婦中大橋
日本の富山県富山市にある橋
婦中大橋(ふちゅうおおはし)は、富山県富山市内の神通川にかかる、国道359号および富山県道56号富山環状線の片側2車線の橋である。1995年まで富山県道路公社が管理する有料道路であった[1]。開通までの仮称は富山南大橋(とやまみなみおおはし)。
婦中大橋 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 富山県富山市 |
交差物件 | 神通川 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 国道359号 |
管理者 | 富山県富山土木センター |
着工 | 1981年 |
開通 | 1987年(昭和62年)8月3日[1] |
座標 | 北緯36度40分1.5秒 東経137度11分25秒 / 北緯36.667083度 東経137.19028度 |
構造諸元 | |
形式 | 箱桁橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 525.2 m |
幅 | 9.75 m + 9.75 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
この橋が完成するまでは、下流に架かる有沢橋(現富山県道62号富山小杉線)が、国道359号として指定されていた。
概要 編集
橋は、長さ525.2 m、上下線の完成時期が違うため、片側2車線ずつに分離されているが、幅員はそれぞれ9.75 m、車道幅はそれぞれ6.5 m[2]と同じである。またこの橋の東側には熊野川、土川に架かる橋があり婦中大橋と約1 kmに渡り一体的な造りとなっている。
橋には、利用者に親しまれるようにシンボルとして岩城信嘉の作った彫塑が置かれているほか、橋の上2か所にバルコニーがあった。また、有料橋時代は婦中町側に料金所が置かれていた[3]。
富山市周辺の経済活動を支える大動脈であり、橋の西側である婦中・八尾方面からは、掛尾地区や山室地区をはじめとする富山市南部の大規模商圏、富山空港、幹線道路である国道41号への主要アクセス路という役目を果たしている。一方、橋の東側に当たる富山市街地方面からは大型ショッピングセンターフューチャーシティ・ファボーレへの主要アクセス路となっている。それに加え、国道という性格上貨物自動車の往来も頻繁であるため、日中の交通量はかなり多くなっており、神通川の橋としては、1日の交通量が46,000台(2010年度)と国道8号の中島大橋に次いで2番目である[4]。
沿革 編集
通行料金 編集
主な接続路線 編集
脚注 編集
- ^ a b c d e f g h i j 道路公社 2021, p. 19.
- ^ 『富山の橋 THE BRIDGES OF TOYAMA』23P、(富山県土木部道路課)2012年(平成24年)発行
- ^ a b c 『北日本新聞』1987年8月4日付朝刊3面『有料の婦中大橋開通 普通車100円 県、1日4000台見込む』より。
- ^ a b c d e 『とやまの橋63 婦中大橋 街発展させた「百円橋」』北日本新聞 2017年3月20日9面
- ^ 道路公社 2021, p. 27.
- ^ 『婦中町史 通史編』(1996年7月31日、婦中町発行)836頁。
- ^ 『富山の橋 THE BRIDGES OF TOYAMA』7P、(富山県土木部道路課)2012年(平成24年)発行
- ^ a b c d 『北日本新聞』1991年3月2日付朝刊31面『女学生の"願い"かなった 婦中大橋 自転車 来月から無料 10円玉に痛む良心 本紙投書、報道が反響』より。
- ^ a b 新聞に見る20世紀の富山 第3巻(2000年11月26日 北日本新聞社)148ページ
- ^ 道路公社 2021, p. 28.
- ^ a b 『富山市史 編年史<下巻>』(2015年3月20日、富山市発行)652頁。
- ^ 道路公社 2021, p. 20.
- ^ a b 道路公社 2021, p. 24.
- ^ a b c 『北日本新聞』1990年9月11日付朝刊19面『"10円玉"に痛む良心 婦中大橋の自転車通行料 支払わずに通学 女子高生 投書で悩み訴える』より。
参考文献 編集
- 『富山県道路公社設立50周年記念出版 道とともに歩み続けて』(PDF)富山県道路公社、2021年5月 。2022年5月1日閲覧。