深く静かに潜航せよ』(ふかくしずかにせんこうせよ、原題: Run Silent, Run Deep)は、1958年製作のアメリカ合衆国戦争映画

深く静かに潜航せよ
Run Silent, Run Deep
監督 ロバート・ワイズ
脚本 ジョン・ゲイ
原作 エドワード・L・ビーチ英語版
Run Silent, Run Deep
製作 ハロルド・ヘクト
出演者 クラーク・ゲーブル
バート・ランカスター
音楽 フランツ・ワックスマン
撮影 ラッセル・ハーラン英語版
編集 ジョージ・ボームラー英語版
製作会社 ヘクト=ヒル=ランカスター・プロダクションズ英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ
日本の旗 松竹=ユナイト映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1958年3月27日
日本の旗 1958年5月30日
上映時間 93分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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太平洋戦争中のアメリカ海軍潜水艦の乗組員たちが、日本軍を相手に戦うというストーリーで、エドワード・L・ビーチ(Edward L. Beach, Jr.)海軍大佐の実体験を基に制作された[1]

ロバート・ワイズ監督、クラーク・ゲーブルバート・ランカスターらが出演。

あらすじ 編集

太平洋戦争中、豊後水道での作戦で日本海軍に自分の潜水艦をやられたため、任務を外されていたアメリカ海軍のリチャードソン中佐は、艦長が重傷を負って帰投した潜水艦ナーカ号の指揮を命ぜられた。リチャードソンの心は自分の艦と部下の仇をうち、復讐することに凝り固まっていた。

一方、副長のブレッドソーは部下の信頼も厚く、後任の艦長は自分であると信じていただけに心おさまらず、中佐の家にのりこんだが、中佐やその妻ローラの落ち着いた態度にうたれ、中佐に艦を任せ、絶対服従する事を決意する。

修理が完了したナーカ号は出航。中佐は部下に豊後水道を避けると言明したが、秘かに部下のミュラーとその水路図を研究し、「豊後ピート」とあだ名される宿敵が操る日本海軍の駆逐艦秋風」のモデルを使って、報復の計画を練っていた。

そしてある日、ナーカ号は日本海軍の潜水艦と邂逅したが、リチャードソンは戦おうとしなかった。ブレッドソーはその態度と予定の航路前進を命ずる中佐を見て、中佐の目的地が豊後水道であることを悟った。

遂にナーカ号は「秋風」と対峙する事になり、リチャードソンに復讐の機会が訪れる。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
P・J・リチャードソン クラーク・ゲーブル 納谷悟朗
ジム・ブレッドソー バート・ランカスター 久松保夫
クラウト・ミュラー ジャック・ウォーデン
カートライト ブラッド・デクスター
ルビー ドン・リックルズ
ルッソ ニック・クラヴァット
日本軍潜水艦艦長 島田テル

日本語吹替:初回放送 1968年10月5日 NET土曜映画劇場」※第一回放送作品

備考 編集

劇中に登場する潜水艦ナーカ号は、実在するアメリカ海軍の潜水艦「ナーカ」の名を拝借したものである。ただし、実際のナーカは途中で建造中止となり、実戦配備される事はなかった。

脚注 編集

  1. ^ Edward L. Beach. Run silent, run deep. Pocket Books, 5th printing, 1963. POCKET BOOKS; ASIN: B000FQBEDG

外部リンク 編集