グラウンド・ゼロ
英語で「爆心地」を意味する言葉
グラウンド・ゼロ(英: ground zero)は、英語で「爆心地」を意味する語。強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地を指す例が多い。
従来は広島と長崎への原爆投下爆心地や、ネバダ砂漠での世界初の核兵器実験場跡地、また核保有国で行われた地上核実験での爆心地を「グラウンド・ゼロ」と呼ぶのが一般的であった。
しかし、アメリカ同時多発テロ事件の報道の過程で、テロの標的となったニューヨークのワールドトレードセンター(WTC)が倒壊した跡地が、広島の原爆爆心地(原爆ドーム、正確には原爆ドーム近隣の島病院付近)を連想させるとして、WTCの跡地がアメリカのマスコミで「グラウンド・ゼロ」と呼ばれ、これが定着した。
ペンタゴンの中心にある広場も非公式に「グラウンド・ゼロ」と呼ばれていた。冷戦時代に東側の核ミサイルの標的と想定されていたからである。広場の中央にあるカフェは、2008年にリニューアルされるまで長らく「グラウンド・ゼロ・カフェ」と呼ばれていた。
2005年8月、アメリカ合衆国本土に上陸した超大型ハリケーン、カトリーナで被害を受けた場所にも使われていたこともあった。
関連項目
編集- 日本への原子爆弾投下
- ワールドトレードセンター (ニューヨーク)
- チャウシマ - 冷戦時代のルーマニアで、ニコラエ・チャウシェスク政権が強行した首都ブカレスト改造計画を嘲笑する語。多くの歴史的建造物が解体・撤去される事で、「小パリ」と称されていた面影が消えて、その様を原爆投下によって潰滅した広島に擬えて造語されたとされる。
- アメリカ合衆国同時多発テロ
- ハリケーンカトリーナ