朝まで生つるべ』(あさまでなまつるべ)は、2000年から2011年まで毎年12月30日深夜(日付上は12月31日未明)にテレビ朝日生放送されていた公開形式のバラエティ番組トーク番組音楽番組)で、司会を務めた笑福亭鶴瓶冠番組である。タイトルの由来は同局の討論番組『朝まで生テレビ!』で、実際に使用していたタイトルロゴも特番内での表記も『朝まで生テレビ!』と同様に「!」付きで「朝まで生つるべ!」と表記・表示されていた。

放送時間はその年の編成の都合に左右されていたが、おおよそ3時間強。2009年のみ12月29日(日付上は12月30日)に放送された。

概要 編集

鶴瓶が毎年1人のミュージシャンをパートナーにしてフリートークをし、その内容に合わせた曲を合間に演奏してもらうという形式で進行。トークの内容は自由気ままで、鶴瓶自身の身近な出来事から鶴瓶の謎の知人「淀川」の話まで転々とする。パートナーによる演奏は、ギターを使っての弾き語りと鶴瓶が好きなフォークソングが中心。2001年までは毎年パートナーが変わっていたが、2002年からは坂崎幸之助に定着した。

原則として東京都内からの生放送を行っていたが、2004年だけはパートナーである坂崎が翌日に大阪府内でコンサートを行う都合上、大阪一心寺の隣にある一心寺シアター倶楽から放送。話の裏付けのため、同年には兵庫県西宮市内にある鶴瓶の自邸などで行ったロケVTRを放送。これを機に、系列局の朝日放送での放送が始まった。

2005年には、番組後半で鶴瓶が自作落語「私落語」を披露。鶴瓶が着替えをしている間、坂崎がひとり語りで番組を進行させていた。

2006年には、鶴瓶の携帯電話にかけてきた有名人と電話出演でトークをする企画を実施。この企画で三宅健などが電話出演した。

2007年、鶴瓶は『第58回NHK紅白歌合戦』の司会を担当するが、2007年11月22日放送の『ちちんぷいぷい』(毎日放送)に出演した際に、この特番にも例年通りに出演すると発言した。そして日付上は紅白の生放送当日であるのにもかかわらず、鶴瓶は公約通りにこの特番に出演。紅白の分厚い台本を持ち込んで本番に臨んだ。この回は紅白の話で持ちきりだった。途中、研ナオコがスタジオ出演した。

2008年には、後半から『朝まで歌つるべ』のようにゲストミュージシャン(石野田奈津代、ハセガワミヤコ、入倉リョウ)の3人が登場し、それぞれ歌を披露した。

2009年には、坂崎が放送日当日に大阪城ホールTHE ALFEEコンサートツアーのファイナル公演に参加していたため、『A-Studio』(TBS)で共演した際に出演を依頼していた森山直太朗をパートナーに迎えた。なお、坂崎は大阪城ホールからの中継で1曲だけを披露した。

この特番のスタッフは、テレビ朝日の視聴率が低迷していた時期に鶴瓶が出演していた、特に短命に終わった番組のスタッフが中心だった。そのため、鶴瓶は好調になった2005年前後の数年間は「大事なときにこんな番組作っててはダメです」とネタにしていた。また、鶴瓶はスタッフは打ち上げの宴会の方を楽しみにしており、放送翌日の昼まで宴会を行うと言っていた。

パートナー 編集

放送局 編集

放送対象地域 放送局 ネット局数
'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10
5 3 2 3 4 5 5 5 9 7 8
関東広域圏 テレビ朝日                      
岩手県 岩手朝日テレビ    
秋田県 秋田朝日放送              
新潟県 新潟テレビ21  
静岡県 静岡朝日テレビ  
石川県 北陸朝日放送    
中京広域圏 名古屋テレビ                      
近畿広域圏 朝日放送            
広島県 広島ホームテレビ            
山口県 山口朝日放送    
福岡県 九州朝日放送  
大分県 大分朝日放送      
鹿児島県 鹿児島放送  
沖縄県 琉球朝日放送    

スタッフ 編集

関連項目 編集