キョクアジサシ

鳥の種類

キョクアジサシ(極鯵刺、学名Sterna paradisaea)は、チドリ目-カモメ科に分類される鳥類の一種()。

キョクアジサシ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: アジサシ属 Sterna
: キョクアジサシ S. paradisaea
学名
Sterna paradisaea 
Pontoppidan, 1763[1]
和名
キョクアジサシ
英名
Arctic Tern
Sterna paradisaea

最も長距離の渡りをする鳥の一つとして知られ、1年のうちに北極圏南極圏の間を往き来する。

形態

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体長は35cmほどで、ハトくらいの大きさ。 成鳥の夏羽は(くちばし)と足が赤、頭が黒、背中は薄い灰色。冬羽と幼鳥は嘴と足が黒く、後頭部が黒くなる。 アジサシに似ているが、嘴と足が短く見える。さらに、夏羽では嘴と足が赤いので区別できる。

生態

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キョクアジサシ

ハシボソミズナギドリミズナギドリ目)とともに、最も長距離の渡りをする鳥[2]の1つとして知られるキョクアジサシは、1年のうちに地球の北極圏と南極圏の間を往き来する[3]北極圏で繁殖し、太平洋東部と大西洋東部に分かれて南半球へ渡る。 非繁殖期は夏の南極周辺海域ですごし、繁殖期にはふたたび北極圏へ渡る。 いわば「白夜を求めて旅をする」鳥で、渡りの距離は往復32,000kmにもおよぶ(距離の比較資料1 E7 m)。一年間の距離が91,000kmに及ぶこともある。[4]

日本は渡りのルートから外れており、迷鳥としてときおり記録される程度である。

脚注・出典

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  1. ^ Arctic Tem - BirdLife Species Facteet
  2. ^ 1サイクルの渡りにより一個体が移動する距離の総計数値が最も大きい。
  3. ^ 「鳥の渡りの謎」(視点・論点) ”. NHK (2016年7月12日). 2018年5月3日閲覧。
  4. ^ Fijn, R.C.; Hiemstra, D.; Phillips, R.A.; van der Winden, J. (2013). “Arctic Terns Sterna paradisaea from the Netherlands migrate record distances across three oceans to Wilkes Land, East Antarctica”. Ardea 101: 3–12. doi:10.5253/078.101.0102. http://nora.nerc.ac.uk/id/eprint/502154/1/Ardea1637edited.doc.