中砲けん引車(ちゅうほうけんいんしゃ)は、野戦特科部隊に配備されている155mmりゅう弾砲 FH70のけん引車であり、陸上自衛隊の装備。

中砲けん引車(奥)とFH70

概要 編集

7tトラックをベースとし、クレーンや車体前後に牽引フック、さらに後部にはワイヤーウィンチがつくなどの改造が施されている。また、荷台前方には弾薬の運搬スペースとなっており、クレーンを使用して積み下ろしができる。ただし、1両ごとに弾薬を搭載すると非効率であることや弾薬以外の射撃機材で荷台がいっぱいになるためFH70を牽引した状態で弾薬を運搬することはない。

 
中砲けん引車のフロント部分

配備部隊・機関 編集

 東北方面隊

 東部方面隊

 中部方面隊

 西部方面隊

 陸上自衛隊富士学校

諸元 編集

  • 全長:8,130mm
  • 全高:3,060mm
  • 全幅:2,490mm
  • 重量:11,280kg
  • 最大積載量:8,250kg
  • 最高速度:95km/h
  • 出力:355ps

製作 編集

登場作品 編集

ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsキングギドラ
自衛隊の協力で実車が登場。『vsビオランテ』では、ゴジラを迎撃するために出動し、FH-70を作戦地域まで輸送する。『vsキングギドラ』では、富士山麓に着陸したUFOを包囲するべく出動する。

関連項目 編集