テトラヒメナ学名Tetrahymena)は水中に生息する繊毛虫の一つ。洋梨型の形態をしており、体長は 30-100 μm 程度。多数の繊毛が生えており、これによって運動する。細胞内には収縮胞がある。細胞核大核小核にわかれており、小核は生殖核とも呼ばれる。小核は通常の染色体数をもち、細胞分裂のたびに受け継がれてゆく。大核は多細胞生物でいうと体細胞のような役割をしており、多倍体として生活に必要な遺伝子のコピー数を増やしている。大核には染色体の末端が多数存在するため、テロメア研究のモデル生物として用いられた。また触媒機能をもつ RNAリボザイムもテトラヒメナにおいて初めて発見された。

テトラヒメナ
T. thermophila
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: アルベオラータ Alveolata
: 繊毛虫門 Ciliophora
: 貧膜口綱 Oligohymenophorea
: ミズケムシ目 Hymenostomatida
: テトラヒメナ科 Tetrahymenidae
: テトラヒメナ属 Tetrahymena
学名
Tetrahymena Furgason, 1940

本文参照

テトラヒメナ属の種

  • T. hegewischi
  • T. hyperangularis
  • T. malaccensis
  • T. pigmentosa
  • T. pyriformis
  • T. thermophila