ヴィオラ・ダ・ブラッチョ

腕のヴィオラを意味し、ヴィオラ・ダ・ガンパ属と対になる擦弦楽器の種属で、現在のヴァイオリン属

ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(伊:viola da braccio)は、「腕のヴィオラ」を意味し、16~18世紀頃にヴァイオリン属の楽器に対して用いられた用語である。「脚のヴィオラ」を意味するヴィオラ・ダ・ガンバと対になる。

後にヴィオラ・ダ・ブラッチョという用語は、主に現在のヴィオラのみを指すようになった。「ブラッチョ(braccio)」から派生したドイツ語の「ブラーチェ(Bratsche)」もヴィオラを意味する用語である。

出典 編集

Peter Holman, “Viola da braccio,” The New Grove Dictionary of Music and Musicians, 2nd ed., ed. by Stanley Sadie (London: Macmillan, 2001).