ミズキ属(ミズキぞく、Cornus)はミズキ科で、高木低木(一部は多年草)40前後を含む。

ミズキ属
Cornus controversa
ミズキ Cornus controversa
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ミズキ目 Cornales
: ミズキ科 Cornaceae
: ミズキ属 Cornus
学名
Cornus L.
タイプ種
セイヨウサンシュユ Cornus mas L.

形態・生態 編集

子房下位で4数性。集散花序または頭状花序になり、基部に4-6枚の総苞片をもつものも多い。

果実核果または複合果で、赤、白、黒などに熟す。

分布 編集

北米東アジアを中心に北半球温帯から亜寒帯に分布する。日本には5種が自生する。

人間との関わり 編集

白色または紅色の目立つ総苞をもつハナミズキヤマボウシはよく栽培される。

サンシュユ亜属とヤマボウシ亜属の果実は食用にできるが、ミズキ亜属の果実はわずかに毒性がある。

分類 編集

以下に示す4つ(またはさらに多数)の亜属に分類され、これらを別の属とすることも多い。

サンシュユ(亜)属 Cornus 編集

 
サンシュユ

花は白色または黄色で、集散花序をなし、基部に小さい総苞がある。

ミズキ亜属(狭義ミズキ属) Swida 編集

集散花序、総苞はない。20-30種ある。

ゴゼンタチバナ(亜)属 Chamaepericlymenum 編集

 
ゴゼンタチバナ

小低木または多年草で、は地面を這う。頭状花序で目立つ総苞があり、果実は赤く熟す。

ヤマボウシ(亜)属 BenthamidiaDendrobenthamia または Cynoxylon 編集

 
ヤマボウシ

頭状花序、目立つ総苞があり、果実は赤色または橙色に熟す。5種あり、核果のなる Benthamidia と、複合果になる Dendrobenthamia に細分することもある。

参考文献 編集

  • 茂木透写真「ミズキ属 Cornus」『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、642-655頁。ISBN 4-635-07004-2 

関連項目 編集

外部リンク 編集