ヴィジュアルブック|2023}}}}
* {{Cite book |和書|author1=渡辺彰浩|author2=魚住桜子|editor=東宝ステラ|others=大田圭二 発行|title=岸辺露伴 ルーヴルへ行く パンフレット|date=2023-05-26|publisher=東宝|ref={{SfnRef|パンフレット|2023}}}}
* {{Cite book|和書|author=荒木飛呂彦|title=岸辺露伴 ルーヴルへ行く|date=2011-05-31|publisher=集英社|isbn=978-4-08-782379-0|ref={{SfnRef|原作|2011}}}}
 
== 外部リンク ==