古賀悠斗

日本のプロ野球選手

古賀 悠斗(こが ゆうと、1999年9月10日 - )は、福岡県筑紫野市出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

古賀 悠斗
埼玉西武ライオンズ #22
2022年6月11日 ベルーナドーム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県筑紫野市
生年月日 (1999-09-10) 1999年9月10日(24歳)
身長
体重
174 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2021年 ドラフト3位
初出場 2022年5月5日
年俸 2800万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
日本の旗 日本
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2023

経歴

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プロ入り前

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筑紫野市立筑紫小学校2年生の時にオール筑紫ベースボールクラブで野球を始め、 筑紫野市立筑山中学校でも同クラブでプレーした。

高校は福岡大学附属大濠高等学校に進学。1年夏から三塁手のレギュラーに定着し、同年秋からは遊撃手に転向した。2年秋にはそれまで一度も経験がなかった捕手へ転向[2]。同学年のエース三浦銀二とバッテリーを組んで同年秋の九州大会で優勝し、明治神宮大会でもベスト4に進出した。3年春には第89回選抜高等学校野球大会に出場し、滋賀学園との2回戦再試合で本塁打を放つなどベスト8進出に貢献[3]。三浦が登板を回避した報徳学園との準々決勝では救援登板した[4]。同年夏は、福岡県大会決勝で東筑に敗れ、2季連続での甲子園出場は逃した[5]。大会後に行われた2017 WBSC U-18ワールドカップでは、日本代表に選出された。高校時代は1学年上に浜地真澄、2学年上に坂本裕哉がいた。

高校卒業後は中央大学法学部政治学科に進学[6]。1年春からベンチ入りすると、2年春から正捕手となった。4年時からは主将となり、春のリーグ戦でベストナインを受賞した[7]。大学時代は1学年上に牧秀悟五十幡亮汰、1学年下に森下翔太北村恵吾[8]、2学年下に西舘勇陽石田裕太郎がいた。

2021年9月14日にプロ志望届を提出[9]。10月11日に行われたドラフト会議埼玉西武ライオンズから3位指名を受け[10]、11月12日に契約金5000万円、年俸1200万円で入団に合意した(金額は推定)[11]。背番号は22[12]。担当スカウトは竹下潤[13]

西武時代

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2022年は、5月5日の千葉ロッテマリーンズ戦(ベルーナドーム)で一軍初出場した。5月7日の北海道日本ハムファイターズ戦(ベルーナ)で3回に上沢直之から右前にプロ初安打を記録し[14]、6月11日の広島東洋カープ戦(ベルーナ)では、僅差の試合でプロ初打点を挙げ守っては6投手を好リードするなど勝利に貢献し、初めてのお立ち台に上がった[15]。7月22日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)では、同点の5回に石川歩からプロ初本塁打を記録[16]。26試合の出場で打率.155、1本塁打、4打点だった。盗塁刺は0に終わった[17]

2023年は、前年までの正捕手であった森友哉がFA移籍したことで出場機会を増やし、チームの捕手で最多の100試合の出場で打率.218、2本塁打、20打点[18][19]。前年の課題だった盗塁阻止率はリーグトップの.412を記録し成長を見せた[20]。11月に開催されたアジア プロ野球チャンピオンシップでは日本代表に選出され[21]、オーストラリア戦では先発マスクを被るなど経験を積んだ[22]

選手としての特徴

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高校通算52本塁打を記録した強打の捕手。肩も強く、スローイングは大学の先輩である阿部慎之助と比べても遜色ないと評価されている[23]。遠投115メートル[24]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2022 西武 26 71 58 3 9 2 0 1 14 4 0 0 3 1 9 1 0 16 1 .155 .265 .241 .506
2023 100 282 239 12 52 14 0 2 72 20 1 0 17 0 23 2 3 54 8 .218 .294 .301 .596
通算:2年 126 353 297 15 61 16 0 3 86 24 1 0 20 1 32 3 3 70 9 .205 .288 .290 .578
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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捕手






















2022 西武 26 128 18 0 3 1.000 1 14 14 0 .000
2023 100 584 77 5 8 .992 4 68 40 28 .412
通算 124 712 95 5 11 .994 5 82 54 28 .341
  • 2023年度シーズン終了時[注 1]
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

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初記録

背番号

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  • 22(2022年 - )

登場曲

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代表歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典

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  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年12月2日閲覧
  2. ^ 「え、自分が捕手に?」捕手経験0から5年間で大学を代表する捕手となった古賀悠斗(中央大)の決意」『高校野球ドットコム』2021年9月4日。2021年11月23日閲覧
  3. ^ 「入れ!」福岡大大濠・古賀が一発 連投のエース援護」『朝日新聞デジタル』2017年3月30日。2021年11月23日閲覧
  4. ^ 選抜高校野球:目線はあくまでも捕手 福岡大大濠・古賀」『毎日新聞』2017年3月30日。2021年11月23日閲覧
  5. ^ 福岡大大濠、プロ注目三浦&古賀の夏終わる/福岡」『日刊スポーツ』2017年7月28日。2021年11月23日閲覧
  6. ^ 埼玉西武ライオンズドラフト3位 古賀悠斗主将 指名あいさつ」『「中大スポーツ」新聞部』2021年10月19日。2024年6月16日閲覧
  7. ^ 中央大学・古賀悠斗(こがゆうと)とは。総合力高い強肩強打の大学No1捕手【ドラフト2021】」『ベースボールチャンネル』2021年10月1日。2021年11月23日閲覧
  8. ^ 中大に新風を巻き起こす安田淳平&伊藤櫂人の侍コンビ」『週刊ベースボールONLINE』2023年3月13日。2024年1月9日閲覧
  9. ^ プロ注目の強打の捕手、中大・古賀悠斗が志望届提出 国学院大・福永奨も」『Full-Count』2021年9月14日。2021年11月23日閲覧
  10. ^ 【ドラフト】中大・古賀悠斗は西武が3位指名 大学ナンバーワン捕手」『日刊スポーツ』2021年10月10日。2021年11月23日閲覧
  11. ^ 西武3位古賀悠斗「何度か刺した」サニブラウンに勝った男・五十幡盗塁阻止」『日刊スポーツ』2021年11月13日。2021年12月13日閲覧
  12. ^ 本日「2021ドラフト新入団選手記者発表会」が実施!」『埼玉西武ライオンズ』2021年12月10日。2021年12月13日閲覧
  13. ^ 【新入団選手のスカウトに聞いた!第3弾】古賀悠斗選手・古市尊選手」『埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト』2021年12月13日。2021年12月13日閲覧
  14. ^ 【西武】古賀悠斗がプロ初安打」『スポーツ報知』2022年5月7日。2024年1月9日閲覧
  15. ^ 西武新人捕手の古賀が初打点&初マルチ 6投手を好リード 初お立ち台で「戦力になれるよう必死に」」『スポニチアネックス』2022年6月11日。2024年1月9日閲覧
  16. ^ 【西武】ドラフト3位ルーキー古賀悠斗がプロ初本塁打「試合が終わってから喜びたいと思います」」『日刊スポーツ』2022年7月20日。2024年1月9日閲覧
  17. ^ 【西武】古賀悠斗が250万円増の1500万円で更改「レギュラーを取りにいくつもりで頑張る」」『スポーツ報知』2022年11月28日。2023年11月21日閲覧
  18. ^ “ポスト森友哉”候補の強肩捕手 痛恨被弾を糧に…不動のレギュラーへ重ねる試行錯誤」『Full-Count』2023年7月24日。2024年1月9日閲覧
  19. ^ 【西武】古賀悠斗が侍候補に 今季100試合出場、盗塁阻止率4割1分は12球団主力級トップ」『日刊スポーツ』2023年10月18日。2023年11月21日閲覧
  20. ^ 【西武】古賀悠斗が1300万円増の2800万円で契約を更改「いろんな面で評価してもらった」」『スポーツ報知』2023年12月2日。2024年1月9日閲覧
  21. ^ 【侍ジャパン】西武から最多タイ4選手 捕手・古賀「肩をアピール」オーバーエージで今井達也が選出」『日テレNEWS』2023年10月25日。2024年1月9日閲覧
  22. ^ 【試合結果】侍ジャパン、八回コールドで豪州撃破 19日決勝はナイトゲーム韓台戦の勝者と」『サンスポ』2023年11月28日。2024年1月9日閲覧
  23. ^ 西武のドラ3指名・古賀悠斗はどんな選手?「阿部慎之助と比べても遜色ない」強肩の今ドラフトNo.1捕手」『THE DIGEST』2021年10月11日。2021年11月23日閲覧
  24. ^ 【西武】ドラ3古賀悠斗、世代トップの強肩アピールだ「走者が走ってきたら必ず刺したい」」『スポーツ報知』2022年2月14日。2024年6月17日閲覧
  25. ^ 西武ドラ3古賀悠斗、勝ち越しのプロ1号ソロ 「試合が終わってから喜びたい」」『西日本スポーツ』2022年7月20日。2022年7月20日閲覧

参考文献

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  • ベースボール・マガジン社(編)、2022年『ベースボール・レコード・ブック』2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社。ISBN 978-4-583-11546-7 52ページ参照。
  • ベースボール・マガジン社(編)、2023年『2023プロ野球シーズン総決算号』別冊新春号、ベースボール・マガジン社、93頁。ASIN B0CPQ6FZRV

関連項目

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外部リンク

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