オトギリソウ科(オトギリソウか、Hypericaceae)はキントラノオ目に属する科で、約9属560種からなる[1]

オトギリソウ科
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabiids
: キントラノオ目 Malpighiales
: オトギリソウ科 Hypericaceae
学名
Hypericaceae
Jussieu, nom. cons.

低木から草本まであり、つる性のものもある。温帯から熱帯まで広く分布する。薬草として用いられてきた草本のオトギリソウセイヨウオトギリなどを含む。また観賞用に栽培されるものとして、黄色い花が美しいビヨウヤナギキンシバイなどがある。

従来の分類

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オトギリソウ科(Clusiaceae(クロンキスト体系)またはGuttiferae(新エングラー体系))は双子葉植物に属する科で、約40属1000種から構成されていた。クロンキスト体系ではツバキ目とし、一方新エングラー体系ではツバキ科マタタビ科などとともにオトギリソウ目としてまとめていた。

テリハボク亜科 Clusioideae ・オトギリソウ亜科 Hypericoideae の2亜科に分けられていた。APGにおいては、前者はフクギ科テリハボク科、後者はオトギリソウ科となっている。

また、APGでは "Clusiaceae" という学名はフクギ科に対応している。

系統

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テリハボク科フクギ科カワゴケソウ科ヤチモクコク科の4科とともに "clusioid" と名付けられた単系統群を構成する。このクレードキントラノオ目に属することが分かっているが、他の科との関連は未確定である[2]

clusioid clade

ヤチモクコク科 Bonnetiaceae

フクギ科 Clusiaceae

テリハボク科 Calophyllaceae

オトギリソウ科 Hypericaceae

カワゴケソウ科 Podostemaceae

下位分類

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3連に分けられる[3]

脚注

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  1. ^ Hypericaceae in APWeb”. 2012年10月8日閲覧。
  2. ^ Brad R. Ruhfel, Volker Bittrich, Claudia P. Bove, Mats H. G. Gustafsson, C. Thomas Philbrick, Rolf Rutishauser, Zhenxiang Xi, Charles C. Davis (2011). “Phylogeny of the clusioid clade (Malpighiales): Evidence from the plastid and mitochondrial genomes”. Am. J. Bot. 98 (2): 306-325. doi:10.3732/ajb.1000354. 
  3. ^ Andrea S. Meseguer & Isabel Sanmartín (2012). “Paleobiology of the genus Hypericum (Hypericaceae):a survey of the fossil record and its palaeogeographic implications”. Anales del Jardín Botánico de Madrid 69 (1): 97-106. doi:10.3989/ajbm.2306. 
  4. ^ a b c 邑田仁監修・米倉浩司著『維管束植物分類表』北隆館、2013年4月25日、81頁、ISBN 978-4-8326-0975-4

外部リンク

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