山岳鉄道

山岳地帯を走る鉄道

山岳鉄道(さんがくてつどう)とは山岳地帯を走る鉄道である。山岳鉄道特有の急勾配急曲線等の路線を走るため、車両は特殊な構造が多い。急曲線を通過するためや、建設経費削減のため、山岳鉄道の軌間には狭軌が多い。

マッターホルンを背に走るゴルナーグラート鉄道

鉄道は車輪レール粘着力摩擦力)によって推進するが、山岳鉄道は急斜面を走るため、重力が粘着力を上回ることにより、列車線路を登り降りできない可能性がある。実際にはこの粘着力が山を登る時よりも、降るときのブレーキの能力にも影響し、急勾配で降るいくつかの山岳鉄道はレール、車輪は標準であるが、電磁吸着ブレーキなどの強力なブレーキを使用する。

また、通常の車輪とレールでは登ることが困難な急勾配ではラック式鉄道が用いられる場合もある。実用例は少ないが、ラック式の代わりにフェル式が利用されることもあった。それでも登るのが困難な場合、ケーブルカーが用いられることが多い。

世界の山岳鉄道一覧 編集

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ブリティッシュコロンビア鉄道のディーゼル機関車

コロンビア 編集

  • コロンビア国鉄
    • アンデス山脈の北端を縫うように線路がひかれているが、同国の内戦の影響により列車の運行はわずかとなっている。
 
高地に位置する首都ボゴタと周辺の町を結ぶ観光列車"Tren de la Sabama"

アルゼンチン・チリ 編集

 
アタカマ砂漠の真ん中を行くアリカ・ラパス鉄道の機関車より
 
アントファガスタ・ボリビア鉄道(チリ側)
 
アントファガスタ・サルタ鉄道のアルゼンチン側を運行している観光旅客列車"Tren a las nubes"(雲への列車)
 
アンデス横断鉄道(チリ側)

ブラジル 編集

ボリビア 編集

  • アリカ・ラパス鉄道(ボリビア側)
    • 一部区間で運行休止中。
 
ボリビア側の終起点であったラパスの中央駅
現在は列車の発着は休止され博物館となっている
  • アントファガスタ・ボリビア鉄道(ボリビア側)
 
ボリビア国鉄の日本製ディーゼル機関車に牽引されたアントファガスタ・ボリビア鉄道の貨物列車

ペルー 編集

脚注 編集

  1. ^ Linz - Tourismus - Pöstlingbergbahn”. 2010年7月31日閲覧。
  2. ^ 『世界で一番美しい山岳鉄道』エクスナレッジ、2015年、133頁。ISBN 978-4-7678-2045-3 

関連項目 編集

外部リンク 編集