心光院 (京都市)

京都府京都市左京区岩倉下在地町にある寺院

心光院(しんこういん)は京都府京都市左京区岩倉下在地町にある、浄土宗寺院山号は紫雲山。知恩院末寺

心光院
所在地 京都府京都市左京区岩倉下在地町42
位置 北緯35度04分26秒 東経135度47分09秒 / 北緯35.07389度 東経135.78583度 / 35.07389; 135.78583座標: 北緯35度04分26秒 東経135度47分09秒 / 北緯35.07389度 東経135.78583度 / 35.07389; 135.78583
山号 紫雲山
宗旨 浄土宗
宗派 鎮西派
寺格 知恩院末寺
本尊 阿弥陀如来
創建年 正保2年 (1645年)
開基 唯称房知空大徳
正式名 紫雲山専寿寺心光院
文化財 木造阿弥陀如来及び両脇侍像(重要文化財)
法人番号 2130005000162 ウィキデータを編集
心光院 (京都市)の位置(京都市内)
心光院 (京都市)
テンプレートを表示

概要 編集

正保2年(1645年)に、唯称房知空大徳上人が創建。かつて木野(現:岩倉木野町)の木野山にあった「塞耳庵」(そくにあん)が現在地に移ったものと伝えられる[1]。最初の三代は男僧が住職であったが、宝永7年 (1710年)から尼僧が住職になり、明和8年(1771年)以降、尼寺となった[2]。前庭は茶花が有名で、四季折々の花が一年を通じて咲き乱れる[3]

文化財 編集

重要文化財 編集

木造阿弥陀如来及び両脇侍像
中尊の阿弥陀如来坐像は高さ153cm。寄木造漆箔。平安時代後期の作。現在の左京区岩倉木野町の塞耳庵にあったという。両脇侍の観音菩薩跪坐(きざ)像、勢至菩薩跪坐像は木造漆箔玉眼で、高さ各107cm。康知作。三千院の阿弥陀三尊像の脇侍像と同様、大和座りの体勢である。中尊像より時代の下がる室町時代の作品。これらの像は一般には公開されていない。

アクセス 編集

叡山電鉄鞍馬線岩倉駅下車徒歩7分。

京都バス岩倉駅前下車徒歩2分。

観光寺院でないため、通常拝観は不可である。ただし平成21年(2009年)京都春季非公開文化財特別拝観において一般にも初公開された。

脚注 編集

参考文献 編集

  1. ^ 小谷卯之助『岩倉幡枝の今昔』井上印刷、1983年。
  2. ^ 中村治『洛北岩倉』明徳小学校創立百周年記念事業実行委員会、2007年。
  3. ^ 竹田源『岩倉むかしむかし』藤村和正、1978 年。