やぐら太鼓
『やぐら太鼓』(やぐらだいこ)は、1952年(昭和27年)製作・公開、マキノ雅弘・滝沢英輔共同監督による日本の長篇劇映画である。
やぐら太鼓 | |
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監督 |
マキノ雅弘 滝沢英輔 |
脚本 |
小国英雄 松浦健郎 |
原作 | 長谷川幸延『室戸岬』 |
製作 | 滝村プロダクション |
製作総指揮 | 滝村和男 |
出演者 | 二本柳寛 |
音楽 | 服部良一 |
撮影 |
会田吉男 照明 横井総一 |
編集 | マキノ雅弘 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1952年5月8日 |
上映時間 | 81分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
略歴・概要 編集
劇作家・小説家の長谷川幸延の『室戸岬』を原作に、マキノと滝沢が共同監督した[1]。マキノにとっては1950年(昭和25年)の『殺陣師段平』以来の2年ぶりの幸延作品である[2]。
二本柳寛が元力士・室戸崎こと鹿造を演じるほか、第7代出羽ノ海、千代の山雅信、羽黒山政司、照國萬藏、東富士欽壹ら、親方や現役の力士が本人役で登場する。
ストーリー 編集
田舎の運送屋に勤める鹿造(二本柳寛)は、元は力士・室戸崎であった。妻のおさと(高杉早苗)は当時に知り合った料亭の女中であった。一人息子の太郎(松岡慶樹)はやはり同じ年頃の子たちよりも体格がよく、相撲が好きな子に育ったのが、鹿造にはうれしかった。
鹿造の勤め先の事務員の道子(杉葉子)には恋人があり、恋人の横田(伊豆肇)は、力自慢で不良じみたところが道子には心配であった。氏神への奉納相撲に横田が出るというが、道子は鹿造に、横田の乱暴を封じるように頼んだ。しかし、鹿造は横田に負けてしまう。横田は根が悪い人物ではなかったらしく、道子とともに手にした賞金を鹿造に渡しに来る。鹿造は鹿造で、二人の結婚資金に使うよう、押し返すのだった。
東京相撲がこの田舎に来る。検査役席に鹿造は座ることができ、それが鹿造にとってはとてもうれしかった。