日本の列車 > 臨時列車 > 初詣臨時列車

初詣臨時列車(はつもうでりんじれっしゃ)は、大晦日から正月にかけて運行される臨時列車

「初詣」ヘッドマークで運転される183系の初詣臨時列車

初詣の参拝客の多い神社寺院への交通アクセスとしての役割を持つ。略称は「初詣臨」など。

ダイヤについて 編集

一般乗客が乗車できる列車については、運行時期に発行される時刻表にダイヤが記載されている。一部の列車では大晦日終夜運転初日の出列車として運行され、寺社の名前を付けた列車愛称で運行されることがある。また沿線に参拝客の多い寺社が点在する場合は正月用の特別ダイヤを組んで、普段は通過する優等列車臨時停車させたり、増発、増結、延長運転する場合もある。

営業面ではこの期間に寺社の最寄り駅までの企画乗車券一日乗車券、往復乗車券・臨時列車の座席指定券・現地の観光をセットにした日帰りツアーを発売したり、優待券などの特典を添えて発売することがある。なお近畿日本鉄道のように大々的に行う会社がある反面、京王電鉄の高尾山往復割引券のように参拝客の利用が集中する期間は企画乗車券の発売を中止する場合もある。

2021年には新型コロナウイルス感染症第3波流行の影響で、初詣臨時列車は感染拡大防止の観点からほとんどの事業者で運転中止となった[1]

主な初詣臨時列車 編集

日帰りツアーの一種として団体専用列車として運行されるものと、多客臨時列車として一般客でも利用できるものがある。前者の場合はジョイフルトレインで運行されることがある。愛称は一例で、年によって変化することもある。

北海道 編集

東北地区 編集

関東地区 編集

 
高尾臨の団体列車の一例。八高線金子→箱根ヶ崎間にて(1999年1月)
 
熱海初日の出号(2008年)
 
迎光かがやき号(2006年)

中部地区 編集

近畿地区 編集

中国・四国地区 編集

九州地区 編集

設定路線 編集

多くの路線で正月三が日は休日ダイヤを適用することが多いが、参詣客の多い寺社が沿線にある場合は正月用の特別ダイヤを設定することがある。この場合はヘッドマークを取り付けたり、運用の関係で特急形車両急行形車両などが普通列車の運用に就くことがある。

脚注 編集

  1. ^ 例:初詣・初日の出観賞に便利な臨時列車の運転取りやめについて” (pdf). 東日本旅客鉄道 (2020年12月18日). 2020年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月10日閲覧。
  2. ^ 太宰府天満宮の最寄駅である為。

関連項目 編集