ボドム・アフター・ミッドナイト

ボドム・アフター・ミッドナイトBodom After Midnight)は、フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド

ボドム・アフター・ミッドナイト
Bodom After Midnight
出身地  フィンランド ウーシマー県 ヘルシンキ郡 エスポー
ジャンル メロディックデスメタル
活動期間 2020年2021年
レーベル ナパーム・レコード
ケイオスレインズ
公式サイト Official Facebook
メンバー
旧メンバー アレキシ・ライホ (ボーカルリードギター)

略歴 編集

2020年チルドレン・オブ・ボドム解散後、アレキシ・ライホ (Vo, G)とダニエル・フレイベリ (G)を中心にフィンランドのエスポーで結成された。チルドレン・オブ・ボドムに在籍していた3名の許可が必要であり[注釈 1]、継続してチルドレン・オブ・ボドム名義での活動を続けることができなかったため[1][2]、ボドム・アフター・ミッドナイトとして活動を始めた。

ただし、元々アレキシ・ライホもチルドレン・オブ・ボドムの名称独占使用権を保有するAA・アンド・セウィラ・コンサルティング社の共同経営者であったにもかかわらず、他3名の同意の下、自身の保有する会社の株式を売却してチルドレン・オブ・ボドムの名称使用権を放棄している[3]。なお、バンド名は、チルドレン・オブ・ボドムの3rdアルバム『フォロー・ザ・リーパー』の収録曲にちなむ。

ラインナップには、元サンタクルスのミトヤ・トイヴォネン(B)とパラダイス・ロストのワルッテリ・ヴァユリュネン(Dr)が加わり、ツアー時のサポートにラウリ・サロマー(Key)が参加することが発表される[4]

2020年の夏に3つの公演を控えていたが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で全てキャンセルになったことが発表された[5]。結局、同年10月23日にセイナヨキのリュトミコルヤーモ(: Rytmikorjaamo)で開催されたライヴがデビューライヴとなった[6]。このライヴでは、17曲が演奏されたが新曲は演奏されず、チルドレン・オブ・ボドム時代の楽曲のみの演奏となった[6]。12月には、オーストリアナパーム・レコードと契約したことが発表され、併せて2021年後半にデビューアルバムをリリース予定であることも公表された[6]

2021年1月4日、バンドの中心人物であるアレキシ・ライホが12月末にヘルシンキにある自宅で亡くなった事が公表された[7]。発表当初は死因は明かされず長年健康問題を抱えていたとだけ公表されていたが[7]、2021年3月にキンバリー・ゴスにより「アルコール性の肝臓膵臓組織の障害」であったことが明かされた[8]。また、ボドム・アフター・ミッドナイトで録音された3曲が死後にリリースされることも発表され[7]、2月にナパーム・レコードより同年4月下旬に1st EP『Paint The Sky With Blood』をリリースすることが発表された[9]。日本では、ワードレコーズのサブレーベル・ケイオスレインズより日本盤がリリースされることになった[10]

ライホの死が公表されてからもボドム・アフター・ミッドナイトの去就は不明なままであったが、2021年4月に公開されたインタビューでフレイベリは「残念だが、アクティブ・バンドとしてのボドム・アフター・ミッドナイトは、アレキシ・ライホと共に葬られてしまうだろう」と述べ、ボドム・アフター・ミッドナイトの活動を終了することを公表した[11]。この理由についてフレイベリは、「アレキシとの関連が強いから、ボドムという名前を彼抜きで使うことを、俺達は良いとは全く思えないんだ」と説明している[11]

メンバー 編集

現メンバー 編集

元メンバー 編集

セッション・メンバー 編集

  • ラウリ・サロマー (Lauri Salomaa) - キーボード(2020年 - 2021年)

ディスコグラフィ 編集

  • 2021年 Paint The Sky With Blood (EP)

注釈 編集

  1. ^ ヘンカ・ブラックスミス (B)、ヤンネ・ウィルマン (Key)、ヤスカ・ラーチカイネン (Ds)の3名。3名が経営者であるAA・アンド・セウィラ・コンサルティング (AA & Sewira Consulting Oy)が、「Children of Bodom」の名称の2019年10月1日から5年間の独占使用権を獲得しているため、3名の許可が無ければ、この名称を使用することができない。

脚注 編集

  1. ^ Alexi Laiho menetti käyttöoikeuden Children of Bodom -nimeen: ”Pitäkää se nimi, jos haluatte”” (フィンランド語). Soundi (2019年11月4日). 2019年12月16日閲覧。
  2. ^ アレキシ・ライホ “チルドレン・オブ・ボドム”を使えず別名義で活動へ”. amass (2019年11月19日). 2019年12月16日閲覧。
  3. ^ Clearing things up”. Children of Bodom Official Website (2019年12月23日). 2020年1月4日閲覧。
  4. ^ Former CHILDREN OF BODOM Frontman ALEXI LAIHO Launches New Band, BODOM AFTER MIDNIGHT”. BLABBERMOUTH.NET (2020年3月16日). 2020年6月21日閲覧。
  5. ^ As you might already know, all the...”. Bodom After Midnight Official Facebook (2020年5月15日). 2020年6月21日閲覧。
  6. ^ a b c Alexi Laiho's Bodom After Midnight Signs With Napalm Records”. Blabbermouth.net (2020年12月2日). 2020年12月13日閲覧。
  7. ^ a b c d Amy Woodyatt (2020年1月4日). “Alexi Laiho, front man for Finnish metal band Children of Bodom, dies suddenly at 41” (English). CNN Entertainment. CNN. https://edition.cnn.com/2021/01/04/entertainment/alexi-laiho-children-of-bodom-death-intl-scli/index.html 2020年1月6日閲覧。 
  8. ^ チルドレン・オブ・ボドムのアレキシ・ライホ、死因が明らかに”. MNE JAPAN (2021年3月8日). 2021年4月12日閲覧。
  9. ^ An homage to Three Decades of Explosive Metal: Napalm Records Releases Bodom After Midnight’s EP, Paint The Sky With Blood, on April 23, 2021”. Napalm Records Official Twitter (2021年2月11日). 2021年3月8日閲覧。
  10. ^ アレキシ・ライホ遺作となるボドム・アフター・ミッドナイト デビューEP『ペイント・ザ・スカイ・ウィズ・ブラッド』4月23日発売決定! 日本盤限定 アレキシ最後のMV「ペイント・ザ・スカイ・ウィズ・ブラッド」収録 通販限定 日本限定Tシャツ付セット販売”. Ward Records Official Twitter (2021年2月11日). 2021年3月8日閲覧。
  11. ^ a b Graham Hartmann (2 April 2021). "Alexi Laiho Was 'Very Happy + Excited About the Future,' Says Bodom After Midnight Guitarist" (Interview). Loudwire. 2021年4月9日閲覧

外部リンク 編集