キタノヒカリは、日本競走馬繁殖牝馬。おもな重賞勝ち鞍は朝日杯3歳ステークスサラブレッド系種(サラ系)という血統面のハンデを跳ね返し、繁殖牝馬としても大きな成功を収めた。

キタノヒカリ
品種 サラブレッド系種
性別
毛色 栗毛
生誕 1954年5月25日
死没 1968年5月17日
(14歳没・旧15歳)
トサミドリ
バウアーヌソル
生国 日本北海道新冠町
生産者 武田重四郎
馬主 田中清司
調教師 久保田金造中山
競走成績
生涯成績 12戦3勝
獲得賞金 134万9800円
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経歴 編集

誕生 編集

1954年5月25日に誕生。半兄中山大障害(秋)優勝馬アシガラヤマ(父・月友)、全兄に朝日杯3歳ステークス・菊花賞天皇賞(春)の優勝馬キタノオー全弟に菊花賞優勝馬キタノオーザがいる。

この様に、競走成績は優秀な兄弟を持つキタノヒカリであったが、アシガラヤマ・キタノオー・キタノオーザが繁殖で苦闘する元凶となった母系がサラ系と言うハンデを抱えていた。

現役時代 編集

1956年10月6日にデビューしたが、当初はなかなか勝ち切れず3連闘3連敗。初勝利は1ヵ月後の11月4日開催の未勝利戦であるが、それまでデビュー戦も含め4戦という過酷なローテーションだった。次走以降を1着・4着としたキタノヒカリは、前年に兄キタノオーが制した朝日杯3歳ステークスに挑むこととなった。 人気こそ5番人気の穴人気だったが、レースはラプソデー(翌年の菊花賞優勝馬)、セルローズ(後の天皇賞(秋)優勝馬)・カズヨシ(翌年の皐月賞優勝馬)を相手に優勝。朝日杯兄妹制覇を成し遂げた。

ところが、翌年以降は勝利を挙げられず、クラシック未出走のまま4歳シーズンを最後に競走馬を引退した。

引退後 編集

競走生活は不完全燃焼で終わったキタノヒカリであったが、繁殖牝馬としてアイテイオー優駿牝馬(オークス)を制覇し、自身が出走できなかった八大競走の優勝馬となった。さらに、北海道3歳ステークスに優勝した牡駒キタノダイオーが7戦無敗のまま種牡馬となり、男兄弟達が果たせなかった血統の後継を果たした。

また、本馬の曾孫にあたるヒカリデユール1982年有馬記念を勝ち、同年の優駿賞年度代表馬に選出されている。さらに同じく本馬の曾孫にあたるキョウワサンダー1984年エリザベス女王杯を勝ち、サラブレッド系種として唯一のGⅠ級競走優勝馬となっている。

血統表 編集

キタノヒカリ血統ブランドフォード系 / St.Simon5×5 6.25%) (血統表の出典)

トサミドリ
1946 鹿毛
父の父
*プリメロ
Primero
1931 鹿毛
Blandford Swynford
Blanche
Athasi Farasi
Athgreany
父の母
*フリッパンシー
Flippancy
1924 鹿毛
Flamboyant Tracery
Simonath
Slip Robert Le Diable
Snip

バウアーヌソル
1938 鹿毛 (サラ系)
*トウルヌソル
Tournesol
1922 鹿毛
Gainsborough Bayardo
Rosedrop
Soliste Prince William
Sees
母の母
*バウアーストック
1923 黒鹿毛 (サラ系)
Baverstock Maltster
Wakeful
Frivolity Charlemagne
Lady Florence F-No.8-e


外部リンク 編集