ロータス・81 (Lotus 81) は、チーム・ロータス1980年および1981年のF1世界選手権に使用したフォーミュラ1カーである。

ロータス・81
81年仕様
81年仕様
カテゴリー F1
コンストラクター イギリスの旗 ロータス
先代 ロータス・80
後継 ロータス・86(未出走)、ロータス・87
主要諸元
シャシー アルミニウム モノコック
エンジン フォード・コスワース・DFV 2,993 cc (182.6 cu in) 90度 V8 NA
トランスミッション ロータスヒューランド・FGA 5速 MT
タイヤ ミシュラン, グッドイヤー
主要成績
チーム エセックス・チーム・ロータス
ジョン・プレイヤー・チーム・ロータス
ドライバー アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ
イタリアの旗 エリオ・デ・アンジェリス
イギリスの旗 ナイジェル・マンセル
初戦 1980年アルゼンチングランプリ
出走優勝表彰台ポールFラップ
180200
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概要 編集

 
ロータス81

ロータス81は、前年のマシンであるロータス・80をベースに開発された、グラウンド・エフェクト・カーである。ドライバーは、マリオ・アンドレッティエリオ・デ・アンジェリス。1980年のシーズン途中で3台目のエントリーとしてナイジェル・マンセルが乗り、F1デビューを果たしている。4台製作され、マンセルがデビュー時に使用したシャーシNo.4は、各部が変更された81Bであった。

1980年シーズン 編集

この年またタイトルスポンサーが変わり、ボディーカラーはブリティッシュグリーンからエセックス[1]のブルーになった。エントリー名も「チーム・エセックス・ロータス」に変更された。エースドライバーにマリオ・アンドレッティ、セカンドドライバーに前年のカルロス・ロイテマンに代わり、エリオ・デ・アンジェリスとなった。オーストリアGPでは、ナイジェル・マンセルが3台目のエントリーとしてデビューし、計3戦にスポット参戦した。序盤のブラジルGPにてデ・アンジェリスが2位に入賞するが、それが最高位となった。一方のアンドレッティはシーズンを通して6位が最高で、獲得ポイントも僅か1ポイントであった。

1981年シーズン 編集

このシーズンは「ツインシャーシ」のロータス・88を投入する予定であったが、レギュレーション違反と判定され出走が認められなかった。代わりに81は第5戦まで使用され、その後は87に切り替えられた。新レギュレーションに合わせてスライディングスカートを廃止し、代わりにフロントウイングが追加された。ドライバーは、エリオ・デ・アンジェリスがエースドライバーに昇格し、ナイジェル・マンセルも正式にセカンドドライバーになった。このシーズンの最高位はベルギーGPでマンセルが81を駆って記録した3位だった。なお、タイトルスポンサーは、エセックスから、シーズン途中に復帰したJPSに変更された。エセックスのサポートは1981年いっぱいまで継続された。

スペック 編集

 
フォードDFV

シャーシ 編集

エンジン 編集

記録 編集

1980年 編集

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ポイント ランキング
ARG
 
BRA
 
RSA
 
USW
 
BEL
 
MON
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
AUT
 
NED
 
ITA
 
USE
 
CAN
 
1980 11   マリオ・アンドレッティ Ret Ret 12 Ret Ret 7 Ret Ret 7 Ret 8 Ret Ret 6 14 5位
12   エリオ・デ・アンジェリス Ret 2 Ret Ret 10 9 Ret Ret 16 6 Ret 4 10 4
43   ナイジェル・マンセル Ret Ret DNQ

1981年 編集

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント ランキング
USW
 
BRA
 
ARG
 
SMR
 
BEL
 
MON
 
ESP
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
AUT
 
NED
 
ITA
 
CAN
 
CPL
 
1981 11   エリオ・デ・アンジェリス Ret 5 6 5 22* 7位
12   ナイジェル・マンセル Ret 11 Ret 3

* 22ポイントのうち9ポイントが81による得点。

脚注 編集

  1. ^ エセックス・ペトロリウム(Essex Overseas Petroleum Corporation) - かつて存在した石油関連企業。