アポトーシス (Official髭男dismの曲)

アポトーシス」は、日本バンドOfficial髭男dismの楽曲。2021年8月18日発売のメジャー2ndアルバム『Editorial』のリードトラックとして2021年8月11日に各音楽配信サービスにて先行配信された。楽曲はApple MusicのCMソングに起用されている。

アポトーシス
Official髭男dism楽曲
収録アルバムEditorial
リリース2021年8月11日 (2021-08-11)
規格
ジャンルJ-POP
時間6分29秒
レーベルIRORI Records
作詞者藤原聡
作曲者藤原聡
その他収録アルバム
Official髭男dism one-man tour 2021-2022 -Editorial- @SAITAMA SUPER ARENA
チャート順位
Official髭男dism 先行配信 年表
  • アポトーシス
  • (2021年)
ミュージックビデオ
アポトーシス - YouTube
映像外部リンク
[製作ドキュメント]Official髭男dism - アポトーシス - YouTube
[Behind The Scenes]Official髭男dism - アポトーシス - YouTube

背景 編集

バンドは2021年6月24日に行われた有観客オンラインライブ「Official髭男dism Road to one - man tour 2021-2022」の中で、8月18日にメジャー2枚目のアルバム『Editorial』をリリースすることを発表していた。

7月9日、YouTube上にて収録曲の概要と楽曲の前奏部分を含む映像がアルバムの特報第1弾として公開された[3]。また、これについてファンの間では過去にVo.藤原聡インスタグラムのライブ配信にて演奏された部分が楽曲の一部なのではないかと囁かれた[4]

7月31日、同じく第2弾として藤原が楽曲の一部を弾き語りする映像が公開された。このフルバージョンは、一発録りで約10分に渡り演奏したものであり、アルバムのBlu-ray/DVD盤にスペシャルコンテンツとしてタイトルナンバー『Editorial』と合わせて映像が収録されている[5]。また、同日Official髭男dismがDJを務めるFM802LANTERN JAM TIMES』で楽曲の音源も初公開された。普段はメンバーがランダムで出演しているが今回は全員が登場した[6]

リリース 編集

2021年8月11日にアルバムのリリースに先駆けて楽曲が各音楽配信サービスにて先行配信された [7]。同月18日にはアルバムのリリースと共にApple Music・YouTube上でミュージックビデオを公開[8]。この日は藤原が30歳を迎える前日でもあり、アルバムについて自身のツイッター上では「20代大トリの日にこの力作を世に送り出せた事を嬉しく思ってます」と述べた[9]

8月22日、アルバムのBlu-ray/DVD盤にスペシャルコンテンツとしてタイトルナンバー『Editorial』と合わせて収録されている本楽曲が、ダイジェストとして前述のものよりも長く録音されている映像が公開された。

8月28日には「Official髭男dism 『Editorial』発売記念ONLINE FREE LIVE」が開催された。これに伴い、バンドがフィーチャーされたBeats by Dr. Dreドキュメンタリー『Beat x Beat: Official髭男dism “アポトーシス”』がApple MusicとYouTubeで公開された。『Beat x Beat』は世界のトップアーティストによる制作のインスピレーションを紐解くBeatsが手掛けるドキュメンタリーシリーズであり、小原穣が監督を務め楽曲の舞台裏に密着している。藤原はこの曲について、「例えば木の葉が紅葉して、最後に枯れて木から離れて落ちていく。タイトルの「アポトーシス」は<プログラム細胞死>を意味します。自分が29歳を迎え、残された20代があと1年になった時に、自分の大切な人たちはいつまで元気でいてくれるだろうか、と考えたことが楽曲制作のはじまりでした」と述べた[10]

9月29日にはミュージックビデオのメイキング映像がYouTube上に公開された。映像内ではメンバーそれぞれが楽曲制作に対する想いやこだわりを語っている[11][12]

テーマと音楽性 編集

本楽曲では、限られた人間の命の営みが地球のプログラム細胞死になぞらえて描かれている[13]。藤原は本楽曲の制作やそのテーマについて以下のように述べている。

「歌いたいことが定まったのはちょうど2020年の自分の誕生日の日でした。あと1年で30ってことで、僕に残された20代の時間はわずかなんですけど、そこに思いをはせた時に、自分の中に不安や憂いだったりっていうものがあって。今までそういうものを曲にしちゃいけないと思ってたけど、これを綴って残しておきたいなという風に思ったのがきっかけで、この曲を作りましたね」 — 藤原聡、Mikikiに掲載されたインタビュー[14]

楽曲は、前半では少しノイズ混じりなエレクトロニックなトラック的なサウンドが用いられており、後半でグッと生身のサウンドに転換する構成となっている[13]。ギターの小笹は「力強さ」を意識して「ストリングスがやりそうなフレーズをギターのツインリードでハモって」弾いたという[14]

評価と批評 編集

  • Apple Musicはアルバム『Editorial』のレビューにて本楽曲について、「大人の年齢に差しかかった彼の心情が繊細な描写でつづられる一方で、雄大な感覚を携えた歌とサウンドからは名実共にトップクラスのバンドとなった4人の新たな一歩が感じられる。」とコメントした[15]
  • 蔦谷好位置は、テレビ朝日系関ジャム 完全燃SHOW」に出演した際に、「2021年J-POPの最高傑作」として「2021年の年間マイベスト」第1位に本楽曲を選出。「歌詞とともに人生における喜怒哀楽だったりを音楽で表現し、1年かけて丁寧に美しいものを作り上げたことが伝わってくる」といい、数ヶ月でリリースしたり、一曲3分以内といった最近のトレンドに抗っているとも述べた[16]

チャート成績 編集

本楽曲は、2021年8月18日公開(集計期間:2021年8月9日~8月15日)の「Billboard Japan Download Songs」にて週間9,322DLを売り上げて7位に初登場した。アルバム『Editorial』がリリースされた翌週のビルボード・ジャパンチャートでは、ダウンロード4位(12,116DL)、ストリーミング20位(4,263,507再生)を記録し、総合チャート「JAPAN HOT 100」では前週から順位を14上げて、第9位にジャンプアップした[17]。さらに翌週のチャートではダウンロード3位(9,805DL)、ストリーミング13位(5,255,725回再生)と、ともに前週より順位を上げ、総合チャート「JAPAN HOT 100」でも順位を一つ上げて8位をマークした[18]

認定と売上 編集

認定 (RIAJ) 売上/再生回数
ダウンロード 未公表 -
ストリーミング ゴールド 50,000,000

回再生以上

*認定のみに基づく売上/再生回数

ミュージックビデオ 編集

監督はOfficial髭男dismの作品を多く手がけている新保拓人が務めており、映像は3世代の群像劇を描いたドラマパートとメンバーの演奏シーンで構成されている[19]

収録アルバム 編集

収録アルバムEditorial
時間 6分29秒
レーベル IRORI Records
Editorial
(1)
アポトーシス
(2)
I LOVE...
(3)
収録アルバムOfficial髭男dism one-man tour 2021-2022 -Editorial- @SAITAMA SUPER ARENA (Disc 2)
時間 6分30秒
レーベル IRORI Records
Editorial (Live)
(6)
アポトーシス (Live)
(7)
Lost In My Room (Live)
(8)

テレビ披露 編集

日時 放送局 番組名 出典
2021年8月20日 テレビ朝日系 ミュージックステーション SUMMER FES」 [20]
日本テレビ系 バズリズム02 [21]
2021年8月30日 TBS系 CDTVライブ!ライブ!」3時間スペシャル [22]
2021年9月9日(愛知・岐阜・三重以外)

2021年9月11日(愛知・岐阜・三重)

2021年9月13日(再放送)

NHK総合 SONGS [23]


脚注 編集

出典 編集

  1. ^ Billboard Japan Download Songs”. Billboard JAPAN (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
  2. ^ Billboard Japan Streaming Songs”. Billboard JAPAN (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
  3. ^ News, Pony Canyon (2021年7月9日). “Official髭男dism、AL『Editorial』収録楽曲と特報第一弾映像を公開! | PONYCANYON NEWS”. news.ponycanyon.co.jp. 2021年9月8日閲覧。
  4. ^ (日本語) 発表前に少し、、, https://www.youtube.com/watch?v=7WOxcRgKt3k 2021年9月8日閲覧。 
  5. ^ Official髭男dism、藤原聡による弾き語り映像「アポトーシス」一部公開(Billboard JAPAN)”. Yahoo!ニュース (2021年8月1日). 2021年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月18日閲覧。
  6. ^ Official髭男dismニューアルバムのリード曲「アポトーシス」がラジオで初オンエア(音楽ナタリー)”. Yahoo!ニュース (2021年7月24日). 2021年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月18日閲覧。
  7. ^ Official髭男dismのニューアルバム『Editorial』から、リードトラックとなる「アポトーシス」が先行配信スタート!さらにApple Musicキャンペーンに起用決定!”. IRORI Recordsホームページ (2021年8月11日). 2024年5月21日閲覧。
  8. ^ Official髭男dism、新保拓人が監督務める「アポトーシス」MV公開(音楽ナタリー)”. Yahoo!ニュース (2021年8月18日). 2021年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月18日閲覧。
  9. ^ https://twitter.com/satoshi_higedan/status/1427648429921034256”. Twitter. 2021年8月18日閲覧。
  10. ^ Official髭男dism、新曲「アポトーシス」制作の舞台裏に密着したドキュメンタリー映像を公開(THE FIRST TIMES)”. Yahoo!ニュース (2021年8月27日). 2021年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月1日閲覧。
  11. ^ Official髭男dism、「アポトーシス」MVのBehind The Scenesを公開(THE FIRST TIMES)”. Yahoo!ニュース (2021年9月29日). 2021年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月29日閲覧。
  12. ^ Official髭男dism、「アポトーシス」MVの舞台裏公開”. BARKS. 2021年9月29日閲覧。
  13. ^ a b Official髭男dism『Editorial』というアルバムの正体ーーヒゲダンの新たな試行錯誤が詰まったマスターピース”. Real Sound (2021年8月18日). 2021年8月20日閲覧。
  14. ^ a b Official髭男dism『Editorial』メジャー2作目から溢れる、尽きない創作欲求と新鮮さ”. Mikiki (2021年8月17日). 2021年8月20日閲覧。
  15. ^ Official髭男dism - Editorial”. Apple Music (2021年8月18日). 2021年8月20日閲覧。
  16. ^ 関ジャム、プロが選ぶ「2021年の年間マイベスト10曲」発表「大豆田とわ子と三人の元夫」主題歌が2人から同時選出<一覧>”. モデルプレス (2022年1月17日). 2022年1月17日閲覧。
  17. ^ 【ビルボード】JO1「REAL」総合首位、BE:FIRST「Shining One」総合2位に初登場”. Billboard JAPAN (2021年8月25日). 2021年8月25日閲覧。
  18. ^ 【ビルボード】Hey! Say! JUMP「群青ランナウェイ」234,313枚を売り上げ初登場で総合首位獲得<9/1訂正>”. Bllboard JAPAN (2021年9月1日). 2021年8月26日閲覧。
  19. ^ Inc, Natasha. “Official髭男dism、新保拓人が監督務める「アポトーシス」MV公開(動画あり)”. 音楽ナタリー. 2021年8月18日閲覧。
  20. ^ Inc, Natasha. “「Mステ」特番に松平健、BLACKPINK、TWICE、Toshl、氣志團、レンジ、AI、三浦大知、EXIT”. 音楽ナタリー. 2021年8月18日閲覧。
  21. ^ 竹原ピストルの女性支持率はカリスマTikTokerの力で上がるか、今夜「バズリズム02」で検証”. 音楽ナタリー (2021年8月20日). 2024年4月7日閲覧。
  22. ^ Inc, Natasha. “「CDTV」にジャニーズ4組、EXILE、髭男、ファンモン、DA PUMP、森七菜、 EXIT”. 音楽ナタリー. 2021年8月18日閲覧。
  23. ^ Official髭男dism「SONGS」で貴重エピソード公開、スタジオライブでは3曲披露(音楽ナタリー)”. Yahoo!ニュース (2021年8月30日). 2021年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月1日閲覧。

外部リンク 編集