閩州(びんしゅう)は、中国にかつて存在した南北朝時代から唐代にかけて、現在の福建省に相当する地域に設置された。

閩州(564年)

魏晋南北朝時代 編集

南朝陳により閩州が立てられた。ほどなく閩州は廃止された。後に豊州が立てられた。

隋代 編集

589年開皇9年)、が南朝陳を滅ぼすと、豊州は泉州と改称され、その属郡は廃止された。606年大業2年)、泉州は閩州と改称された。607年(大業3年)に州が廃止されて郡が置かれると、閩州は建安郡と改称され、下部に4県を管轄した[1]。隋代の行政区分に関しては下表を参照。

隋代の行政区画変遷
区分 開皇元年 区分 大業3年
豊州 広州 建安郡
晋安郡 建安郡 南安郡 義安郡 閩県 建安県
南安県 竜渓県
原豊県
侯官県
温麻県
建安県
呉興県
建陽県
沙村県
晋安県
竜渓県
蘭水県
莆田県
綏安県

唐代 編集

623年武徳6年)、により隋の建安郡閩県の地に泉州が置かれた。711年景雲2年)、泉州は閩州と改称された。725年開元13年)、閩州は福州と改称された[2]

脚注 編集

  1. ^ 隋書』地理志下
  2. ^ 旧唐書』地理志三および『新唐書』地理志五