オードリー (テレビドラマ)

2000年後期のNHK連続テレビ小説第63作
連続テレビ小説 > オードリー (テレビドラマ)

オードリー』は、2000年10月2日 - 2001年3月31日までNHKで放送された連続テレビ小説第63作で[1]20世紀から21世紀に跨った作品である[2]

オードリー
ジャンル テレビドラマ
脚本 大石静
出演者 岡本綾
賀来千香子
段田安則
長嶋一茂
堺雅人
佐々木蔵之介
石井正則
茂山逸平
林与一
國村隼
藤山直美
舟木一夫
沢田研二
大竹しのぶ
ナレーター 岡本綾
オープニング 倉木麻衣Reach for the sky
時代設定 1953年 - 2001年
製作
制作 NHK大阪
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2000年10月2日 – 2001年3月31日
放送時間15分
放送枠連続テレビ小説
回数149
番組年表
前作私の青空
次作ちゅらさん
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概要 編集

日本映画聖地京都市太秦舞台に、産みのと育ての母の間で揺れながら成長したヒロイン・美月が映画に人生を捧げていく姿を描く。

放送期間世帯平均視聴率は20.5%、最高視聴率は24.0%であった(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[3]。また、堺雅人佐々木蔵之介ら小劇場出身の若手俳優の出世作となった[4][5]

放送と並行して、荻丸雅子作画による漫画版が発売された。

2000年12月1日から、BS-2で衛星デジタル放送が開始され、この日からデジタルBS-2でも放送を開始した。

本作と同じく大石静が脚本を担当した大河ドラマ光る君へ』を放送中の、2024年4月1日からNHK BSBSプレミアム4Kにて毎週月曜日 - 土曜日午前7時15分に再放送中である[6]

あらすじ 編集

少女時代(第1週 - 第5週) 編集

昭和28年の京都に生まれた佐々木美月は、隣家の老舗旅館『椿屋』を営む女主人・吉岡滝乃を「お母ちゃま」、実の母親の愛子を「ママ」と呼んで両家を行き来して育つ。愛子は美月の母親のようにふるまう滝乃に不満だが、父親の春夫は美月を「オードリー」と英語名で呼びマイペースで見守る。育児方針の違う三者に囲まれ美月は混乱するが、旅館の下働きの宮本君江に連れられていった撮影所で映画スターの栗部金太郎や幹幸太郎、助監督の杉本英記、子役の中山晋八と知り合い、映画の世界に心引かれて撮影所に通うようになる。

11才、小学6年生になった美月を将来良家に嫁がせたい滝乃は、美月が撮影所に近づくことを禁じ、君江を椿屋から追い出す。さらに佐々木夫妻に美月を養女にしたいと申し出るが、愛子は拒絶。美月は故郷の熊本に帰る君江に同行し、家出する。熊本に愛子、春夫、滝乃が駆けつけ、話し合いの結果、美月は自分の意思で「今後も両家で暮らす。撮影所には行かない」と決める。それから6年後の昭和47年春。高校の卒業式を終えた美月は「女優になる」と宣言。久しぶりに撮影所を訪れ、幸太郎・晋八・杉本らと再会する。

女優時代 編集

美月は大京映画の黒田茂光社長に女優になりたいと直訴する。春夫と滝乃の反対を押し切り、美月は吉岡美月の芸名で大部屋女優として採用される。美月を待っていたのは、朝倉もみじら先輩女優からのいじめだった。いじめが続くなか、美月は映画『無頼人』で端役で出演。撮影本番、もみじたちは美月を転倒させようとするが、大部屋俳優の錠島尚也のとっさの機転で阻止される。それまで錠島と口もきいたことも無かった美月だったが、それをきっかけに孤独で映画を愛する錠島に惹かれていく。

美月の恋は両親と滝乃に反対されるが、錠島は自分を励ます美月に心を開くようになる。『無頼人』は興行的に振るわず、大京映画は膨大な赤字を抱えたため、黒田は杉本にテレビ時代劇の監督を命じ、大京映画復活を託す。杉本は晋八を説得して役者から殺陣師に転向させ、錠島を主役に『惨殺浪人・夢死郎』を企画し、美月も「駒」という役で出演する。が、撮影の際、美月は錠島との息が合わずにNGを連発。錠島は腹を立て、一度は通じた二人の心に溝が生まれ錠島は美月を捨てる。「夢死郎」は高視聴率を記録するが、その内容に触発された殺人未遂事件が起こり、その後の黒田の対応に世論が反発し「夢死郎」の続編は頓挫。大京映画は規模を縮小し、杉本は助監督に降格、錠島は大京映画を去り、美月の女優業も開店休業となる。

女将時代 編集

昭和51年。滝乃のもとに元恋人の麻生祐二が現れプロポーズする。若き日に滝乃に想いを寄せていた春夫は動揺、愛子は春夫に失望し離婚を切り出す。椿屋を畳むとまで言った滝乃に、美月は唐突に椿屋の女将を継ぐと宣言。春夫は絶望しアメリカへと逃避する。弟の梓は春夫を探して渡米。落ち着きを取り戻した春夫は、アメリカのテレビ局でプロデューサーを務める甥のリチャード佐々木とともに、日米合作映画の話を持って帰国する。日本側の監督には杉本が、主役には行方不明だった錠島が配され、大京映画復活は目前に思われたが、円のレートが変動し採算が取れないため撮影は中止され、春夫は失意のうちに急逝、愛子は悲しみにくれる。

昭和56年。美月は愛子や晋八の手を借りながら椿屋を続けていたが、その状況に疑問を感じていた。一方、滝乃は麻生との生活に限界を感じ、夫婦の考え方のすれ違いから麻生と別れ、5年ぶりに椿屋へと帰ってきた。愛子とのわだかまりも解けた滝乃は女将に復帰し、美月は女将から解放されると映画の世界に復帰したい衝動を抑えられなくなり、翌年から大京映画でアルバイトとして制作に携わることになる。

監督時代 編集

大京映画はCMからバラエティ、子供向けのドラマを制作し一時の危機をしのいでいた。黒田は社運をかけて映画『巌流島異聞』の撮影を計画するが、資金調達が難航しお蔵入りとなる。美月、愛子、滝乃が平穏な日々を手にしたのも束の間、滝乃は心筋梗塞でこの世を去る。

平成12年。大京映画の社長に就任した杉本は、美月を監督に宮本武蔵を題材にした映画の撮影を指示。美月は悩みながらも錠島、杉本、晋八らに支えられて映画『MUSASHI』を完成させる。

登場人物 編集

佐々木家・旅館「椿屋」 編集

佐々木 美月(ささき みづき)
演 - 岡本綾(ナレーション兼任 / 幼少期:岸由紀子、少女期:大橋梓
物語のヒロイン。昭和28年9月、夜空に美しい満月が現れたころに誕生したため、育ての親・滝乃から命名される。愛称は「オードリー」、芸名は「吉岡美月」。
幼少期から滝乃の経営する旅館「椿屋」で育てられ、滝乃を「お母ちゃま」、実母の愛子を「ママ」と呼んでいた。
昭和34年、滝乃が決めた名門の京西(きょうさい)女子大附属幼稚園へ入園し、良家の子女としてしつけられる。幼いころから滝乃・愛子・春夫の育児方針の違いに悩み混乱していたが、映画の撮影所の見学に通い、映画界への憧れを心の拠り所にして伸びやかに育つ。11歳で山鹿への家出事件を起こした際は話し合いの末、「自分のことは自分で決める代わりに撮影所通いをやめる」と決め、以後、家族の前で本音を見せなくなったが、映画作りへの憧れを胸に秘めていた。
京西女子大附属高校卒業後は大学に進学せず、周囲の反対を押し切り、昭和47年、大部屋女優になる。芸名で「吉岡」を名乗ることで、滝乃との養女問題に決着をつけた。旅館「椿屋」の女将を経て、大京映画撮影所のスタッフとなり、監督となる。
佐々木 愛子(ささき あいこ)
演 - 賀来千香子
美月の実母。東京出身で空襲で父母と姉を亡くし、天涯孤独の身だったが、滝乃の紹介で春夫と見合いをして結婚。「椿屋」の隣家に住んでいる。
結婚当初は滝乃を姉妹のように慕っていたが、長女の美月が滝乃に取り上げられると、反発して不満を春夫にぶつけるようになる。だが、滝乃の前に出ると「蛇に睨まれた蛙」状態になってしまうため、何も言えずにいることが多い。
美月が小学生になると、少しでも世話をするために「椿屋」の手伝いを始める。
美月が小学6年生の夏、滝乃が君江を解雇したその日の晩に佐々木家を訪れ、美月を養女にしたいと一方的に言い出した際には激怒して断固拒否した。
女優になりたいという美月に「もし大京が駄目なら東京に行きなさい。それほどの根性があるならママは誇りに思う」と賛成する。
佐々木 春夫(ささき はるお)
演 - 段田安則
美月の父。翻訳家米国育ち。カリフォルニア大学建築学科を首席で卒業。戦時中は日系人収容所に入れられ、終戦後来日。農林省へ入省し、GHQとの交渉役も務めたという。既に両親を亡くしている。英語まじりの日本語を話し、美月とは英語で話す。
美月にオードリーという英語名をつけ、美月が嫌がっても人前で呼び続けるため、美月から激しく嫌われるが、本人は全く気にしていない。「みんなに愛されて育つ子は幸せ」との考えの持ち主で、滝乃から美月を取り戻したいと愛子に訴えられても「滝さんにはお世話になっているから」と適当にかわすだけで、滝乃の思い通りにさせている。
女優になりたいという美月に「知らん男とのラブシーンがある」という理由で反対する。また、息子の梓が医学部受験を希望すると、自分がなれなかった建築士になるように強要するなど、自由を尊重する姿勢から頑固な父親に変貌する。
映画の仕事をする美月を見て、自らも甥のリチャード佐々木と日米合作の映画制作を始めるも失敗。大量の借金を残したまま、失意のうちに亡くなった。
佐々木 梓(ささき あずさ)
演 - 茂山逸平(幼少期:奥村紫龍、少年期:小谷力
美月の1つ違いの弟。姉と違い、佐々木家で普通に育てられる。のんびり屋だが、勘が鋭い。幼少期に自分の家が「普通ではない」と感じていた。滝乃からは幼少期から冷遇されるも姉弟仲は良好。
本来、は美月に名づけられるはずの名だったが、滝乃が勝手に美月と決定したために弟の彼に命名。医学部受験を、春夫に「建築科へ行け」と反対された時には、両親が美月にかかりきりでずっと自分は一人にされていたこと、春夫に英語名をつけてもらえなかった不満を初めて家族にぶちまけた。
高校3年の夏に折り合いの悪い春夫から離れて受験勉強に専念するため、佐々木家を出て家賃5000円のアパートで一人暮らしを始め、アルバイトで自活する。借りた部屋は偶然にも錠島の隣の部屋だった。春夫から謝罪されると「愛子のために」と佐々木家に戻る。
京都大学医学部を卒業後、医師となる。
吉岡滝乃(よしおか たきの)→ 麻生滝乃(あそう たきの)→ 吉岡滝乃
演 - 大竹しのぶ(少女期〈回想〉:戸田恵梨香
美月の養母。老舗旅館「椿屋」女主人。子供のころから椿屋の跡継ぎとして育てられたが、戦後両親を亡くし、24才で女主人となった。春夫からは「滝さん」と呼ばれている。君江によれば若いころ作家の青年と交際していたが、「椿屋」を継ぐために彼を諦めた(物語後半で、その彼が麻生祐二であることが示される)。春夫を愛子と見合いさせて豪華な結婚式まで挙げさせ、「椿屋」の隣家に住まわせる。
美月が生まれてから佐々木家に何かと介入し(いつでも行けるように「椿屋」と佐々木家を渡り廊下で繋ぐ改築まで行ったほど)、美月には自分を「お母ちゃま」と呼ばせ、実母の愛子から引き離して自分の子供同然に育てる。「自分のような苦労はさせたくない」という理由で、美月は「ええとこ」にお嫁に行かせると決めている。
撮影所関係者は椿屋のお得意様だが「身分が違う」と美月が接触することを嫌い、子役の晋八が美月と親しくすると仲を引き裂く。さらに、高校卒業後の美月が映画に憧れて女優を目指すと「役者とヤクザは一字違い」と猛反対する。しかし、美月が東京に行ってしまうことを恐れ、手元に置いておくために黒田にこっそり相談して美月の大京採用を後押しし、大学に休学届を出していた。美月の大京入社から1ヶ月後、酔って「椿屋」の玄関に押しかけ大声で騒ぐ先輩大部屋俳優たちに「一流の役者になってからおいでやしとくれやす」と毅然と叱責して帰らせた。
美月が錠島と交際をしていると知ると、興信所に錠島の過去を調べさせ、交際に反対。美月と錠島を会わせないため、錠島に手切れ金を渡し、美月をアルバイトで椿屋の仕事を手伝わせたりした。その事実を知った美月から「私の心も錠島さんの心もお金では買えない」と手切れ金を返される。
麻生と結婚する時には旅館の仕事を美月に押し付けて大京を辞めさせるなど、自己中心的に描かれた。
麻生と離婚すると「椿屋」に戻ったが、心筋梗塞により死去。
初回登場以来、和装で通していたが、麻生との結婚生活だけは洋装で過ごしていた。「椿屋」へは再び和服姿で戻っている。
宮本 君江(みやもと きみえ)→ 久保 君江(くぼ きみえ)
演 - 藤山直美(少女期〈回想〉:大橋絵里加
「椿屋」の住み込みの下働き。8月15日生まれ[7]。滝乃と同年齢だが、子供っぽいところがある。大雑把な面が目立つが明るく朗らか。
熊本出身。早くに両親を亡くし、祖母からは「帰って来るな」と言われて10才で椿屋に奉公に出る。滝乃からはその時以来「君ちゃん」と呼ばれて可愛がられていた。郷里では、家が貧しかったために学校に行けずに畑仕事などを手伝っていたため、読み書きが苦手。小学校に上がった美月から少しずつ字を教わっていた。
時代劇映画が大好きで、暇さえあれば近所の撮影所に見学に行っている。テレビの時代が来ると『月光仮面』や『ひょっこりひょうたん島』に夢中になる。
登園拒否していた美月のために、映画スターの真似をしたり、撮影所に連れて行ったりして美月と心を通わせる。また、助監督の杉本に恋をしてしまい、杉本へのラブレターが幸太郎の勘違いで黒田に渡る騒動に発展し、滝乃から謹慎を命じられる。
謹慎中に美月と撮影所に行ったことが滝乃に知れると、激怒した滝乃から「朝までに出て行って」と解雇される。30年ぶりに故郷の熊本県山鹿へと帰り、祖母と再会し、子供のころから念願だった燈籠踊りに参加。怒りの解けた滝乃からも許されるが祖母と暮らすことを選ぶ。それから4年後に祖母が他界し、遠くの農家へ嫁いでいった。結婚後の姓は「久保」。
帰郷後も美月との文通は続いている。
君江が夫と組合の旅行ツアーで京都に行って久しぶりの椿屋に挨拶に伺う。そこで滝乃と佐々木家と再会し、美月が女優になったことを喜んだ。
また美月が宮崎を訪れた時に再々会を果たし、コミック版でも終盤に「椿屋」を訪れている。
和田 泰子(わだ やすこ)
演 - 内田直
住み込みの仲居。通称「やっちゃん」。実家は綾部
「椿屋」に出入りするエリート編集者を狙い、吉村と恋仲になる。住み込みをやめてアパートで一人暮しすると申し出るが、滝乃からは「高望みしても傷つくだけ。遊ばれている」と一蹴される。
滝乃の企みで美月がアルバイトで「椿屋」を手伝っていたときは綾部の実家に帰省させられていた。
滝乃から「君江のように一緒に暮らして育つ愛情もあるんだから、笹守の彰と結婚して」との勧めを受けて彰と結婚する。
笹守 彰(ささもり あきら)
演 - 戸田都康
仕出し料理屋「笹守」の若旦那。
撮影所では時々エキストラを務めており、美月の新人いじめを見破った。
のちに泰子と結婚する。
麻生 祐二(あそう ゆうじ)
演 - 沢田研二
小説家。滝乃の元恋人。妻と死別後に滝乃と再婚する。しかし、椿屋の女将業と両立しても良いという麻生と、何もかも捨てて嫁いできた滝乃の心にすれ違いが生じ、5年後に離婚する。滝乃の臨終の床には駆けつけた。
中内俊也(なかうち としや[8]
演 - ベンガル
「椿屋」の常連客。大京の映画の原作小説を執筆している。君江曰く「エロ(小説家の)先生」。君江の荒っぽいマッサージがお気に入りである。
黒田の依頼で幸太郎主演映画『葉隠仙鋭』の原作を書き下ろし、映画も本もヒットする。が、映画「仙鋭シリーズ」が、「完結篇」までの約7年間、人気作品として大京を支え続けたのに対し、本の方は映画の終盤期にはあまり売れなくなっていた。
その後、やはり黒田の依頼で、ムササビ銀次郎を主人公として書き下ろした『無頼人』原作本は、初版8万部という皮算用を打ったが、映画は当たらず1週間で上映打ち切り、映画パート2も幻となった。
花尾 武(はなお たけし)
演 - 桂米朝
「椿屋」の常連客。相当格上の客として扱われている。
吉村
演 - 中川浩三
椿屋に出入りする編集者。

大京映画撮影所 編集

黒田 茂光(くろだ しげみつ)
演 - 國村隼
社長(後に会長・名誉会長)。黒ぶち眼鏡とちょび髭がトレードマーク。よく「わが大京映画は永遠に不滅である!」と熱弁を振るう。映画に対する情熱は人一倍で、テレビ興隆・映画斜陽の時代にあっても、太秦の映画の灯を絶やしてはならないという使命感に燃えている。滝乃のことは「お滝」と呼び、若いころは「華のある」滝乃を女優にして映画を撮りたいと思っていた。
危機に直面するたびに、関川と共に雀蓮を訪れて神託を仰ぐ。それによって、同業他社との激戦時代は新人の幹幸太郎を発掘、そして映画産業斜陽の兆候が鮮明になると、中内俊也原作・幸太郎主演の時代劇映画『葉隠仙鋭(はがくれせんえい)』をヒットさせ、何度か社運を救ってきた。
女優志願の美月に懇願され、即席のオーディションを行い「才能はあるが華がない」と評価し大部屋女優に採用する。神託で超大作『無頼人』制作を企画する。滝乃の意向を汲み、いじめられて辞めるよう仕向けるため入社1ヶ月の美月に『無頼人』で端役を与えた。だが観客不入りで1週間で上映打ち切り、看板スターの幹幸太郎が本作主演を最後に大京を去るという痛手で会社存続の危機に直面する。テレビ時代劇に本格参入を決定し、古参人員の大幅削減・若手抜擢で一時は社運も上向きかけたが、テレビ『夢死郎』の模倣殺人未遂事件により、皮算用に終わった。
終盤では90歳を超える高齢ながら、杉本の映画制作にアドバイスを与える。また、剣之介が主演ドラマで配役に不平を言ったときは、眼鏡を外して髭を剃り、自ら敵役として出演した。
関川 徹(せきかわ とおる)
演 - 石井正則
大京映画社員で黒田の忠実な右腕。(後に社長・会長)。生真面目・几帳面な性格。
大京の重役を歴任するが、実権は黒田と杉本が掌握しているため、その間に挟まれ、よく貧乏くじを引かされている。
家出した美月を撮影所に探しに来た愛子を一目見て以来、片想いを続けている。美月が大部屋俳優になると、新人いじめを調査し、愛子にこっそり報告していた。
大京のテレビ進出に伴いプロデューサーに任命されると杉本のサポート役になる。
杉本 英記(すぎもと えいき)
演 - 堺雅人
助監督(後に監督・社長)。二枚目俳優のように端麗な容姿から、君江やもみじなど、ファンが多い。映画不振の大京でテレビシリーズの監督を務めて注目される。
幼い頃からの美月をクリキン・モモケン・幸太郎とともに長年知っており、オードリーと聞いて美月を嘲笑しなかった最初の人物。また、美月とは時代劇や映画の制作に関する話題が合い、初めて時代劇のラッシュ(編集前フィルム)を見せた。
テレビ時代劇では監督に就任。『惨殺浪人・夢死郎』 制作にあたり、錠島主演で若いスタッフを起用し、新しい時代劇を模索する。
スターとして成功した樹里から告白を受けて一時期は恋仲となり、彼女の病死まで続く。
社長に就任すると、初の監督を務める美月を様々な形で支援。
実は密かに美月に想いを寄せるが、それが報われることは無かった。それでも美月を支え続けた。
幹 幸太郎(みき こうたろう)
演 - 佐々木蔵之介
大京の新鋭スター役者。高校の時に大京入りし、『若侍七変化』『葉隠仙鋭』など多くの人気作の主演を務め、時代劇の大御所俳優へと上り詰める。クリキン・モモケンが去ってのちは一枚看板役者として大京を支えた。晋八の代役を務めた美月のことを「ダイビングミッキー」と呼んで評価している。
杉本とともに、美月の人生に多大な影響を与える。
元々視力が悪く、普段は眼鏡をかけないと近距離でも見にくい。好物はコーラ(大京卒業後はジンジャーエール)。
美月が入社した頃には新婚で、上賀茂に邸宅を構えていた。
昭和47年、映画『無頼人』での主演を最後に撮影クランクアップで大京卒業を宣言する。
中山 晋八(なかやま しんぱち)
演 - 仁科貴(少年期:柴田光
撮影所で子役を務める少年で、太秦商店街に住む。当初、撮影所に来た美月を邪魔者扱いしていたが、やがて打ち解けて親友となる。滝乃からは「釣り合わない」と嫌われていた。
全く泳げず、『葉隠仙鋭』のロケで川に飛び込むシーンでは付き人として連れてきた美月に代役になってもらう。『葉隠仙鋭』シリーズではながらく子役の千吉役を務めていたが、完結編では「芝居が下手」という理由で降板させられている。
成長してからは大部屋俳優となり、本業以外に父の経営する「カツドウ屋」を手伝ったり、大部屋では昼食用のおにぎりも売って稼いでいる。新人の美月を「付き人だった」としていじめから庇うが、もみじたちには逆らえず、時にいじめに加担させられてしまう。
美月が錠島と恋仲になった当初は対抗心を持って接していた。
監督になった杉本から殺陣を指導する殺陣師に指名され、泣く泣く役者の道をあきらめ、19歳で殺陣師に転向する。
1度だけ川谷拓三(仁科貴の実父)の物真似を披露した。
錠島 尚也(じょうじま なおや)
演 - 長嶋一茂
大部屋俳優。通称「ジョー」「噛ませ犬のジョー」。無口で楽屋ではほとんど口をきかない。戦後の混乱期に親に捨てられ、横浜の養護施設で育つが、施設からの脱走や窃盗を繰り返した末に神戸の少年院に入れられ、地獄のような生活が嫌で二度も脱走したことがある。本名は古井潔(ふるい きよし)だが、施設で付けられた名前であり、出生時の名前や生年月日は不明。
少年院出所を経て18歳で大京ニューフェイスとして入社し、スター候補で主演映画も決まっていたが、企画が流れて大部屋俳優に落ちぶれる。他の大部屋俳優と馴染もうとしないが、映画に対する情熱はあり、幸太郎や晋八には理解されている。
美月と恋仲になるも、幸太郎が大京を離れたのちに看板俳優に抜擢されると増長。「樹里とは何もない」と美月に言っていたが、スポーツ紙で樹里との熱愛が騒がれると、「オードリーのことは(精神的な支えに)利用した」と平然と美月を捨ててしまう。しかし、『惨殺浪人・夢死郎』を模倣した傷害事件の影響と低視聴率が原因で失敗。一時は特撮スーツアクターで食い扶持を稼ぐ。
美月の監督映画『MUSASHI』で再び主演に挑み、映画の成功後に美月にプロポーズをするも断られる。しかし、誰とも結婚しないと決めた美月から「一緒に映画を作ろう」と言われ、杉本とともに受け入れる。
栗部 金太郎(くりべ きんたろう)
演 - 舟木一夫
クリキン」の愛称で親しまれている大京のスター俳優。サ行の滑舌に難があるが、それが逆に大衆受けしている。手品ができる。登園拒否をしていた幼い頃の美月を撮影所で温かく迎えた。
NHK大河ドラマ太閤記』への出演依頼を黒田が勝手に断ったことに激怒、以前から考えていたフリー宣言を黒田に突き付けて大京を去る。
晩年は落ちぶれ、人目を避けて生活していたが、復帰した時にはブランクを感じさせない往年の名優ぶりを見せる。
京都の東山に豪邸を建てていたことから「東の御大(おんたい)」とも呼ばれていた。
桃山 剣之助(ももやま けんのすけ)
演 - 林与一
モモケン」の愛称で親しまれている大京のスター俳優。テレビ出演などの幅を広げるため、クリキンとほぼ同時期にフリー宣言をして大京を去った。
「東の御大」に対し、鴨川に居を構えていることから「川の御大」とも呼ばれていた。
雀蓮(じゃくれん)
演 - 三林京子
占いが得意な謎の尼僧。黒田からたびたび相談を受け、神託で会社経営のアドバイスをしている。
なぜか、自分に関わることだけは全く占うことができない。
青葉城 虎之介(あおばじょう とらのすけ)
演 - 菊池隆則
大部屋俳優。錠島のライバル。愛称は「トラ」。短気だが熱血漢。実は金太郎と雀蓮の隠し子。空手が得意な悪役志望の役者。
顔は二枚目だが、メイクをすると残忍な顔になる。演技は下手。一方、殺陣は上手く、斬られ役としては一流。「千回死ぬこと」を目標にスターに斬られまくっている。そのときにできた背中や腹の切り傷が沢山あり、「これは東の御大」「これは川の御大」と自慢している。
若手女優の樹里に想いを寄せていたが、相手にされることなく彼女の病死により叶わぬ恋となった。
大京では斬られ役ばかりで芽が出なかったが、香港に渡って「タイガー・ウォン」の芸名でカンフー映画で活躍。帰国後に改めて時代劇俳優の道を進む。
二階堂 樹里(にかいどう じゅり)
演 - 井元由香
ニューフェイスで入社した若手女優。錠島と同じく大部屋の役者になっている。美月に新人の仕事や「衣装取り」について教える。自分の名前を売って有名になるために競争率が少ない大京へ入社した。時代劇や他の女優らを嫌っているが、美月には好意的に接する。虚言癖があるようで、既婚者の幸太郎と交際していると打ち明けて美月を驚かせる。
女優として成功するべく関川・錠島・杉本に次々媚びを売る。東京で子供向け番組『ポケットえりかちゃん』の主役を掴んで成功。杉本に告白してめでたく恋仲となり、スターとしての活躍が続く。そんな中、脳動静脈奇形にかかり、杉本からすぐに手術するように説得されても撮影に挑み、撮影後に倒れ、手術が手遅れのまま早逝する。
朝倉 もみじ(あさくら もみじ)
演 - 三田篤子
古参の大部屋女優。かつては将来を嘱望されたニューフェイス。20歳の時の『嵯峨野の姉妹』が生涯唯一の主演作で(本人曰く「B面映画(=併映用映画)」)、この中であさひと共演している。
大部屋俳優たちのボス的存在で、男優たちも逆らえない。過去に錠島にちょっかいを出して拒まれたことがある。
入社したての美月に恒例の新人いじめを行う。美月が『無頼人』の端役になると、酔った大部屋俳優たちと「椿屋」に押し掛けるが、滝乃に厳しく断られ追い返される。また、撮影本番ではあさひとテグス糸を張って美月を転倒させようとしたが、錠島の機転によって失敗に終わる。
美月へのいじめをやめるように懇願した晋八には「惚れているのか」とからかい、「有望な芽やから潰す、それがうちの女優哲学」と言い放つ。
一時的に美月へのいじめの手を緩めたが、昭和47年夏、大京の古参組リストラ策の一環として指名解雇(指名解除)され手フリーになる。
フリーになると初めてレギュラーでのドラマ出演を実現した。
山野 あさひ(やまの あさひ)
演 - 山口智恵
大部屋女優。5歳上の先輩・もみじを「もみじ姉さん」と呼んで慕っている。
太秦商店街では実家が漬物屋を営んでおり、「カツドウ屋」とは隣同士である。
幸太郎の追っかけファンで、幸太郎を「幸様(こうさま)」と呼んでいる。自宅部屋や楽屋ではプロマイド写真や切り抜きなどの幸太郎グッズで溢れており、幸太郎が大京を去ると分かると「カツドウ屋」でヤケ酒を飲みながら大泣きしていた。
『惨殺浪人・夢死郎』の制作中に幸太郎が椿屋に宿泊していることを知り、翌朝椿屋の門前で幸太郎と再会する。
岬 曜子(みさき ようこ)
演 - 岡田薫
大部屋女優。日本舞踊の名取。和服の着こなしが上手い和風美人。惚れやすい性格。実家は京都で古道具屋を営んでいる。
ストーリーが進むと「椿屋」で働く。
梓と恋に落ちるが、三角関係になり失恋。
夢 小春(ゆめ こはる)
演 - 長瀬有紀子
大部屋女優。生まれも育ちも太秦。サラリーマン家庭で育った。長い物には巻かれる典型的タイプ。
幸太郎に会えると思って大京へ入社した。楽屋では浴衣の代わりにワンピースを着ていることが多い。
武智 里子(たけち さとこ)
演 - 平井三智栄
大部屋女優。日本映画を専攻する女子大生。時代劇女優に憧れて大京入りした。
実家は大阪の豆腐屋。世渡り上手なため、もみじ・あさひグループに上手く溶け込んでいる。
原田 寛次郎(はらだ かんじろう)
演 - 腹筋善之介
大部屋俳優。晋八や虎之介とよくつるんでいる。愛称は「ハラカン」。「九州の小島で5歳まで猿に育てられた」らしく、本人曰く「日本語が苦手」。ムードメーカー的存在。
芝居は下手なのだが、身のこなしが軽く、危険なアクションシーンやスターのスタントを専門に演じて重宝がられている。
岩手 千代蔵(いわて ちよぞう)
演 - 松永吉訓(まつなが よしのり[9]
大部屋俳優。馬面の顔立ちから愛称は「ウマ」。
殺陣が得意なため、斬られ役として重宝がられている。
撮影所での付き人は一流で、クリキン・幸太郎の雑用係も兼ねる。
力石 勲(ちからいし いさお)
演 - 明楽哲典
大部屋俳優。一般のサラリーマン家庭で育った。愛称は「リキ」。
トンボ切りなどのアクロバティックな殺陣が得意。
スターになった虎之介が凱旋してきたときには付き人として帰って来る。
木村 拓蔵(きむら たくぞう)
演 - 岡田友孝
大部屋俳優。小太り気味で首がないのが特徴。愛称は「お地蔵さん」。死体専門に演じる。
妻子持ちで妻は看護婦。毎日愛妻弁当を持参している。
昭和47年夏、もみじ・六兵衛と共に大京を指名解雇された。その後、布団や健康食品のセールスマンに転身し、「カツドウ屋」に集まるかつての仲間たちに布団の売り込みに来た。
高松 佐助(たかまつ さすけ)
演 - 西村正樹
大部屋俳優。
村木 六兵衛(むらき ろくべえ)
演 - 夢路いとし
古参の役者。愛称は「ロクさん」。
昭和47年夏、もみじ・お地蔵と共に大京を指名解雇される。フリーになると他社の映画の端役を務めるようになる。
(役名クレジットの無い男優)
演 - 福本清三
第12回、君江と小学5年の美月が代役を頼まれた作品の撮影場面に登場。「ショバ代を出せ」と2人を刃物で脅しているところを、幸太郎に帯を斬られる。番組クレジットは役名が無く演者名のみ。第13回の映画再生場面でも登場。
(殿様役の男優)
演 - 中島らも
第43回、映画撤退を決めた大京の最後の映画(日高監督の大京最後の作品でもある)のクランクアップシーンに出演、もみじと共演。番組クレジットの役名は「殿様」。
日高 良彦(ひだか よしひこ)
演 - 多賀勝一
大京映画のベテラン監督。
長年に亘り大京で監督を務めてきたが、映画撤退を決めた大京最後の映画のクランクアップで監督業を引退。大京を去る前、黒田から渡された花束を地面に叩き付けてリストラされる恨み節をぶつけた。
加納 司(かのう つかさ)
演 - 南谷峰洋
演出助手。第30回より登場。美月が高校卒業式後、6年半ぶりに撮影所を訪れた時、撮影中の杉本からビシビシと指示を出されていた。
杉本が監督に就任したと同時に助監督を務める。
奥谷 琴子(おくたに ことこ)
演 - 水野麗奈
結髪担当。大京の小道具さんの娘。愛称は「琴ちゃん」。髪合わせからメイクまで上手くこなす。
虎之介に惚れており、香港に行くことが決まった彼を追いかけるように香港に渡った。
宮永 良一(みやなが りょういち)
演 - 白川明彦
撮影担当。愛称は「宮さん」。
新里 隆(にいさと たかし)
演 - 鍋島浩
照明担当。愛称は「里さん」。
榊原 紀代麿(さかきばら きよまろ)
演 - 麿赤兒
衣装担当。愛称は「マロさん」。いかつい見た目をしているが、新人の美月に「『頑張る』言うな。プロなら頑張るのは当たり前」「撮影所は勉強するとこやない。勉強したいなら学校へ行け」と言い、頼りになる大人としての存在感を見せる。
美月曰く「優しいが、言うことはパパ(=春夫)以上に難しい」。
『惨殺浪人・夢死郎』の企画会議中ではキセルでタバコを吸っていた。
野村 嘉一
演 - 下元年世
大京の脚本家。急ぎの脚本の時はよく椿屋に缶詰にさせられる。黒田・中内・関川と『葉隠仙鋭』『無頼人』の打ち合わせを椿屋で行う場面がある。

その他 編集

広井 均(ひろい ひとし)
演 - 桂吉朝
NHK職員。大河ドラマ太閤記』のキャスティングに際し、信長役にクリキン・光秀役にモモケンを配すべく大京に出演交渉に訪れたが、黒田に「電気紙芝居ごとき」と、本人たちに会えぬまま追い返された(第17回)。
中山 八郎(なかやま はちろう)
演 - 佐川満男
晋八の父親。太秦商店街では昔から大部屋俳優やスタッフたちの出入りするうどん屋「カツドウ屋」を営んでいる。店では酒も出すので大部屋俳優たちが居酒屋代わりに利用している。
時々店を晋八に任せ、隣の漬物屋(あさひの実家)の主人と将棋を指している。
宮本 スエ(みやもと すえ)
演 - 津島道子
君江の祖母。両親を亡くした孫の君江を育てていたが、極貧生活のため泣く泣く京都に奉公に出す。この時「帰ってきたらいけん」と言って別れたため君江は二度と熊本に帰れないと思い込んでいた。椿屋を出て来た君江と30年ぶりに再会する。再び君江と一緒に暮らし始めたが、その4年後に他界。17歳になった美月が久しぶりに山鹿を訪れた時には、スエと君江の家は既に取り壊されて跡形もなくなっていた。
リチャード 佐々木(リチャード ささき)
演 - トロイ
春夫の甥にあたり、米国育ちの日系2世。日本語は話せるが関西訛りが強い。宮本武蔵をこよなく愛する。父親は春夫の兄で、米国で花屋を営んでいる。
ベトナム戦争に従軍し、昭和47年夏、2週間の休暇を利用して初めて京都の佐々木家を訪れた。戦争の悪夢と死への恐怖に苦しむが、晋八演出のチャンバラを見て元気づけられ、沖縄の米軍基地に帰って行った。
渡米した春夫と日米合作映画の企画を立ち上げたが、幻に終わる。
久保 幸太(くぼ こうた)
演 - 桂南光
君江の夫。君江とともに組合の旅行ツアーで京都に行って初めて椿屋に宿泊する。椿屋では熊本から持ち寄ったスイカを差し入れした。

スタッフ 編集

NHKの保管資料からは、東京五輪(1964年)札幌五輪大河ドラマなどの映像の一部が使われている。

放送日程 編集

回数 放送日 演出
2000年
1 1 - 6 10月02日 - 10月07日 長沖渉
2 7 - 12 10月09日 - 10月14日
3 13 - 18 10月16日 - 10月21日 高橋陽一郎
4 19 - 24 10月23日 - 10月28日
5 25 - 30 10月30日 - 11月04日 長沖渉
6 31 - 36 11月06日 - 11月11日
7 37 - 42 11月13日 - 11月18日 高橋陽一郎
8 43 - 48 11月20日 - 11月25日 柳川強
9 49 - 54 11月27日 - 12月02日 長沖渉
10 55 - 60 12月04日 - 12月09日 高橋陽一郎
11 61 - 66 12月11日 - 12月16日
12 67 - 72 12月18日 - 12月23日
13 73 - 74 12月25日 - 12月26日 訓覇圭
2001年
14 75 - 77 1月04日 - 1月06日 訓覇圭
15 78 - 83 1月08日 - 1月13日
16 84 - 89 1月15日 - 1月20日
17 90 - 95 1月22日 - 1月27日
18 96 - 101 1月29日 - 2月03日
19 102 - 107 2月05日 - 2月10日
20 108 - 113 2月12日 - 2月17日
21 114 - 119 2月19日 - 2月25日
22 120 - 125 2月26日 - 3月03日
23 126 - 131 3月05日 - 3月10日
24 133 - 137 3月12日 - 3月17日
25 138 - 143 3月19日 - 3月24日
26 144 - 149 3月26日 - 3月31日 長沖渉

総集編 編集

2001年8月13日 - 16日にBS2で17時 -18時、地上波では同年12月25日 - 28日の8時35分 - 9時35分に放送された。

受賞歴 編集

エピソード 編集

前々作の『あすか』の舞台となった老舗和菓子屋の「扇屋一心堂」「正直屋」が作中のセリフにしばしば登場する。また本作放送から21年後、同じく昭和期の太秦撮影所が舞台の一つとなっている2021年度下半期『カムカムエヴリバディ』では、本作登場人物の時代劇スター「桃山剣之助」と一文字違いながらも読みは同じ名前の時代劇スター「桃山剣之(演:尾上菊之助)」が登場した[10]

滝乃が麻生と再会した際には、滝乃が麻生のことを以前より太ったと述べており、麻生を演じる沢田研二がこの時期に太っていた事実をなぞっている。また麻生と結婚した時期には、滝乃は劇中で沢田研二の持ち歌の「勝手にしやがれ」を口ずさんだことがあった。

子役時代の戸田恵梨香が出演した作品であり、2018年度下半期『スカーレット』ヒロイン起用が発表された際に本作に出演した過去が再注目された[11]

関連書籍 編集

小説 編集

  • 大石静(原作)、葉月陽子(ノベライズ)、双葉社
    • オードリー 小説版1(2000年10月1日発売、ISBN 4-575-23404-4
    • オードリー 小説版2(2001年1月15日発売、ISBN 4-575-23406-0
    • オードリー 小説版3(2001年3月10日発売、ISBN 4-575-23410-9

漫画 編集

  • オードリー、大石静(原作)、荻丸雅子(作画)、双葉社(ジュールコミックス)
  1. 2000年10月1日発売、ISBN 978-4575332414
  2. ‎2001年01月1日発売、ISBN 978-4575332452
  3. 2001年03月1日発売、ISBN 978-4575332490

ガイドブック 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d NHK放送文化研究所 編『NHK年鑑2001』日本放送出版協会、2001年10月30日、140頁。 
  2. ^ 放送年表 2000年代”. 朝ドラ100. NHK. 2024年4月15日閲覧。
  3. ^ NHK 連続テレビ小説と視聴者 −“朝ドラ”はどう見られているか −” (PDF). メディア研究部. NHK放送文化研究所. p. 148 (2020年1月30日). 2024年4月7日閲覧。(「付表1 NHK 連続テレビ小説【作品一覧表】」の154頁の63)
  4. ^ 堺雅人”. キネマ旬報WEB. キネマ旬報. 2024年4月9日閲覧。
  5. ^ 佐々木蔵之介”. NHKアーカイブス. NHK. 2024年4月9日閲覧。
  6. ^ 大河ドラマ「光る君へ」脚本・大石静 連続テレビ小説「オードリー」再放送”. WEBマガジン. NHK京都放送局 (2024年4月5日). 2024年4月7日閲覧。
  7. ^ 1965(昭和40)年の熊本で、帰郷した君江と、ついて来た美月との間で、「今日何日(なんにち)?」ー「8月14日」「あした灯籠まつり、ー そう、君ちゃんの誕生日やんか!」という会話が交されている(第27回)。
  8. ^ 『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 オードリー』日本放送出版協会・2000年9月、p.39。
  9. ^ 役者名の読みは、松永吉訓<東映剣会”. 東映京都撮影所. 2024年5月7日閲覧。
  10. ^ “朝ドラ『カムカムエヴリバディ』京都撮影所が舞台の2000年度後期朝ドラ『オードリー』はどんな作品か”. エキレビ (exciteニュース). (2022年2月18日). https://www.excite.co.jp/news/article/E1645161702559/ 2024年4月7日閲覧。 
  11. ^ 戸田恵梨香:子役時代の朝ドラ話に赤面 大石静「いい雰囲気を出していた」 2018年10月05日 2024年4月7日閲覧

外部リンク 編集

NHK 連続テレビ小説
前番組 番組名 次番組
私の青空
(2000年度上半期)
オードリー
(2000年度下半期)
ちゅらさん
(2001年度上半期)
NHK BSBSプレミアム4K 連続テレビ小説・アンコール
まんぷく
(2023年度下半期)
※2023年10月2日から
11月30日までは
BSプレミアムBS4Kで放送。
オードリー
(2024年度上半期)
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