ロスリン研究所(Roslin Institute)は、スコットランドミッドロージアン、Easter Bushにある畜産学の研究施設。エディンバラ大学の一部であり、バイオテクノロジー・生物科学研究会議より資金提供を受けている[1]。2017年9月、Eleanor Riley教授がDavid Hume教授の後任としてロスリン研究所の所長およびエディンバラ大学のRoyal (Dick) School of Veterinary Studiesの研究科長となった[2]

The Roslin Institute

地図
設立年 1993
所長 Eleanor Riley教授
所在地 イギリススコットランド
EH25 9RG Midlothian
キャンパス Easter Bush
マスコット ドリー
公式サイト www.ed.ac.uk/roslin
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歴史

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ロスリン研究所は1993年にバイオテクノロジー・生物科学研究会議の全額出資であるが独立の研究所として設立された。しかし、その起源は1919年にエディンバラ大学に設立された動物遺伝学研究所(IAG)に遡ることができる。1947年、IAGの専門的技術が2つの新たな研究機関、家禽研究センター(PRC)と動物飼育研究機関(ABRO)を形作るのに使われた。PRCはシンクレア家のロスリン礼拝堂で世界的に有名なミッドロージアン、ロスリン村の近くに位置していた。

1980年代後半に変化があり、様々な種類の遺伝子研究が徐々にロスリンに統合されていった。ロスリン研究所は1993年に始まった。2011年、場所をロスリンから大学のEaster Bushキャンパスに移転した。ただし、この世界的に有名な名前は今でも変えていない。

栄誉

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イアム・ウィルムット、キース・キャンベルらが大人の細胞からクローン化した最初の哺乳類であるドリーを作り出した1996年に同研究所は国際的な名声を手に入れた[3][4][5]。1年後、ポリーとモリーがクローン化された。この両方のヒツジはヒト遺伝子を含んでいた。

研究所は特に量的遺伝学の応用を通じた家畜の改良・福祉の分野で動物科学に他にも多くの貢献をしてきた。2007年、ロスリン研究所のチームは抗がん剤を作るのに必要なたんぱく質を含む卵を産むことのできる遺伝子組み換え鶏を開発した。

目的

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ロスリン研究所は動物生態学における世界クラスの研究を通して、動物とヒトの生活を向上させることを目的としている。主な目的は

  • 病気に対する抵抗力に影響を与える遺伝的要因の知識を通じて動物の健康と福利を向上させる
  • 生殖および発生生物学のりかいを通じて家畜システムおよび食料供給チェーンの持続可能性と生産性を向上させる
  • 病気を引き起こす有機体と動物の間の相互作用を理解することにより食品の安全性を高める
  • 健康と病気の基本的なメカニズムと動物種の比較生物学を理解することによりヒトの健康を高める
  • 新しく出現しつつある人畜共通感染症を特定し病原体が動物からヒトへ如何に侵入する可能性があるのかを理解する
  • 動物の環境と生活経験を最適化することに関連するメカニズムと行動を研究することにより動物の生活の質を高める

研究

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4つの科学部門に分類されている[6]

  • 発生生物学
  • 遺伝学・ゲノミクス
  • 感染症・免疫
  • 臨床科学

新たな建物

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2007年4月、ロスリン研究所に伝達性海綿状脳症(狂牛病、スクレイピー、CJD)の生物学の解読における役割で知られる動物衛生研究所の神経病因ユニットが加わった。2008年にはエディンバラ大学の医学部・獣医学部内にあるRoyal (Dick) School of Veterinary Studiesと統合された。現在500人以上のスタッフと学生が在籍している。

2011年3月、ミッドロージアンの村ロスリンからEaster Bushにあるエディンバラ大学の獣医学キャンパスの6060万ポンドの建物へ移転した。この建物はRoyal (Dick) School of Veterinary Studiesの教授を行う新たな建物の道路を挟んで向かいにある[7]。この建物はグローバルな建築事務所HDR, Inc.により設計された。

ロスリン研究所と獣医学部は、Moredun研究所とScottish Agricultural Collegeとともに正式なコンソーシアムであるthe Easter Bush Research Consortiumの一部である[8]

脚注

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  1. ^ The Roslin Institute (University of Edinburgh) - Home Page”. 2011年7月26日閲覧。
  2. ^ Eleanor Riley to be new Director of the Roslin Institute | Edinburgh Infectious Diseases”. www.eid.ed.ac.uk. 2017年11月18日閲覧。
  3. ^ Campbell, K. H. S.; McWhir, J.; Ritchie, W. A.; Wilmut, I. (1996). “Sheep cloned by nuclear transfer from a cultured cell line”. Nature 380 (6569): 64–66. doi:10.1038/380064a0. PMID 8598906. 
  4. ^ Firn, D. (1999). “Roslin Institute upset by human cloning suggestions”. Nature Medicine 5 (3): 253. doi:10.1038/6449. PMID 10086368. 
  5. ^ Jayaraman, K. S. (1998). “India's short cow drags Roslin Institute into controversy”. Nature 394 (6696): 821. doi:10.1038/29621. PMID 9732859. 
  6. ^ Research at Roslin Institute”. 2019年2月閲覧。
  7. ^ “New home for Roslin Institute”. Veterinary Record 169 (2): 34–34. (2011). doi:10.1136/vr.d4061. 
  8. ^ ebrc.ac.uk

外部リンク

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座標: 北緯55度51分56秒 西経3度11分54秒 / 北緯55.86556度 西経3.19833度 / 55.86556; -3.19833