チオバルビツール酸
チオバルビツール酸(英:Thiobarbituric acid)は、複素環を持った有機化合物である。バルビツール酸が持つ窒素に挟まれた炭素上に結合している酸素が、硫黄に置換されたチオカルボニル基に変わった構造をしている。
チオバルビツール酸 | |
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2-Thiobarbituric acid | |
別称 2-thioxodihydropyrimidine-4,6(1H,5H)-dione | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 504-17-6 |
PubChem | 2723628 |
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特性 | |
化学式 | C4H4N2O2S |
モル質量 | 144.15 g mol−1 |
融点 |
245 °C, 518 K, 473 °F |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途 編集
チオバルビツール酸は、油脂の変敗の指標の1つとされている、変敗が進むと徐々に増加してくるマロンジアルデヒドなどを検出するための試薬として用いられる [1] [注釈 1] 。 また、シアル酸の定量にも用いることがある [2] 。 なお、シアル酸の定量は、例えばノイラミニダーゼの活性を調べるためなどに利用される。
注釈 編集
出典 編集
- ^ Thiobarbituric acid reactive substances (TBARS) Assay Archived 2006年9月14日, at the Wayback Machine., AMDCC Protocols, Animal Models of Diabetic Complications Consortium
- ^ 『検査と技術』 (1989年2月) 17巻2号 (シアル酸)