漏斗(ろうと、hyponome)は、イカタコなどの頭足類において、移動のために用いられる器官筋肉じょうご、あるいは水を出すのようなものである。漏斗は拡張し、それから縮み、水を噴射させる。このジェット水流によって、頭足類は、任意の後方に進むことができる。

ウスベニコウイカ Sepia lorigera を口側から見た写真。
写真の上が背面、下が腹面。
中央部が口で、上部の出っ張りは貝殻の前端、下部の出っ張りは漏斗

タコやイカのような他の頭足類では、漏斗はほぼ筒状であり、筋肉の管と言える。ところが、オウムガイ類では、筋肉が折りたたまれたような形をしている。これはアンモナイトでも同様である。